ウイスキーやワイン…二日酔いしやすいお酒・しにくいお酒まとめ

二日酔いなりやすいお酒となりにくいお酒

一定以上のお酒を飲めば二日酔いになるのは間違いありませんが、飲むお酒によってその症状には違いがあります。
「〇〇は二日酔いしやすい」「〇〇は二日酔いにならない」など、よく巷で言われていますが、一体どのお酒が二日酔いになりにくく、その症状が軽いのか、気になるところ。

本記事では「酒の科学|白揚社 著アダム・ロジャース」を参考に、二日酔いしやすいお酒・しにくいお酒について、詳しく解説していきます。

ウイスキーやワイン、ウォッカなど、どのお酒が二日酔いしやすく症状がひどいのか、予備知識として知っておくと良いでしょう。

二日酔いの症状がひどいお酒ランキング

「酒の科学」によれば、二日酔いの重症度順にお酒をランク付けした研究があるようです。
早速その中身を見てみましょう。

なおこの研究は、正式なものではなく論文化されていないものなので、あくまで参考程度になります。

二日酔いの重症度ランキング
ひどい順に並べています。

  1. ブランデー
  2. 赤ワイン
  3. ラム
  4. ウイスキー
  5. 白ワイン
  6. ジン
  7. ウォッカ

このように、当ランキングによればブランデーが一番二日酔いの症状がキツく、ウォッカが一番症状が軽いということになります。
赤ワインがブランデーの次にキツいというのは納得だとして、白ワインが二日酔いしにくい部類に入るのは少々意外かもしれません。(そしてなぜかビールが含まれていない)

赤ワインが注がれたグラス

大方の予想通り、赤ワインは二日酔いがキツいとされている。

このランキングの妥当性が気になるところかもしれませんが、あくまで(色々なお酒を飲み散々な二日酔いを幾度となく経験してきた)筆者の感覚とはなりますが、このランキングは大方正しいように思います

ただし、ここで留意しておかなければならないのが、人それぞれ各お酒との相性が異なるということ。
赤ワインで高確率で頭痛を引き起こす人や、筆者のようにビールがやや苦手(味ではなく二日酔いしやすいという点で)というタイプもいるなど、個人レベルでは微妙に違いがあります。そのため、繰り返しになりますが、あくまで参考程度として捉えておくのがベターでしょう。

二日酔いのしやすさやその度合いは「コンジナー」に左右される?

さて、二日酔いしやすい(症状がひどい)お酒が分かったところで、なぜブランデーが二日酔いしやすく、ウォッカがしにくいのか、その違いは何なのか気にあるところ。

これらの違いは「コンジナーの量」で説明することができます。
コンジナーとは、お酒の中に含まれる水とアルコール以外の物質・成分。要するに不純物のこと。
不純物というとネガティブに捉えられがちですが、コンジナーは香りや味を構成する重要な成分でもあり、これらがゼロであればアルコールと水だけですから「無味無臭」ということになります。

とはいえ、コンジナーの量や種類によっては、酔い方にあまり良くない影響を与えている可能性が高いとされているのです。
(ウォッカとバーボン、それに加えてコンジナーを意図的に増強した”スーパーバーボン”を用いた実験では、スーパーバーボンを飲んだ群では、酔いの影響が顕著でより長引いた、という結果が出ている[※1])

ウォッカが注がれたグラス

ウォッカはコンジナーが少ないため二日酔いの症状が軽いとされている。

このランキングによれば、ブランデーや赤ワインなどが二日酔いの症状がキツいとされていますが、これらのお酒は「コンジナーの量が多いお酒」でもあるというわけです。
反対に「無味無臭」をウリにするウォッカはコンジナー量が少ない、だからウォッカは二日酔いの症状が軽いと考えれるのです。

バーボンとウォッカの実験

よく巷では「ウォッカは二日酔いしにくい」と言われており、そう耳にした方は少なくないでしょう。このランキングによればですが、この説は正しいということになります。

さらに、この説を後押しする興味深い実験があります。
その内容は、コンジナーの量が多いとされるバーボンウイスキーと、逆に少ないとされるウォッカを被験者に泥酔レベルまで飲んでもらい、翌日の二日酔い具合を計測するというもの。([※2]前述した実験とはまた違うもの)
結果はどちらを飲んだ群も二日酔いにはなったものの、バーボンを飲んだ群の方がよりひどい二日酔いになったとされています。

色が透明なお酒の方が二日酔いしにくい?

このようなバーボンウイスキーとウォッカの実験や、前述の重症度ランキングを見て、お酒の色合いとの関係性に気づいた方もいるかもしれません。
そう、二日酔いがキツいとされるお酒(実験の場合バーボン)は色が濃く、茶色なり赤色なり色づいているのです。
そして反対に、二日酔いが軽いとされるお酒(実験の場合ウォッカ)は色が透明、もしくは薄いのです。

それもそのはずで、そもそもお酒に色を与えている成分こそコンジナーに他ならないからです。バーボンや赤ワインが色づいているのは、いくら自然由来のものだとしてもコンジナー量が多いことの表れでもある、ということです。

これらを踏まえると、色が透明なお酒ほど二日酔いしにくい(症状が軽い)ということになります。

まとめ

ここまで二日酔いがしやすい(症状がキツい)お酒とそうでないお酒について、その内容と原因について解説してきました。

最後にざっくりとまとめると…

  • 参考程度のランク付けだが、一番二日酔いの症状がキツいのはブランデー。
  • 一番症状が軽いのはウォッカ。
  • コンジナーの量が多いお酒ほど二日酔いの症状がキツい。
  • 色が濃いお酒ほどコンジナーの量が多い。
  • 透明なお酒の方が二日酔いしにくい(症状が軽い)とされる。

このように、色づいているお酒ほどコンジナーが多く、二日酔いしやすいということになります。
とはいえ、だからといってそういったお酒を避けるべきとか、そう言いたいわけではなく、例えばブランデーや赤ワインだとしても、リスクも知った上で適量を嗜む方が後先考えても楽しめるのではないかと、そう言いたいわけです。

そういった意味では、このような予備知識は役立つことでしょう。
自分の好きなお酒を、適度に距離感を保ちながら嗜むのが心にも体にも良さそうです。

小針 真悟
著者:小針 真悟

[LiquorPage運営責任者] お酒の現場を7年経験したのちに独立。お酒の魅力を多くの人に知ってもらうべく、2016年11月に「LiquorPage」の運営を開始。 洋酒から和酒まで幅広い知見をベースに、ジン専門書籍やテキーラメディアなど外部酒類メディアの執筆協力の他、イベントの企画運営にも携わる。(ただの酒好き)

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