LiquorPageではこれまでに、いくつかの国産クラフトジンの生産場所を訪ね、造り手にインタビューを実施。それぞれブランドの誕生ストーリーや裏話、特徴、魅力など余すことなく語っていただきました。
そこで今回は、これまでに公開しているインタビュー記事の情報をひと記事にまとめてご紹介!
気になるクラフトジンは、是非インタビュー記事を読んでみてください。
1. ROKU (サントリースピリッツ大阪工場)
サントリースピリッツ社の様々な洋酒が造られる大阪工場を訪問し、クラフトジン「ROKU」の開発を主導した鳥井和之さんをインタビュー。
実は同社は、およそ40年前にプレミアムジンを手掛けていたものの、あまりに時期尚早でやむなく終売。それ以降、いつかまた国産のプレミアムジンを造りたいと思いを募らせ、2017年に念願叶ってリリースしたのがROKUです。
“ジャパニーズクラフト”を、日本の伝統的な「和食のようなもの」と例え、素材別に仕込むなどの工夫をし、桜や柚子、山椒など日本の食文化を支えてきた6つの和素材も使用。
しかしながら鳥井さんは「柚子や桜の香りが強いジンではなく、日本のニュアンスを感じてもらえるようなジンが目標だった」と語っています。
2. 季の美 (京都蒸溜所 / 京都)
今や世界的なクラフトジンブランドとなった「季の美」が造られる京都蒸溜所を訪問し、代表のデービッド・クロールさんと蒸溜担当の佐久間正志(マーシー)さんをインタビュー。
2015年に日本初のジン特化型蒸溜所として誕生した京都蒸溜所。「土が良く川も多いことにより、採れる素材の質が高く、伝統の食文化を持つ町。その中にはジンの素材として、可能性を秘めたものがたくさんあった」として拠点に京都を選んだのだと言います。
「まず最高のジンを造ってみよう、コストはその後でいい」という考えのもと、世界的に見れば珍しい米が原料のスピリッツをベースに、玉露や柚子、生姜など京都の素材をふんだんに使用。京都らしい奥ゆかしさを表現したのだそう。
そんな季の美について、代表は「京都であることがしっかり表現され、味も香りも海外のジンとは全然違う」と語っています。
3. ORI-GiN 1848 (瑞穂酒造 / 沖縄)
那覇に拠点を置く泡盛の老舗酒造・瑞穂酒造を訪問し、クラフトジン「ORI-GiN 1848」の開発者である仲里彬さんをインタビュー。
商品コンセプトを「一口で沖縄の魅力が伝わる」に、そして味のテーマを「トロピカル&リッチ」として開発。開発中に識者から「これはジンじゃない」と一刀両断されるも、そこから徹底的な科学分析により改良を重ね、沖縄らしさとジンらしさを両立させたORI-GiNを2018年にリリースさせました。
そんなORI-GiNの特徴は、さくら酵母仕込みの泡盛をベースに、桃の香りがするとされる希少価値の高いパイナップル“ピーチパイン”を軸に、トロピカルなボタニカルを使用していること。
また、開発者の仲里さんは「ジンは出会いのお酒」と語り、様々な出会いによってORI-GiNは完成したのだと言います。
4. SAKURAO GIN (SAKURAO DISTILLERY / 広島)
中国醸造の洋酒蒸溜所・SAKURAO DISTILLERYを訪問し、「SAKURAO GIN」の開発を主導した山本泰平さんをインタビュー。
同社創業100周年に向けた新しいスタートととして洋酒造りへの本格参入を決意し、最高峰の蒸溜器を配備したSAKURAO DISTILLERYを新設。2018年に誕生したのがSAKURAO GINです。
「広島のものを使わないと弊社で造る意味がない」として、地元の農家を訪ねながら素材を探した末に、広島ならではの柑橘やヒノキ、緑茶などをボタニカルに選定。また、「広島でジュニパーが採れますよ」という一本の電話から、ジンではおそらく初となる日本のジュニパーベリーを使用することになりました。
観光拠点として蒸溜所を一般公開するなど、ジンを通して広島を盛り上げようしており、その地域で造る意味を明確にしているクラフトジンです。
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