「世界一売れているビールって何なのだろう?」
ビールを飲む方は、きっと一度は気になったことがあるのではないでしょうか?
というわけで本記事では、世界で最も売れているビールのトップ10を、世界でのシェア率をベースにご紹介していきます。
きっと多くの方が、日本でも有名な「バドワイザー」が1位だと予想していると思われますが、実は違います。
それでは、ますは10位から見ていきましょう。
※データ元はEuromonitorで、シェア率は2015年のものです。
参考:Business Insider|The 10 best-selling beer brands in the world
NO.10 クアーズ・ライト(アメリカ)
【世界売上シェア:1.3%】
クアーズ・ライトは、アメリカのビール会社「モルソンクアーズ」の主力ブランドで、現在世界50カ国以上で販売される超有名ビール。
もちろん日本でも購入することができます。
ラベルに描かれたロッキー山脈がなんとも印象的です。
味わいは、アメリカのビールらしい、ライトでとても飲みやすい味わいとなっています。
NO.9 ブラーマ(ブラジル)
【世界売上シェア:1.5%】
ブラジルのビール?と驚くかもしれませんが、実はブラジルは中国、アメリカに次ぐビール消費量が3位の国。
そのブラジルの定番ビールの一つが「ブラーマ」です。
現在はアンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABインベブ)という世界最大のビールメーカーが所有しています。
ですが日本では正規輸入がなく、基本的には購入することができません。
参考:Kirin Beer University Report Global Beer Production by Country in 2015
NO.8 ハルビン(中国)
By zieak – http://www.flickr.com/photos/zieak/4398718236/, CC BY 2.0, Link
【世界売上シェア:1.5%】
こちらも「中国のビール?」と驚くかもしれませんが、前述のとおり、中国はビールの消費量世界一です。
人口を考えれば、ある意味当たり前なのですが、とにかくダントツの消費量。
その中国で一番長い歴史を持つ醸造所で作られるビールが、この「ハルビン」です。
こちらもABインベブが所有していますが、日本では正規販売はされていません。
NO.7 ハイネケン(オランダ)
【世界売上シェア:1.5%】
日本での知名度は、おそらく1、2位を争う海外ビールの定番「ハイネケン」
サッカーの欧州チャンピオンズリーグのスポンサーを10年以上やっているだけあって、とりわけサッカーファンからは愛されています。
そのハイネケンは1863年にヘラルド・A・ハイネケンによって設立されました。
香り高く飲みやすいのが特徴で、日本では現在コンビニでも購入できます。
NO.6 ヤンジン/燕京ビール(中国)
【世界売上シェア:1.9%】
6位にランクインした燕京ビールは、中国・北京のビールブランドで、2008年の北京オリンピックでは公式スポンサーでした。
燕京は北京の古い呼び名ですが、ブランド自体は1980年創業と歴史の浅いビール。
世界的なビール評価サイト「RateBeer」によれば、ほんのり甘酸っぱさを持っているとのことです。
NO.5 スコール(ブラジル)
【世界売上シェア:2.1%】
8位のブラーマに続いてランクインしたブラジルのビール。
元々はデンマークのカールバーグが所有するビールだったのですが、ブラジルのアンベヴ(現ABインベブ)がライセンスを買い取り販売を始めました。
ブラジル国外でも人気のビールで、「The BrandZ.Top 50 Most Valuable Latin American Brands 2015」の発表では、ラテンアメリカで最も価値のあるブランド(全業種)の1位に選出されました。
なお今現在、日本で購入することはできません。
NO.4 バドワイザー(アメリカ)
【世界売上シェア:2.3%】
日本で最も知名度が高いであろう海外ビールで、ビールを飲まない方でも、そのラベルを一度は見たことがあるのではないでしょうか?
意外にも、世界シェアでは4位という結果でした。
バドワイザーは、前述したビールメーカー・ABインベブの主力ブランドでもあります。
ちなみに日本で売っているバドワイザーはほぼ、提携関係にあるキリンが製造したもの。
味わいは、アメリカンラガーらしいライトな味わいです。
NO.3 バド・ライト(アメリカ)
【世界売上シェア:2.5%】
3位にランクインしたバド・ライトは、バドワイザーのライトバージョン。
ライト志向の強いアメリカで、特に高い人気を誇る定番ビールで、味だけでなくカロリーも控えめなのが特徴です。
ほぼ同じブランドとみなしても良いバドワイザーと足すと、世界シェアは4.8%と驚異的な数値になります。(しかしそれでも1位には及びません)
以前アメリカで飲んだことがあるのですが、良くも悪くも水っぽくてとても飲みやすかった印象です。
日本への正式上陸はまだですが、一部酒屋やAmazonでは並行輸入品を購入できるようです。
NO.2 チンタオ/青島ビール(中国)
【世界売上シェア:2.8%】
バドワイザー2銘柄を凌ぐ、2位にランクインしたのは、日本でも有名な中国ビール「青島(チンタオ)」
中国ビールの中では歴史が長い方で、日本を含む世界50カ国以上で販売されている銘柄でもあります。
アサヒやサントリーと提携関係にありましたが、日本での輸入・販売は現在、池光エンタープライズという会社が行なっています。
色合いが薄く、味もライトでスッキリしています。
NO.1 スノー/雪花ビール(中国)
By Yoshi Canopus – Own work (My own photo), CC BY-SA 3.0, Link
【世界売上シェア:5.4%】
ダントツで世界シェア1位に輝いたのは、またしても中国のビール「雪花ビール」です。
日本では馴染みが薄いビールですが、そのシェアはなんと世界で5.4%と圧倒的な数値を誇ります。
華潤ビールと、世界2位の規模を誇ったビール会社の英SABミラーと共同で製造していましたが、SABミラーが2016年にABインベブに買収されたのを受け、現在は華潤ビールが単独で所有するブランドとなっています。(Bloombergより)
特徴はなんといってもその安さで、中国国内では100円を切る値段で販売されることもあるとのこと。
「RateBeer」によれば、味わいは極めてライトで「非常に水っぽい」「炭酸が強い」などとあります。
なお現在、日本では正規販売はされていません。
まとめ
世界シェアのトップ10は、みなさんにとってかなり意外なものとなったのではないでしょうか?
ハイネケンのオランダを除いて、ランクインしたのはブラジル、アメリカ、中国のビールです。
特に、人口・経済基盤ともに強大な中国の強さが目立ちます。
(よく「中国で一位は世界でも一位」などと言われたりしますが、まさにその通りの結果に)
それから、ライクインしたビール銘柄のほとんどがピルスナータイプで、「ライトなビール」なのも注目すべき点です。
それぞれの国民性も関係しているとは思われますが、世界的には、ライトで水のようなビールが人気ということなのでしょう。
まだまだ日本では解禁されていない銘柄が多いですが、早く解禁されて色々試し飲みがしたいところです。
それではこの辺で。
以上「世界一売れているビールは?世界シェアTOP10を発表!」でした。
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