秋田発!秋田スギを使った「森の香りのクラフトジン」のクラウドファンディングが開催中!発起人は秋田の研究者達

秋田発!秋田スギを使った「森の香りのクラフトジン」のクラウドファンディングが開催中!発起人は秋田の研究者達

世界的なブームにより、日本でも全国各地で造られるようになったクラフトジン。クラフトジンといえば、様々な素材をボタニカル(ハーブ、スパイス、果皮などの草根木皮)として使えることから、その土地ならではの素材を使用するなどして、地域の魅力を反映させやすいお酒としても知られています。
この度、そんなクラフトジンを通じて「秋田」の魅力を発信するべく、プロジェクトが立ち上がっています。クラウドファンディング形式で出資を募り、秋田の魅力が詰まった「森の香りのクラフトジン」を世に発信しようというのです。
当記事では、このプロジェクトについてご紹介!発起人のバッググラウンドがいかにもクラフトジンらしく、ユニークです。

※記事中の画像は全てイメージです。

秋田の名産、秋田スギをメインボタニカルとした「森の香りのクラフトジン」を計画中!

深い森と杉の木

秋田といえば、今や日本酒の名産地としても知られていますが、また違ったアプローチで魅力を発信するべく考えられたのがクラフトジンです。秋田には様々な名産品がありますが、今回の主役は秋田スギ。実は秋田は「木の国」で、県土の7割が森林におおわれ、県内のどこからも豊かな森林の緑を眺めることができると言います。なかでも代表的な木材が、日本三大美林の一つである「天然秋田杉」。その昔、豊臣秀吉が京都に城を築くために、秋田から取り寄せたともいわれているのだとか。今回企画されているクラフトジンでは、天然秋田杉の子孫である秋田スギをボタニカルの軸として、“癒し効果”を期待できる森の香り豊かな一本に仕上げようと計画しています。

ジンに必須のボタニカルであるジュニパーはヒノキ科の木であり、それゆえに他の木々が放つウッディな香りとも相性が良い傾向にあります。例えば、今や世界的なクラフトジンへと成長した「季の美 京都ドライジン」もヒノキがボタニカルとして使われています。秋田スギをメインボタニカルとするのは、秋田産のクラフトジンとしてはもちろんのこと、ジンそのものとしても整合性があると言えます。

なお、秋田スギのほか、リンゴやミョウガ、ニセアカシアといったユニークな素材もボタニカルとして使用するようです。

発起人は地元秋田の研究者達

ジンの蒸留器

クラフトジンは、生産者や創業者など発起人のバッググラウンドがユニークなこともしばしばですが、今回のプロジェクトもいかにもクラフトらしく、ユニークです。
当プロジェクトを主導するのは、秋田の高専(高等専門学校)や大学の教授など研究者の方々。一見するとお酒の業界とは関係のないようにも感じるかもしれませんが、実は、いずれの方もお酒の研究や商品開発を専門とするプロフェッショナル。香味成分の研究を行っている方や、蒸留の研究を行っている方、はたまたアルコールの生産技術の研究を行っている方など様々で、そのどれもがジンに欠かせない技術であり、資金が集まったあかつきには、各々が自らの専門分野の担当となり製造を行なっていくようです。

このように、学校等の研究者達がクラウドファンディングを経て手がけるジンというのは、バッググラウンドが多様なクラフトジン界隈の中でも、とりわけユニークだと言えます。

クラウドファンディング内容

今回のプロジェクトでは、秋田の季節ごとの森の香りを表現するべく、春ver、夏ver、秋verの3種類のジンを開発する予定です。そのために必要な、ボタニカルの材料費、およびその最適なレシピを化学的に探すための研究費資金として、150万円を目標金額として出資を募っています。(募集期間は3月中旬まで!)
リターン品を含め支援プランはいくつか用意されており、詳しくはMakuakeのプロジェクトページに掲載されています。同ページでは、プロジェクトの詳細や発起人の自己紹介も記されています。気になる方はまずはページをチェックしてみては?

プロジェクトの詳細
makuake.com/project/akita_craft_gin/
著者:小針 真悟

[LiquorPage運営責任者] お酒の現場を7年経験したのちに独立。お酒の魅力を多くの人に知ってもらうべく、2016年11月に「LiquorPage」の運営を開始。 洋酒から和酒まで幅広い知見をベースに、様々な酒類専門メディアの執筆・編集のほか、酒類イベントの企画運営やWEB制作、プロモーション業にも携わる。写真撮影も行うなど、お酒を通じた様々な制作業を一人でこなす。(ただの酒好き)

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