バーテンダーへの8つの質問 – パーク ハイアット 京都 バー「琥珀」 / 京都・東山

直接的なきっかけではないかもしれませんが、実は私の佐賀の実家は飲食店を営んでまして…小さい頃にお手伝いをしていたのが関係しているのかもしれません。
ただ、当時は親にうまく使われたと言いますか…土日に遊びに行けなかったですし、それが嫌で飲食のお仕事には就きたくないと思っていました。
とは言うものの、学生のころにアルバイト先として選んだのは大手ハンバーガーチェーン。充実はしていたものの、もう少しお客さまに近いところで働きたいと思うようになりました。それで選択したのがホテルでのお仕事で、たまたまバーに配属になったんです。当時はまだまだバーカウンターに立つ女性は少なかったのですが、先輩方がかっこよかったですし、次第にバーテンダーに憧れるようになりました。
そのホテルでバーテンダーになって以降、京都の他のホテルバーや街場のバーの立ち上げなども経験し、2019年の開業時から当ホテルで働いています。

ジャックローズですね。
最初に飲んだときに、綺麗な色に感動し、かっこよく飲めるカクテルだと感じたのを覚えています。カルヴァドスやブランデーがベースの芳醇なカクテルが好きなんです。今となっては自分で作るのも好きなカクテルですね。
その他にもウイスキーのソーダ割りや、ワイン、シャンパンも好きです。

小さいころから物を作る仕事をしたいと思っていました。空間を作るのが好きで建築の仕事に憧れたこともありました。なので今でも、漠然とではありますが物作りの仕事をやってみたいとは思いますね。
いかなる物作りも、材料はもちろんながら組み立てるベースやバランスが悪いと良いものができません。そのあたりはカクテル作りと一緒ですね。

体を動かすのが好きでして…週に一回はヨガをやっています。5-6年前からほぼ欠かさず続けているんですよ。
スノーボードやランニングも好きですし、会社にバスケ部があるのでやってみたいとも思っています。

やっぱり体を動かす時間は好きですね。
それから、元々歴史が好きなのもありますが、京都の町を巡るのも好きです。そこで見た景色や得た知識がカクテルを作る要素になっています。

京都でしょうか。
あまり海外に住みたいとも思いませんし、やっぱり京都が好きですね。

「ワールドクラス2013(カクテルコンペティション」の国内ファイナルのときです。
それなりに知識もあると思ってましたし、調子に乗っていた時期でもあったのですが(笑)、とてつもないバーテンダーばかりで打ちのめされました。ただ、結果はダメでも楽しかったですし、大会を通して仲間と経験が増えていきました。環境が目まぐるしく変わっていく中で自分も変わっていく感覚がありました。その後別の大会で優勝したとき、諦めなくてよかったと強く思いましたね。そうした大会での経験は、今に活きていると感じます。

個人的には、衣食住をトータルで体験できるようなスペースを作りたいです。自分の好きな建物があって、そこに人が集まるのは素敵ですよね。
それから、バーテンダーという職が女性でも活躍でき、長く続けられる仕事になるような取り組みに関わりたいですし、認知度そのものが上がるような活動をしたいです。お酒を作るだけの仕事ではないですし、例えば当店ではロケーションの良さも相まって、ノンアルコールカクテルにも期待を持っていらしていただけるお客さまが少なくありません。イベントなどもやりながら、バーテンダーの魅力を伝えていきたいですね。