バーに行く上で、どんなバーテンダーがカウンターに立っているのか、気になる方は少なくないのでは? 「バーテンダーへの8つの質問」は、対象となるバーテンダーの人となりに迫る8つの質問をインタビュー形式で展開し、バーテンダーとそのバーについて知ってもらおうという記事シリーズです。
今回特集するのは、世界的なバーカンパニーであるSG Groupが手がける沖縄のバー「El Lequio」
琉球と南米のつながりをコンセプトに、独創性あふれるカクテルを提供しており、その質の高さから「アジアのベストバー50 2023(Asia’s 50 Best Bars 2023)」において、80位にランクインするなど、日本を代表するバーの一つに数えられます。
8つの質問にお答えいただくのは、世界各地のバーイベントにゲスト出演するなど、世界を股にかけて活躍するマネージャーの杉浦聡さんです。
8つの質問 – 杉浦聡さん
1. バーテンダーになろうと思ったワケを教えてください。
語学留学でアメリカに1年間滞在したことが最初のきっかけですね。
小中高とサッカー選手を目指していたのですが、あまり上手ではなかったためにその夢は諦め、次の夢を探しに漠然と飛び込んだのがアメリカです。そこで人生で初めて様々な国の文化や人に触れ、世界を旅したいと思うようになりました。帰国後、親友のいた東京に引っ越し、旅の資金集めのために六本木のショットバーでアルバイトを始めたのがキャリアのスタートです。「外国人とたくさん話せそう」とか「時給が良いから」ぐらいの理由で始めましたが、性に合っていたのか、だんだんとのめり込むようになり、気づけばフレアバー、オーセンティックバー、レストランと様々なお店でバーテンダーをしていました。
留学がきっかけとなった世界への旅のために始めたバーでのキャリアでしたが、結果的に世界を回れるバーテンダーになれましたし、この道で生きていこうと思います。
2. あなたが一番好きなカクテルorお酒の銘柄は何ですか?
カクテルならマティーニ、オールドファッション、ハイボールです。シグネチャーカクテルがある場合やオススメされた場合を除いて、基本的この3つを飲んでいます。
メスカルやラム、ピスコのような、いわゆる地酒みたいなお酒も好きですし、沖縄に来てからは泡盛もよく飲みますね。
3. もしもバーテンダーじゃなかったらどんな仕事がしたいですか?
海外に行ける仕事ならなんでも良いのですが、強いていうならスーツを着てサラリーマンをしてみたいかもしれません。プレゼンは得意なので何か企画したりとか。朝起きて、夜に寝て、土日祝日休みの生活もしてみたいですね。
4. 日課としていること、またはマイルールは何かありますか?
週に2、3回、市内のスポーツセンターの室内プールに行っています。
体調管理のためでもあるのですが、無心で泳いでるときに新しいカクテルのコンセプトを考えたり、頭をリセットしたり…大事な時間になっていますね。
5. 趣味やお気に入りの時間は?
世界遺産が好きなので、ゲストシフトなどで海外に行くときは、できる限り訪れるようにしています。もちろん、沖縄本島の文化遺産は全てまわりました。
それと、晴れた日にバイクに乗って沖縄の綺麗な海を見に行ったりもしています。あまり入りはしませんが。
6. もしも移住できるとしたらどこが良いですか?
王国だった歴史のある場所は世界遺産も多いですし、魅力的ですね。沖縄、中国、ベトナムとか。あとはバーカルチャーが発展途上な国とか…
でも寒い場所には住みたくないので、やっぱり沖縄か東南アジアがいいですね。
7. 人生で最もエキサイティングだった瞬間は?
カクテルコンペで優勝したり、憧れの人にカクテルを飲んでもらったり、など色々ありますが、直近だと沖縄から「Asia’s 50Best Bars」にランクインできたことですね。チームとして成し遂げるものなので、個人の賞より喜びは大きいですね。
8. 今後の目標ややりたいことを教えてください。
引き続き、世界を飛び回るバーテンダーであり続けたいです。可能ならば、Barのある全ての街に行ってみたいですね。
また、若い人にとって、バーテンダーが憧れの職業だと思ってもらえるように、自分が活躍することで少しでもその一助になればとも思います。世界とのボーダーが低くなりつつある今、資格が必要ないバーテンダーなら世界中どこでも働けますし、最も手に職のある職業の一つだと思います。自分の活動によって、そんな人が一人でも増えてくれたら嬉しいですね。
「EL Lequio / 沖縄・那覇市」について
お店の紹介
店名のEL Lequioは大航海時代のスペイン語で”琉球”という意味です。日系の移民の多くが沖縄にルーツを持つという繋がりから、琉球とラテンをコンセプトにしたカクテルバーです。地元沖縄の素材やラテン生まれのカクテルのアレンジなどが人気です。入店して目を引く15mのロングバーは圧巻なので、是非一度見にきて下さい。
メニュー例
Tommy’s Okinawa Soba(トミーの沖縄そば) / ¥1,600
Kokuto de Tiramisu(黒糖でティラミス) / ¥1,500
A Cup Of Mash Room(もろみ室で一服)※Non alcohol / ¥1,000
店舗情報
住所:沖縄県那覇市安里1-3-3 安里屋ビル1FB << MAPをみる >>
営業:Everyday 19:00〜2:00
電話:098-975-9674
SNS:[Instagram]
⇒バーテンダーへの8つの質問
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