この度、洋酒専門の酒販店・株式会社千雅とLiquorPage(当メディア)は、国産ジンが造り手が一つの蒸溜所に集結し、交流しながら新たなジンを造る企画「DistiRally NEXT (ディスティラリー・ネクスト)」を開催。
今年で2回目となる当企画のオリジナルジンとして、参加した19の造り手たちが持ち寄ったボタニカルを用いた『OSUZU GIN DistiRally NEXT 2022』を製造しました。
「千雅」では6/30(木)より、当企画のホスト蒸溜所である「尾鈴山蒸留所(宮崎・木城町)」のオンラインストアでは7/3(日)より数量限定で発売します。
当記事では、実際に造り手同士が集まった際の様子やホストのコメントも交えながら、発売するジンについてご紹介します。
「DistiRally NEXT」とは?
近年、日本国内で造られるジンが増え、多様なバックグラウンドの造り手が台頭するようになりました。
しかし、まだまだ国内ではジンの市場は出来上がっておらず、他の酒類業界と比べ造り手同士が関わり合う環境が確立されていません。
そうした状況から前に進むべく、ジンの造り手たちが、ともに切磋琢磨できる環境を築けるような取り組みをしたいと思い、企画したのが『DistiRally NEXT』です。
「DistiRally」は“蒸溜家”を意味する“Distiller”と“結集”を意味する“Rally”を合わせたもので、企画名には「ジンの造り手たちが一つの蒸溜所に集い、お互いの知見をシェアし、手を取りながら日本のジンの未来に繋げていく」という意味があります。
オリジナルジンについては、これだけ多くの同じ酒類の造り手が、一つの蒸溜所に集まること自体が異例であることや、素材選びに自由が効くジンの特性上、参加者たちのボタニカルを活かしたジンを造れることから、交流の証であり、企画の集大成として、ホストのもとで製造しています。
2020年3月には、まだ企画名はなかったものの「辰巳蒸留所(岐阜)」をホスト蒸溜所として、第1回目を開催。
コロナ禍の影響から2年越しの開催となった今回は「OSUZU GIN」を手がける「尾鈴山蒸留所」に、全国各地から19の国産ジンの造り手が集結。(参加者は記事末に掲載)
交流を深めながら、それぞれが持ち寄ったボタニカルを用いて、今回限りの特別なジンを製造しました。
⇒16のジンの造り手が「辰巳蒸留所」に集結し、オリジナルジンを製造!
ジンの造り手たちが尾鈴山蒸留所に集結
企画のメインイベントを実施したのは4月吉日。
深い森の中に佇む「尾鈴山蒸留所」に、造り手たちが集まると、同蒸溜所の代表・黒木信作さんがまずは施設を案内。
参加者は目を光らせながら、技術的な質問を重ねるなど、熱心に見学している様子でした。
その後は、参加者のボタニカルが集められた場所に集合し、香りをチェックしながら意見交換。
ボタニカルは、各参加者が製造するジンの使用素材の中から、それぞれ1つ厳選し持参してもらったもので、異なるボタニカルが参加者の数だけ集まりました。
イベントの後半には、参加者それぞれが製造するジンを持ち込んで交流会を開催。
協賛いただいた「フィーバーツリー」を使ったジン&トニックなど、お互いのジンを様々な方法で飲み比べしながら、意見交換や知識のシェアなど交流を楽しんでいました。
造り手たちのエッセンスが詰まった唯一無二のジンが完成
メインイベントを経て、後日、ホスト主導のもと製造された特別なジンが完成。
通常の「OSUZU GIN」と同じように「山ねこ(芋焼酎)」の原酒をベースにしながら、造り手たちが持ち寄った素材を含む合計20種類のボタニカルの香りを閉じ込めました。
蒸溜所の垣根を越え、19の造り手のエッセンスが詰まった、日本のジンの未来へ紡ぐような一本となりました。
「全国各地の特徴的なボタニカルと、個性豊かなクラフトジンの生産者が一堂に会し、交流することでとても刺激になりました。
さらなる蒸溜酒の可能性を感じることができ、今までにない特別な素晴らしいジンを造ることができたように思います。
これからもお酒を通して人と人、人と大地が結ばれる豊かな時間をお楽しみいただけますと幸いです」
【テイスティングコメント】
「搾りたての爽やかな柑橘の香りから、花束のような華やかなフローラルな香りが広がり、深い森の中にいるような香木やハーブのオイリーでスパイシーな香りが複雑に絡み合い、見事に調和しています。
味わいは極めてまろやかで、甘味が強く、心地良い余韻が長く続きます」
「OSUZU GIN DistiRally NEXT 2022」詳細
容量:700ml
度数:45%
価格:4,400円(税込)
企画:株式会社千雅、LiquorPage
製造元:尾鈴山蒸留所
発売日:千雅 – 6/30(木)12:00〜、尾鈴山蒸留所 – 7/3(日)10:00〜 ※2社でのみ販売
尾鈴山蒸留所(ホスト、宮崎)、横浜ベイブルーイング(神奈川)、大山甚七商店(鹿児島)、NUMBER EIGHT DISTILLERY(神奈川)、養命酒製造(長野)、小正醸造(鹿児島)、大和蒸留所(奈良)、越後薬草(新潟)、高田酒造場(熊本)、SAKURAO DISTILLERY(広島)、虎ノ門蒸留所(東京)、エシカル・スピリッツ(東京)、積丹スピリット(北海道)、薩摩酒造(鹿児島)、辰巳蒸留所(岐阜)、深川蒸留所(東京)、HOLON(東京)、楠乃花蒸溜所(佐賀)、中津川蒸留所(岐阜)
※今後ジンを発売する予定の造り手も含まれます
ジュニパーベリー、檜葉、辺塚だいだい、アボカドの種、クロモジ、桜島小みかん、大和当帰、よもぎ、甘夏果皮、緑茶、ホーリーバジル、カカオハスク、アカエゾマツ新芽、タンカン、ワサビ、ハマナス、いりごま、マイヤーレモン、カルダモン、碾茶
当企画を通じて知り合ったというジンの造り手も多く、その後も継続して意見交換など交流をしているようで、主催者としても企画の意義を感じています。
日本のジンのカルチャーはまだまだこれから。
その発展の一助となれるように、来年以降もホストを変えながら開催していく予定です。
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