7〜8年ほど前からのハイボールブームの再来によって、すっかりお酒の定番となりつつあるウイスキー。
以前はウイスキー好きというと少数派だったのですが、今やそう珍しくありません。
さて、本記事ではそのウイスキーのハイボールについて。
ブームとなって以降、一向に人気が衰えないハイボールですが、飲食店だけでなく自宅でも飲む方もけっこういると思います。
そこで本記事では、ハイボールのベースとしておすすめのウイスキー銘柄を8つピックアップしご紹介していきます。
なお本記事ではウイスキーの中でもシングルモルトに絞り、ピックアップしています。
ハイボールに適したウイスキー・割り方とは?
ハイボールとは、言わずもがなウイスキーのソーダ割りのことを指しますが、ソーダで割るのと水で割るのでは味わいが異なります。
ソーダ割りでは、炭酸がウイスキーの風味をかきたて、とても爽やかに。
この爽快感こそがハイボールの良さであり、水割りのようにウイスキーをあまり濃くしてもあまり意味がありません。
筆者的には「ちょっと薄いかな?」と感じるぐらいがベストだと感じます。
またベースとなるウイスキーは、熟成年数が長いものより若いもの、風味は重めのものより軽めのウイスキーの方がおすすめです。
ソーダ水は強炭酸ではないものが良いでしょう。(風味のバランスが崩れるため)
ハイボールにおすすめのシングルモルト8銘柄
それでは銘柄を見ていきましょう。
シングルモルトに絞ってのピックアップですが、基本的に入手しやすい銘柄を選んでいます。
グレンフィディック 12年
【タイプ:フレッシュ&フルーティーなハイボール】
長年世界一売れているシングルモルトであったグレンフィディック。
良くも悪くもクセがなく、ライトで飲みやすいことから世界中で人気を得ています。
グレンフィディックはフレッシュで洋梨のような香味があり、ソーダで割ることでこれらが引き立てられ、より爽やかでいつ何時でも飲んでいられるような味わいとなります。
タリスカー 10年
【タイプ:スパイシー&スモーキーなハイボール】
タリスカーは、スコットランドのスカイ島で造られる、海の潮っぽさを感じるとてもスパイシーなシングルモルト。
またピートと呼ばれる多く泥炭を使用するため、スモーキーなフレーバーもあり、好き嫌いは分かれがちですが、日本でもとてもファンが多い銘柄です。
ハイボールとの相性は抜群で、メーカーがプッシュする「スパイシーハイボール」というあらびき胡椒を加えるハイボールが人気です。
タリスカー10年だけでなく、さらにスパイシーな「タリスカー・ストーム」もおすすめ。
グレンモーレンジィ・オリジナル
【タイプ:フレッシュ&フルーティーなハイボール】
本国スコットランドでは最も飲まれているシングルモルトとされるグレンモーレンジィ。(ウイスキー完全バイブルより)
ウイスキー熟成の革新的な技術を持つ同蒸留所のウイスキーは、様々なラインナップがありますが、いずれも華やかで飲みやすいのが特徴。
なかでも定番商品の「オリジナル」は、ライトで華やかな甘みがあり、ハイボールにしてもその良さは変わらず、心地よい飲み口のハイボールになります。
ラフロイグ・セレクトカスク
【タイプ:スパイシー&スモーキーなハイボール】
スモーキーで海の潮っぽい香味を持つ超個性的なウイスキーの産地「アイラ島」
そのアイラ島のシングルモルトの中でも特に有名なのがラフロイグ。
正露丸や消毒液のような香味があり、「愛せよさもなくば憎めよ」とも言われるほど、好き嫌いが分かれるウイスキーでもあります。
飲み手を選ぶウイスキーではありますが、ソーダで割ることで爽やかでスパイシーなハイボールとなり、飲みやすくなります。(薄めで割るのがおすすめ)
セレクトカスクは、10年よりも若いウイスキーであるものの飲みやすく、値段も控えめでハイボールにも適しています。
ブルイックラディ ザ・クラシックラディ
【タイプ:フルーティー&スパイシーなハイボール】
ブルイックラディはラフロイグ同様にアイラ島のシングルモルトウイスキーですが、ブルイックラディのザ・クラシックラディはスモーキフレーバーの元となるピートを使用せず、飲みやすいのが特徴。
マーマレードのような甘みと若干の塩っぽさがあり、ソーダで割ることで爽快感溢れるハイボールとなります。
カネマラ
【タイプ:スパイシー&スモーキーなハイボール】
カネマラは本記事ピックアップの中では唯一アイルランド産のウイスキー。
アイリッシュウイスキーといえば、ピートを使用しないのが一般的なのですが、カネマラではふんだんにピートを使用。
そのためスモーキーフレーバーがあり、アイリッシュの異端児的なウイスキーです。
スモーキーなだけでなくバニラのような甘みもあり、ソーダで割れば、食欲を引き立ててくれるような味わいのハイボールとなります。
ハイランドパーク 12年
【タイプ:フルーティー&スパイシーなハイボール】
スコットランドの北端オークニー諸島産のハイランドパークも、上記銘柄と同様に世界的に人気のシングルモルト。
甘辛い絶妙な飲み口とややしっかりした味わいが人気を呼んでおり、ウイスキー初心者の方でも飲みやすい味わいとなっています。
オレンジマーマレードのような甘みと、若干の塩辛さがハイボールのすることで引き立てられます。
白州
【タイプ:フレッシュ&フルーティーなハイボール】
山崎とともに、世界的に評価を得ているサントリーのシングルモルト・白州。
若干ピートを効かせることで山崎よりもスモーキーに。ただ青リンゴやシトラス系のフルーティーな香味もあり、全体的にとても爽やかで飲みやすいシングルモルトとなっています。
数ある国産シングルモルトの中でも、白州ハイボールというメニューもあるように特にハイボールにおすすめの銘柄です。
メーカーもプッシュするミントの葉を少し加えるハイボールや、レモンピールなどを加えたりするとより爽快感が際立ちます。
まとめ
以上8銘柄がハイボールにおすすめのシングルモルトウイスキーです。
気になる銘柄は見つかりましたでしょうか?
アイラモルトなどややスモーキーなものやスパイシーなものが多いピックアップ内容となりました。
これらはそのままだと好き嫌いが分かれがちですが、ハイボールにすることで印象が変わり、むしろ飲みやすく、なおかつ飲み飽きしない味わいになります。
また、ハイボールにする場合、値段が高いものの方が良いということはなく、18年を超えるような高級ウイスキーではなく、若いウイスキーやライトな飲み口のウイスキーの方がより爽やかで美味しく飲めます。
それから、ソーダで割ることによってウイスキーの風味が立ちますので、ちょっぴり薄いと感じるぐらいで作る方が、よりハイボールの良さがでておすすめす。
今回はシングルモルトに絞ってのピックアップとなりましたが、いずれブレンデッドウイスキーやバーボンウイスキーなども含めたハイボール記事を作成しますのでお楽しみに。
それではこの辺で。
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