当メディア・LiquorPageと洋酒専門の酒販店「株式会社千雅」は、ジンの造り手が蒸溜所の垣根を越えて交流する企画「DistiRally NEXT 2026(ディスティラリー・ネクスト)」を開催しました。
6回目となる今回は、2026年9月、「季の美 京都ドライジン」を手がける「京都蒸溜所」の新蒸溜所に各地の造り手が集結。蒸溜所での製造現場の見学と、「季の美ハウス」での懇親会の様子を、企画の背景とともにご紹介します。
日本のジンの未来へ 〜「DistiRally NEXT」とは?
日本でも多様なクラフトジンが生まれ、土地の素材や造り手の個性を活かしたブランドが登場するようになりました。
その担い手は、新たに酒造産業に参入し蒸溜所を立ち上げた人から、長年ほかの酒類を手がけてきた人まで、実にさまざま。一方、地域や背景が異なる造り手同士が顔を合わせ、製造についてじっくり話す機会は、決して多くありません。
お互いの知見を共有し、ともに切磋琢磨できる環境を築きたい。その思いから、2020年にスタートしたのが「DistiRally NEXT」です。
「DistiRally」は、“蒸溜家”を意味する“Distiller”と、“結集”を意味する“Rally”を掛け合わせた言葉。“NEXT”には、造り手たちが手を取りながら、日本のジンの未来に繋げていくという思いを込めています。

昨年のDistiRally NEXTの様子
初回の「辰巳蒸留所(岐阜)」から、「尾鈴山蒸留所(宮崎)」「瑞穂酒造(沖縄)」「越後薬草(新潟)」「Distillery Water Dragon(静岡)」へと繋いできたホストのバトン。これまでは持ち寄ったボタニカルでオリジナルジンも製造してきましたが、今回は見学と懇親会を中心に、学びと交流の時間を設けました。
クラフトジン誕生10周年を記念し、「季の美」のもとへ
2026年は、日本のクラフトジン誕生10周年を迎える節目。その記念すべき年のホストとして、2016年に「季の美」を発売し、日本のクラフトジンの歩みを切り拓いてきた「京都蒸溜所」を選びました。
今や世界的にも知られる「季の美」。現在はペルノ・リカールの傘下にあり、2025年10月には京都府亀岡市で新蒸溜所が稼働を開始しました。
その規模と先進的な設備、そして技術と知見は、同じジンを手がける造り手にとっても注目の的であり、業界の到達点、あるいは見本と捉える造り手も少なくありません。一般公開されていない蒸溜所ではありますが、今回は当企画の趣旨や活動実績にご理解いただき、特別に訪問が実現しました。

京都蒸溜所の外観
技術的な質問も飛び交う、新蒸溜所見学
当日は京都駅から貸切バスで新蒸溜所へ。参加者が多いため2班に分かれ、京都蒸溜所の造り手によるガイドのもと、蒸溜、原酒の貯蔵、瓶詰めの各スペースなど蒸溜所内部を巡りました。
まず圧倒されたのは、ドイツ・CARL社製の1,000Lのポットスチルが4基も並ぶ姿。普段から蒸溜器に向き合う造り手たちも、その規模と先端技術を取り入れた設備に目を見張っていました。
見学中には、参加者から技術的な質問が次々と。同じジンを手がけるからこそ気になる設備や工程について、現場の造り手と直接言葉を交わす時間となりました。
再生可能エネルギー由来の電力でボイラーを動かすなど、化石燃料を使用しない製造体制も特徴の一つです。生産性や品質の向上とともに、サステナビリティへの配慮もうかがえる取り組みでした。
「季の美」を構成する原酒のタンク類が並ぶ貯蔵スペースでは、世界への供給を支える製造量にも関心が集まりました。瓶詰めスペースでは、異物混入を防ぐ徹底した管理体制と、工程の自動化によって人の労力を抑える効率的な設備を見学。
蒸溜から瓶詰め、出荷まで、自らの製造現場と照らし合わせながら学ぶ貴重な機会となりました。最後は全員で集合写真を撮影し、懇親会へと向かいました。

DistiRally NEXT 2026の参加者
季の美ハウスで、それぞれのジンを囲んで交流

季の美ハウス
見学後は京都市内に移動し、ブランドハウス「季の美ハウス」を貸し切って懇親会を実施しました。
会場には、参加者が手がける個性豊かなジンが集結。順に自己紹介する時間も設け、それぞれの蒸溜所やジン、各地の取り組みについて紹介しました。
造り手本人の話を聞き、そのジンを味わえるのも、こうした集まりならではの魅力です。お互いのお酒への理解を深めながら、蒸溜所の垣根を越えた交流を楽しみました。

各参加者が手がけるジンと蒸溜所の紹介タイムも実施
また、ジンの割材として「フィーバーツリー」が協賛。輸入元のアサヒビールによる参加造り手向けのミニセミナーも行われ、ジンを造る現場から、割材と組み合わせて楽しむ場面まで、学びを共有しました。

ジンの相棒とも言える割材「フィーバーツリー」の話に聞き入る参加者たち」
2020年から各地の蒸溜所を繋いできた「DistiRally NEXT」。これからも造り手同士の繋がりを育み、日本のジンの未来に繋がる交流の場をつくっていきたいと思います。

お互いのジンを飲み合っている様子

この場では蒸溜所の大小は関係なく、造り手としての垣根を越えて交流
参加蒸溜所・ブランド一覧
- 京都蒸溜所(ホスト)
- 越後薬草
- Distillery Water Dragon
- 深川蒸留所
- 大和蒸溜所
- エシカル・スピリッツ
- 虎ノ門蒸留所
- 京丹後舞輪源蒸留所
- 早苗饗蒸留所
- NUMBER EIGHT DISTILLERY
- NaturaDistill
- HOLON
- PLOW
- 小正醸造
- 野沢温泉蒸留所
- のとジン
- アレンビックディスティラリー
- 新蒸留研究所
- 中津川蒸留所
- TL Pearce Distillery
- SiCX京都蒸留所
- 沼津蒸留所
- SEACLIFF熱海蒸留所
- 東京八王子蒸留所
- tokelu
- Distillery Drift Mark
- 森の京都蒸留所
- 鷹栖蒸留所
- 幾星 京都蒸溜室
- Plainstill Distillery
出典:※ホスト以外は参加者一覧の掲載順、敬称略
⇒日本のジンの造り手31社が集結し創り上げたジン『Water Dragon Spirits DistiRally NEXT 2025』を発売!
⇒日本のジンの造り手21社が集結し創り上げた『YASO GIN DistiRally NEXT 2024』を発売!
⇒日本のジンの造り手19社が集結し創り上げた『ORI-GiN1848 DistiRally NEXT 2023』を発売!
⇒造り手19社が集結し創り上げたジン「OSUZU GIN DistiRally NEXT 2022」を発売!
⇒16のジンの造り手が「辰巳蒸留所」に集結し、オリジナルジンを製造!プレゼントキャンペーンを実施
⇒国産クラフトジンの造り手インタビュー記事まとめ
「お酒を知る8つの質問」シリーズ
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「バーテンダーへの8つの質問」シリーズ
⇒バーテンダーへの8つの質問
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