実は今日本酒にこだわる方が増えているのはご存じでしょうか?
日本酒自体の消費量は減っているものの、実はそのなかでも純米酒や大吟醸などのいわゆる特定名称酒は7年連続で消費量が増えています。
要するに量から質の時代になりつつあるのですが、そういったことを背景に「もっと日本酒を知りたい」という方も増えています。
当記事では、まさにそんな方にピッタリの書籍「日本酒の基」をご紹介!
実はこの本、中身がかなり本格的なんです。
唎酒師の必携本「新訂 日本酒の基」とは
日本酒の検定資格と聞かれて「唎酒師(ききざけし)」と答える人は多いと思われます。
数ある日本酒の資格の中でも最も有名で権威あるものの一つですが、実はその唎酒師の必携本、要するに唎酒師のための教科書ともいうべき本が「新訂 日本酒の基(もとい)」です。
唎酒師を主宰し、日本酒のいわば協会のようなSSI(日本酒サービス研究会・酒匠研究会)が発行する本で、ざっくりと「日本酒の基礎知識編」と「日本酒のセールスプロモーション編」で構成され、それぞれ内容が濃く、ページ数は300弱に上ります。
唎酒師を目指す方はもちろんのこと、日本酒に“ガチで”詳しく知りたい方にもぴったりの書籍です。
原料や製法、料理とのペアリング方法まで…その内容をご紹介
では「新訂 日本酒の基」には具体的にどのような内容となっているのか?
中身を写真でお見せすることはできないので、文章で簡単にご紹介していきます。
麹や酵母、米の栽培方法まで記された原料ページ
日本酒の基礎知識編の最初、原料のページでは日本酒造りに使われる米や麹、酵母、それから水などの原料について細く記されています。
米に至っては品種別の特徴はもちろんのこと、その栽培方法までも。
また、麹や酵母については成り立ちや種別の特徴などが、水については各成分が及ぼす影響などが記されており、日本酒の原料についての理解が深まります。
40ページにも渡る製法ページ
日本酒の製法についてのページは、専門書籍であれば必ず載っていますが、日本酒の基では製法ページになんと40ページも割いています。
なかでも重要な工程であり、日本酒の価格をも左右する「搾り」の部分は、そこだけで20ページと、かなり細かく紹介されています。
他にも、あまり紹介されることのない精米機について詳しく記載されていたり、日本酒造りをしっかりイメージできるようになります。
日本酒の起源から現代までを追う歴史のページ
歴史のページも日本酒の書籍であれば必ず載っていますが、日本酒の基では、その起源から現在に至るまでが細かく記されています。
その酒の歴史を知ることは、今特にサービス従事者には求められており、知ることで提案の幅や創作性がぐっと広がります。
そうした歴史を絡めた提案や提供方法は、洋酒分野ではすでに当たり前となりつつあります。
プロモーションページでは実践スキルを学べる
2部構成の後半「日本酒のセールスプロモーション編」では、日本酒のテイスティング方法や、料理とのペアリングの具体的な手法など、日本酒をより楽しむうえでの実践スキルが紹介されています。
それぞれ詳しく紹介されており、利き酒のスキルも上達することでしょう。
日本酒にガチで詳しくなりたい方にはこの上ない内容
以上で紹介したように、「新訂 日本酒の基」には、他の書籍では省略されるような専門性の高い情報まで記されています。
日本酒に“ガチで”詳しく知りたい方にもってこいの書籍であることがおわかりいただけたのではないでしょうか?
また、そもそもは唎酒師用の書籍であることから、飲食店や酒販店の店員として必要なスキルが具体的に紹介されており、そうしたサービス従事者の方にもピッタリの書籍かと思われます。
ちなみに、専門的な内容にも関わらずお値段は3,000円。
資格の教本も兼ねる本としてはかなりお手頃と言えるでしょう。
現状SSIの公式サイト他、Amazonでも購入できるようなので、気になる方はぜひ。
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