「2017年はジンの年」と言われ、着々と注目度が高まり、ついにTVなど一般メディアでも紹介されるようになったジン。
明らかにブームの様相を呈しているのですが、それを受けてジンに興味を持った方は少なくないでしょう。
とはいえ、ジンに関する情報はまだまだ少ないのが現状です。
きっと興味を持っている、もしくはジンを覚えたいと思っている方の中には「何を基準にジンを選んだらいいのか分からない」という方もいると思います。
そこで本記事では、ジン初心者の方でも活用できる「ジンの選び方」について、ご紹介していきます。
ジンはベースのスピリッツに、ハーブや果皮、スパイスなどの「ボタニカル」を数種加え蒸留させてできるスピリッツ。
ジュニパーベリーは必須だが、ボタニカルのレシピは各銘柄様々。度数は40〜50度が一般的。
⇒ジンとはどんなお酒?定義や特徴、種類など基本をざっくり解説
ジンは自由度が高いお酒、個性が豊かだから選ぶのが楽しい
ジンはとても自由度が高いお酒です。
ジュニパーベリーされ使用すれば、他のボタニカルは何をどれだけ使用しても良いのです。
そのため、ボタニカルのレシピによって香りや味わいもまるで異なります。
このように、各銘柄の風味の幅は大きいのですが、逆に値段の幅は小さく1,000〜5,000円前後が相場。ウイスキーやワインのように10,000円を超えるような銘柄はないに等しいため、そういった意味では選択肢が多いとも言えます。
しかも昨今のクラフトジンブームによって、銘柄はかなり増えていて、日本国内でも数百種もの銘柄を楽しむことができます。
つまりそれだけ銘柄選びを楽しめるのですが、言い換えると迷いやすいとも言えます。
だからこそある程度「私はこれを基準に選ぶ」というものを決めておくと良いでしょう。
その基準となりうるものをご紹介していきます。
ジン銘柄の選び方
ジン選びの際に基準にすると良い項目は下記の4つです。
- 産地で選ぶ
- ボトルデザインで選ぶ
- ボタニカルで選ぶ
- 人気度・知名度で選ぶ
それぞれ詳しく見ていきましょう。
産地で選ぶ
イギリスのイメージが強いジンですが、世界的なブームということもあり、今や世界各国で造られています。
イギリスなど世界各国で造られているのはドライジンというタイプ、一方オランダではジュネヴァと呼ばれるタイプのジンを造っており、これらは少々違いがあります。
ドライジンは文字どおりドライで、ボタニカルの爽やかな風味が特徴なのに対し、ジュネヴァは穀物感も感じるしっかりした風味の傾向があります。
とはいえ大部分はドライジンなので、単純に自分の好きな国のジンを選ぶ、とかでも良いでしょう。
(イギリス、オランダの他にも、スコットランドやドイツ、フランス、アメリカなど)
それから、今年に入り日本産のジン銘柄も充実してきているので(しかも各銘柄個性が強い)、まずは日本の銘柄から攻めるというもアリです。
⇒ジャパニーズ・クラフトジンが今アツい!話題の4銘柄をご紹介
ボトルデザインで選ぶ
見た目も重要な要素です。
洋服を選ぶような感覚で選ぶのはワクワクする上、やはり自分好みのボトルデザインやおしゃれなボトルの銘柄の方が満足感は高まるもの。
しかもジンは、他の酒類に比べてボトルやラベルの自由度が高く、香水の瓶やアロマディフューザーのようなボトルデザインの銘柄がたくさんあります。(空き瓶の活用にも)
単純にボトルのみを基準にして選ぶのもアリでしょう。
そもそもボトルデザインにこだわるような作り手は、味のデザインにもこだわる傾向が強く、他の酒類でもよくジャケ買いが推奨されるのはこれが理由です。
ボタニカルで選ぶ
ボタニカルは、ジンをジンたらしめる部分。
各銘柄の風味を構成する要素だけに、どのようなボタニカルが使用されているのか、チェックして選ぶというのも良いでしょう。
少々難易度は高いですが、より香り・味に焦点を当て、選ぶことができます。
例えば、コリアンダーシードやジンジャーなど、スパイス系のボタニカルを多く使用していればスパイシーな風味をより強く感じる傾向があり、柑橘系のボタニカルを多く使用しているジンなら、やはり柑橘の香味が強くなる傾向があります。
レシピ(使用比率)は公開されていないため、必ずしもそのボタニカルの風味が強いわけではないですが、筆者はジンを購入する際は、必ずボタニカルをチェックし、香り・味の予想をしてから買います。
良くも悪くも予想が外れることもありますが、これぞジンの醍醐味と感じています。
⇒ジンによく使用されるボタニカル20種まとめ
人気度・知名度で選ぶ
上記3つの基準でも迷ってしまったり、失敗したくないという方は、人気度や知名度で選ぶのも良いと思います。
人気ランキングはAmazonなど通販サイトで見ることができ、基本的に上位にランクインしている銘柄はそれだけ多くの人に評価されたものであり、知名度も高いものです。
そもそも(好き嫌いはあるにしても)美味しくないものや質が低いものが人気を集めることはないわけで、例えば大手メーカー品だとしても、品質は安定しておりハズレはよほどでない限りありません。
まとめ
ここまで、ジンの銘柄の選びのコツについて解説してきました。
最後にざっくりまとめると…
- 産地で選ぶ…単純に自分が好きな国など。日本産はやや独特。
- ボトルデザインで選ぶ…おしゃれなボトルが多く、空き瓶の活用も。
- ボタニカルで選ぶ…風味を予想しながら。ボタニカルこそジンの醍醐味。
- 人気度・知名度で選ぶ…鉄板。失敗しにくい。
ちなみに筆者は、ボタニカルの部分を最も重要視して選んでいます。
(他にも職業柄、メーカーや蒸留所もチェックします)
ジンは自由度が高いお酒だけにとても個性が豊かで、選ぶときも楽しいですし、飲み比べても面白いです。
今やブームとなり、多くの銘柄が日本でも飲めるようになりました。
ぜひ色々試してみてください。
⇒クラフトジン入門・とりあえず飲んでおきたいオススメ8銘柄
⇒ウイスキー蒸留所が手がけるクラフトジンまとめ【全8銘柄】
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