二日酔いはなってからでは遅い!”治療”では意味がない!?

二日酔い、治療は意味がない?

日本人なら、ほとんどの人が苦しんだ経験があるであろう「二日酔い

二日酔いといえば、吐き気や頭痛など、おなじみの嫌な体調不良を伴うことから、誰しもが「二日酔いは避けたい」とは思っているものの、やはりなってしまうもの。
早くその症状から解放されようと、あの手この手で治療を試みた経験もあるかと思います。

しかし実は、二日酔いの”治療”は、あまり効果が見込めるものではないかもしれません。
つまりは、二日酔いになってからでは「もう手遅れ」ということ。

本記事では、その理由について「酒の科学|白揚社 著アダム・ロジャース」を元に解説していきます。

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二日酔いの最もらしい原因はわかっていない

多くの人が苦しむ二日酔いですが、実は、何がその症状を引き起こしているのか、原因はわかっていません

「酒の科学」によれば、二日酔いについては、全くと言っていいほど研究が進んでおらず、わからないことが多いのだそうです。
「酔い」に関する論文を多数発表している、疫学者のジョナサン・ハウランドの言葉を借りれば「二日酔いがなぜ起きるのか誰も知らない」のです。

では、よく巷で語られる「二日酔いの原因」は信憑性がないということなのでしょうか?

アセトアルデヒドや脱水は二日酔いの症状とは関係がない?

「体に残ったアセトアルデヒドが二日酔いの症状を引き起こしている」
「アルコールが引き起こす脱水状態によって二日酔いになる」

巷ではしばしばこのように語られていますが…
まず、アセトアルデヒドはアルコール分解の途中で発生する有毒物質ですが、翌朝発症する二日酔いのピーク時にはその数値は低いことが確認されています。
次に脱水状態。
アルコールは脱水状態を引き起こしやすいとされますが、二日酔いの時、脱水状態の指標である電解質の濃度はそうでない時と変わりが見られないとされています。

このように、しばしば症状の原因として語れるものでさえ、関係性の有無が確認できていないのです。
上記は「酒の科学」の内容を元にしたものですが、同様に厚生労働省のサイトでも「あのつらい症状が何故起きるのかについては驚くほど解明されていません」としています。

二日酔いの症状の原因がわからないのですから、その治療に効果が望めないのは言うまでもありません

こちらの記事で詳しく解説しています。
二日酔いの原因 〜 本当のところなぜ二日酔いになるのか?

だからこそ二日酔いになってから”治療”ではもう遅い

栄養ドリンクの瓶

二日酔いの治療として、アルコールの分解を促すサプリや、水分をたくさん摂取することで症状の改善を試みる人も少なくないと思います。
しかし、そもそも原因がわかっていないのに、それらの治療は本当に効果があるのか、疑念を持たなければなりません

実際に、二日酔いの治療に効果があったというケースはどれぐらいあるでしょうか?

そもそもアルコールの分解を促すサプリは、代謝するべきものが体内に残っていることが前提です。
しかし、前述のように二日酔いのとき、アセトアルデヒドの数値はすでに低いことがわかっています。
水分補給についても、たくさん水分を摂取したからといって、その症状が改善することはほぼないとされています。

多少効果があったケースはあるかもしれませんが、実は単なる時間経過によるものだったということも考えられます。

いずれにせよ、二日酔いの特効薬というものは今現在存在しません。
このことからも、二日酔いになってからでは「もう遅い」ということがわかります。

二日酔いは治療ではなく”予防”こそが大切である

二日酔いの治療が効果が見込めないからといって、落胆する必要はありません。
なぜなら単純に、二日酔いにならないように予防に力を入れれば良いからです。

いかに当日中に「飲んだお酒をなかったことにできるか」がカギとなります。
下記が、二日酔いの予防策として効果が確認されているものです。

代謝を早めるサプリ

アルコール代謝を早めるサプリは、二日酔いになってからでは効果が見込めませんが、なる前に予防として服用するのは効果があります
二日酔いになりやすい人は、服用しておくに越したことはありません。

水も飲んで水分補給

お酒と一緒にお水も飲むことで、脱水状態を防ぐだけでなく、体内のアルコールの濃度を下がることで分解・代謝しやすくなります。単純にお酒の量を減らせる効果もあります。
飲み会の場で水を飲めなかった場合は、経口補水液を後から摂取するのがオススメです。

しっかり食事を摂りながら飲む

空きっ腹での食事は、ムダにアルコールの吸収を早めるだけでなく、体への負担が重く、悪酔いを招きやすいとされています。
そもそも食事はエネルギー源でもあるので、正常な代謝のためにもしっかり摂取しておくことが重要です。

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まとめ

結局のところ、二日酔いは予防こそが大切で、治療には効果が見込めないことがお分りいただけたかと思います。

最後にざっくりまとめると…

  • 実は二日酔いの症状の原因はわかっていない。
  • 原因がわからないのだから治療しようがない。
  • だからこそ二日酔いにならないための予防が大切。

そもそも飲み過ぎなければ二日酔いは確実に防げるもの。
とはいえ飲むが進むにつれて量のコントロールはなかなか難しくなるものであり、そう考えると、しかるべき予防策が大切ということなのでしょう。

【参考文献】
酒の科学|白揚社 著アダム・ロジャース
二日酔いのメカニズム|eヘルスネット[厚生労働省]

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小針 真悟
著者:小針 真悟

LiquorPage運営者。様々な業態のバーテンダー経験からジンやウイスキー、日本酒や焼酎など幅広い知識を持つ。

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