東京でクラフトジンを味わうならココ!私がオススメする2つの名店を詳しくご紹介

クラフトジン専門店・東京

お酒の業界では「2017年はジンの年」と言われ、なかでも少量生産で地域性や個性に特化した「クラフトジン」が今ブームとされています。
しかし、ようやく一般メディアに紹介され始めたばかりで、ブームはまだ序の口。2018年にさらなるブームがやってくると筆者は感じています。

そうなると知っておきたいのが「どこでクラフトジンを味わえるのか?」でしょう。
ということで本記事では、最も需要が多いと思われる「東京都内」のお店の中から、ジン好きの筆者がオススメするお店を2つに厳選し、詳しくご紹介していきます。

なお今回ご紹介するお店は、それぞれ東京随一のクラフトジン専門店ですが、利用するシーンが異なります。
カジュアルな雰囲気でクラフトジンが味わえる「グッドミールズショップ渋谷本店」と、本格的なバーでクラフトジンとカクテルが味わえる「カクテルワークス神保町店」の2店です。

それぞれ簡単な取材をもとに詳しくご紹介していきます。

ではまずは「グッドミールズショップ渋谷本店」からみていきましょう。

カジュアルにクラフトジンを味わうならココ!約250種のジンを扱う「グッドミールズショップ渋谷本店」

グッドミールズショップ渋谷本店の店内

3Fのダイニングフロア。おしゃれなカフェのような店内だが、バックバーや棚には数え切れないほどのクラフトジンがずらりと並ぶ。

グッドミールズショップ渋谷本店は「なるべくカラダに良いものを、できるだけ手作りで」がコンセプトのお店で、自家製料理や、クラフトジン、クラフトビールが気軽に味わえるお店です。
いち早くクラフトジンに目をつけていた業界の先駆者でもあり、ゆえに品揃えは国内随一
2Fは立ち飲みスタイルで、3Fのダイニングにはクラフトジンがずらりと並び、着席で落ち着きながらお酒を味わえます。

グッドミールズショップ渋谷本店の魅力とは?

何と言っても約250種という、東京はおろか、おそらく国内最多であろうジンの取り扱い数が魅力です。
日本ではここでしか扱っていないようなジンもあり、とにかくいろいろなジンを味わうことができます。

また、おしゃれなカフェのようなカジュアルな雰囲気も魅力。
のちに紹介する「カクテルワークス神保町店」とは違ったカフェ風の店内で、カクテルこそないものの、ジンそのものやトニック割り、ソーダ割りなどが気軽な雰囲気で、なおかつ比較的優しい価格帯でジンを楽しめます。
お試しセット(やや少量の3杯セット)もあり、とにかくいろいろなジンを飲み比べしたい人にはオススメ
ジンそのものを味わいたい、魅力を知りたいという方にはもってこいです。

それから、気さくなスタッフさんが多く、会話が弾みやすいことも気軽な雰囲気にプラスしています。
当然のことながらスタッフさんはしっかり知識を持っており、例えば「甘めのジンが飲みたいのですが…」というざっくりな要望でも応えてくれます。

ロビーマルタンのジントニック、2Fのジンの販売スペース

ロビーマルタンのジントニック [1800円(以下税抜)]、ロビーマルタンは日本ではここでしか味わえない。2Fではクラフトジンを販売している。

左上から時計回りに、ジェネラス [1000円]、フェルディナンズ・ゴールドキャップ [1800円]、ショリゲル [850円]、そしてお試しセット [1500円](トポ、コーヴァル、イメア)

左上から時計回りに、ジェネラス [1000円]、フェルディナンズ・ゴールドキャップ [1800円]、ショリゲル [850円]、そしてお試しセット [1500円〜](トポ、コーヴァル、イメア)

スタッフさんに聞いてみた

スタッフさんにお店について聞いてみました。
今回お話を伺ったのは主に3Fを担当し、ジンの知識も豊富な米内口(よないぐち)さん。(ちなみにグッドミールズショップに店長はいないそう)

米内口さんはとても気さくな方で、筆者はいつもジン談義が弾みます。(本人は「実は人見知りなんです!」と言うが、サービス業界隈ではよくある常套句だと思われる)
ちなみに木曜以外は基本お店にいるそう。常にハーパンがトレードマークの方です。

米内口さん。南国を思わせる名字だが青森出身とのこと。常にハーパンを履いている。

米内口さん。南国を思わせる名字だが青森出身とのこと。常にハーパンを履いている。

客層はどんな感じですか?
30代前後の比較的若めの方が中心で、女性も多くいらっしゃいます。
若いのに色々知っているような好感度な方がよくいらっしゃいます。
(ちなみにおひとりさまも少なくない)

ジン目当てのお客さんは?
ジン目当てのお客様は明らかに増えています。
当店ではクラフトビールもやっていますが、今やジン目当ての人が約8割です。

人気のジンは?
ブドウがベースになっているジーヴァインは「飲みやすい」と女性やビギナーの方から人気です。
それ以外では、ボタニカルがジュニパーベリーだけのショリゲルも人気です。
飲み方はジントニックが多く、なかにはトニック別添えで、まずはジンだけを味わってから好みに合わせてジントニックにするお客様もいらっしゃいます。

人気のフードは?
当店のフードは基本的に自家製です。
よく出るのはコンビーフステーキ、マッケンチーズ、チキンナゲット、それから軽いおつまみとしてナッツが人気です。

自家製コンビーフステーキ [1400円]と、フィンランドのテヌ・ジン [1200円]

自家製コンビーフステーキ [1400円]と、フィンランドのテヌ・ジン [1200円]

グッドミールズショップ渋谷本店
電話番号:03-6805-1893
住所:東京都渋谷区東1-25-5 2F/3F
営業時間:12:00〜0:00 (日曜定休)
Facebook:facebook.com/goodmealsshop/

以上が、「グッドミールズショップ渋谷本店」についてのご紹介。
続いて、本格的なバーである「カクテルワークス神保町店」についてみていきましょう。

バーでクラフトジンを味わうならココ!約150種のジンとカクテルが魅力の「カクテルワークス神保町店」

バーカウンターに並べられているのは全てクラフトジン。

バーカウンターに並べられているのは全てクラフトジン。

カクテルワークスには同名の系列店が東京・上野に、他にもオーチャードナイトなど東京都内に複数の系列店がありますが、こちらの神保町店はクラフトジン専門店。
150種以上もの世界各国のクラフトジンを扱っています。
ミクソロジーカクテルやフルーツカクテルなど、クオリティが高いカクテルも提供しており、本格的なバーといった様相のお店です。

カクテルワークス神保町店の魅力とは?

カクテルワークス神保町店の魅力もやはり、150種以上ものクラフトジンでしょう。

ハーブを使用したカクテルやフルーツカクテルなどの手の込んだカクテルや、ギムレットやジントニックなどのスタンダードカクテルなど、ジンの飲み方の幅が広いのも魅力
ジンは高アルコール度数のお酒でもあるので、カクテルにすることで「飲みやすさ」という点では敷居を下げ、「見た目、味のよさ」という点では特別感を演出してくれます
しかもバーという店構えなので当然スタッフさんはお酒のプロ。
そのジンがどういったジンなのか、など確かな知識のもと話してくれます。

また、バーカウンターは席数が多く、一人でも行きやすいのもジン好きにとっては嬉しい点でしょう。

それから忘れてならないのが、アンティーク+インダストリアルなオシャレな店内です。
店内ではバーらしくジャズが流れ、上質な空間でゆったり落ち着きながらジンと向き合うことができます。

左から、ブロックマンズのジントニック [1400円(以下税抜)]、ボビーズ・ジンのオーファーブリュッヘン [1400円]

左から、ブロックマンズのジントニック [1400円(以下税抜)]、ボビーズ・ジンのオーファーブリュッヘン [1400円]

アンティークとインダストリアルが融合したおしゃれな店内は、女子会で使用されるほど評判。

アンティークとインダストリアルが融合したおしゃれな店内は、女子会で使用されるほど評判。

スタッフさんに聞いてみた

スタッフさんにお店について聞いてみました。
今回お話を伺ったのは現在店長を務める山下さん

山下さんは、ボビーズジン・カクテルコンペのファイナリストである腕利きのバーテンダーで、当然ジンの知識も豊富。
優しい雰囲気でとても話しやすい方なのですが、残念ながら1月で退職する予定とのこと。
地元・大宮に自分のバーを開くようで今後の活躍が期待されます。

カーボネイトシェイカーを振る山下さん。優しい口調でとても話しやすいお方。

最新技術であるカーボネイトシェイカーを振る山下さん。優しい口調でとても話しやすいお方。

客層はどんな感じですか?
神保町ということで近隣のサラリーマンの方はよくいらっしゃいます。
とはいえ女性のお客様は多く、意外かもしれませんが女子会利用も頻繁にあります。
もちろんジン好きのおひとりさまもよくいらっしゃいます。

ジン目当てのお客さんは?
ジン目当てのお客様は日に日に増えています。
当店が「クラフトジン専門店」ということもありますが、多くのお客様がジンをお飲みになります。
特に日本のジンを求めてやってくるお客様は多いです。

人気のジンは?
やはり日本のジンが人気です。
京都蒸留所の季の美や、バーでないと中々飲むことができない辰巳蒸留所のジン、それから海外のジンではボビーズがよく頼まれます。
飲み方はジントニックやギムレット、ネグローニなどのスタンダードカクテルや、当店で力を入れているフルーツカクテルやハーブを使用したカクテルも人気です。

人気のフードは?
前菜の盛り合わせ等の前菜系や薄焼きピザなどが人気です。
またチーズオムレツも人気で、女性のお客様はほぼ必ず食べていかれます。

左から、チーズオムレツ [900円]、バーヒル・ジン [1300円]

左から、チーズオムレツ [900円]、バーヒル・ジン [1300円]

カクテルワークス神保町店
電話番号:03-6886-2138
住所:東京都千代田区神田小川町3-7-13 ヴァンサンクビル1F
営業時間:18:00〜3:00 (日曜・祝日定休)
Facebook:facebook.com/Cocktailworks-神保町店/

以上が、「カクテルワークス神保町店」についてのご紹介です。

まとめ

今回ご紹介した、グッドミールズショップ渋谷本店とカクテルワークス神保町店は、それぞれ異なるシーンでの利用が想定されるお店です。

カジュアルな雰囲気でより気軽にクラフトジンが味わいたいなら「グッドミールズショップ渋谷本店」
落ち着いた雰囲気のバーでクラフトジンと本格カクテルが味わいたいなら「カクテルワークス神保町店」

といったところです。

どちらも素晴らしいお店ですので、ぜひ気になる方から行ってみてください。

著者:小針 真悟

[LiquorPage運営責任者] お酒の現場を7年経験したのちに独立。お酒の魅力を多くの人に知ってもらうべく、2016年11月に「LiquorPage」の運営を開始。 洋酒から和酒まで幅広い知見をベースに、様々な酒類専門メディアの執筆・編集のほか、酒類イベントの企画運営やWEB制作、プロモーション業にも携わる。写真撮影も行うなど、お酒を通じた様々な制作業を一人でこなす。(ただの酒好き)

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