ジン好きが選ぶ、まず味わっておきたい「定番クラフトジン」6選

ジン好きが選ぶ、まず味わっておきたい「定番クラフトジン」6選

ここ数年、世界中で大きなムーブメントとなり、日本でも人気急上昇中のクラフトジン。
「飲んでみたい」という方も増え続けていますが、今や国内だけでも500種以上のジンが流通しているとされ、「何を飲んでいいのか分からない」という方も少なくないと思われます。

そこで今回は、イベントや書籍などジンのプロジェクトに多数携わってきたジン好きの筆者が、世界のクラフトジンの中から、その世界観を知る上でまずは味わっていただきたい定番ブランドを6つピックアップ。
それぞれ特徴など基本的な情報を添えてご紹介します。

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1. シップスミス 〜 正統派ロンドンドライジンの真骨頂

シップスミス

ジンの聖地と呼ばれながらも、歴史に揉まれ蒸溜所の数がたった数件にまで減ってしまっていたロンドン。
2009年、その地に200年ぶりに新たに誕生した蒸溜所がシップスミス蒸溜所です。その名を冠し、大きな話題を集めたジンブランドの登場は、ジン業界が暗い時期にあった中で光を灯し、今も続くクラフトジンのムーブメントの火付け役になったともされています。
そんなシップスミスは、現代を代表する正統派ロンドンドライジンです。
個性的なボタニカルを使うクラフトジンが多い中で、このブランドはジンの伝統的なボタニカルのみを使用し、量より質重視で細部にこだわって製造。
ジンの核であるジュニパーベリーの芳香がずっしり感じられる王道の味わいでありながらも、不必要にアルコールを感じさせないエレガントで絶妙なバランスは流石の一言。
ジン&トニックはもちろん、様々なジンカクテルとも相性が良く、クラフトジンを知る上ではまず最初に味わっておきたい定番ブランドです。

2. モンキー47 〜 47素材が香る森の香水のようなジン

モンキー47

イギリスの退役軍人が、その昔ドイツ・ブラックフォレストで独自に造っていたジンのレシピが見つかり、ニュースに。ブランデーの造り手の家で育ったとあるドイツ人が触発され、そのジンを現代に蘇らせることを決意。そうして2008年に誕生した「モンキー47」は、今や定番クラフトジンとして世界で最も有名なブランドの一つへと成長しています。
その名にもあるように、“47”種ものボタニカルが使用されているのが特徴で、その中には地元ブラックフォレストの森で採れたクランベリーやラズベリー、トウヒなども。
フルーツとスパイス、そしてジュニパーベリーが複雑に絡み合う、まるで甘美な香水のような芳香、彩り豊かでありながらバランスが洗練された味わいは、クラフトジンの市場で圧倒的な人気を獲得。
トップホテルにも置かれるラグジュアリージンとしても知られ、特別な日の乾杯にもふさわしいブランドです。

3. ジーヴァイン ジン フロレゾン 〜 ブドウベースの気品あふれる香り

ジーヴァイン ジン フロレゾン

美食の国・フランスにおいて、自国民が好むエレガントなジンがなかったことをきっかけに誕生した「ジーヴァイン ジン」。
ラグジュアリーウォッカのシロックやコニャック、ベルモットなどを手がけることでも知られるMaison Villevert社が製造しており、フランスを代表する定番クラフトジンブランドの一つです。
ワインの伝統的産地でもあるフランスらしく、ジンでは珍しいブドウ(コニャック地方産)が原料のスピリッツをベースとし、香り付けのボタニカルの中にはブドウの花が使用されています。
上記2つと比べ知名度こそは劣るものの、その華やかでフローラルな香りとブドウ由来のフルーティーな口当たりから、ジン初心者にも人気があり、入門用にもピッタリの一本です。

4. ザ・ボタニスト 〜 ウイスキーの名手による島の恵みを活かしたジン

ザ・ボタニスト

ウイスキーの聖地とも呼ばれるスコットランド・アイラ島。その地で個性豊かなウイスキーを手がけることから日本でも人気が高い造り手、ブルックラディ蒸溜所。
そんなウイスキーの世界的名手が、2011年にリリースしたのが「ザ・ボタニスト」。今でこそ、クラフトジンはウイスキー蒸溜所が多く手がけていることでも知られていますが、このジンはその先駆者的ブランドの一つです。
ザ・ボタニストの特徴は、アイラ島を代表する野草など、島で採れたボタニカルをふんだんに使用していること。
その土地で造る意味が見出され、地域性が如実に反映されたジンの中身は、過度に主張しすぎないハーブの香りが優しくまとまっており、
緑生茂る草原で爽やかに味わいたい一本です。

5. コーヴァル 〜 シカゴ発・オーガニックジンの第一人者

コーヴァル ドライジン

アメリカ・シカゴという大都市でありながら、禁酒法の時代以降、80年ぶりに誕生した蒸溜所がコーヴァル蒸溜所。
ジンのムーブメントの主要国でもある同国で最も大きいクラフト蒸溜所としても知られる造り手が手がけるジンは、完璧なオーガニックジンであることが特徴です。
使用される9種のボタニカルはもちろん、ベースの原料であるライ麦と小麦までオーガニックで、アメリカのオーガニック認証の他、世界一厳しいとされる食品規定・コーシャ認証も取得しています。
その圧倒的に華やかで繊細なボトルデザインの通り、中身もまた、ボタニカルの香りが弾ける繊細な仕上がりに。みずみずしい酸味も感じられるハーブウォーターをも思わせる味わいは、飲み手を選ばない傾向にあります。

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6. 季の美 〜 世界に羽ばたく和香るジン

季の美

古都・京都に、日本初のジン専門の蒸溜所として誕生した京都蒸溜所から2016年にリリースされたジンが「季の美」。
酒類品評会の世界的権威であるIWSCで、カテゴリー最高賞に輝いた他、世界的な賞を数多く受賞するなど、日本はおろか世界に名を轟かす定番ジンへとなりつつあります。
そんな季の美の特徴は、京都らしさにこだわっていること。
米が原料のスピリッツをベースとし、そこに加えられるボタニカルは、玉露や柚子、山椒、生姜など京都の台所を彩る素材ばかり。また、伏見の名水を用いている他、歴史を感じさせる唐紙が施されたボトルデザインなど、このジンをとおして京都を感じられる仕上がりとなっています。
日本人の舌にも合う、柚子を中心とした和が香るまろやかな味わいのジンは、日本人として一度は味わっておきたい定番クラフトジンです。

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小針 真悟
著者:小針 真悟

[LiquorPage代表] 豊富な現場経験と長年のお酒愛によって、ジンを筆頭にあらゆるお酒の知識を持つ。ジン専門書籍やテキーラメディアなど外部酒類メディアの執筆協力の他、イベントの企画運営にも携わる。

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