今大きな盛り上がりを見せているジンのムーブメントは着実に地方にも波及してきています。
そんな中昨年の11/24に福島・郡山にて、クラフトジンのイベント「Craft gin Seminnar」が開催されました。
地方ではまだまだ同様イベントが少ない中開催されたとあって、今回はイベントに参加。
その際の様子を写真を多用しながら振り返っていきます。
人気クラフトジンが集結!アンバサダーによるセミナーを実施
「偏った酒屋」というキャッチフレーズで豊富な洋酒を展開する福島の酒屋・サトー酒店が主催した今回のイベント。
北欧風の内装が特徴的なモダンダイニングスペースのアーマ・テラス郡山本店を会場に、「キュロ」、「フェルディナンズ」、「ボビーズ」など全国的に人気を集めるクラフトジンのブランドが集結しました。
イベントの前半はセミナー形式となっており、それぞれブランド公認のアンバサダーが講師となりました。
まず初めに行われた北欧フィンランドのジン「キュロ」のセミナーでは、本国からエリックさんとジャパンアンバサダーの野村空人さんが講師となり、フィンランドの名物でもあるサウナから(アイディア)が生まれたというキュロのストーリーを紹介。
「フィンランドではライ麦は国民食と言えるほど愛されているのに、なぜ国産のライ麦スピリッツを造らないのか?」とサウナで飲みながら疑問に思ったことから始まったのだと言います。
続いて行われたドイツが誇るクラフトジン「フェルディナンズ」のセミナーでは、夫婦で横浜にてバーを営みながらアンバサダーを務める北條久美子さんが登壇。
「ベースのスピリッツの原料にスペルト小麦という古代麦を使ってる。また、ワイナリーらと共同で始めたこともあり、蒸溜後にザール地方の白ワインを加えているのはフェルディナンズの大きな特徴」だと言います。
その他、造り手は新しいことへのチャレンジに余念がないそうで、現在日本限定エディションなども展開しているとのこと。
最後に行われた「ボビーズ」のセミナーでは、山崎勇貴さんが講師を務め、オランダにて祖父のジン・レシピを偶然見つけた孫が思いに駆られ誕生させたというボビーズについて解説。レモングラスなどオリエンタルなボタニカルも用いているのが特徴で、試作を繰り返すなかで、レモンのフレーバーを強くジンが一番良いとしてそうしたジンに仕上げたのだとか。
また、山崎さんは、今バー業界で大注目のビターズ「ザ・ジャパニーズ・ビターズ」の製造を手がけていることもあり、こちらのセミナーも併せて実施。
海外でのバーテンダー経験のなかで「なぜ日本産のビターズがないのか?」と感じたことが発端となり、国産の素材のみを使用した和のフレーバーのビターズを完成させたのだと言います。
現在ゆず、しそ、ヒノキ、そして旨味の4つのフレーバーで展開されているとのことです。
セミナー後は、各ブランドの試飲やカクテル、食事を楽しめる懇親会を開催し、ジンづくしのイベントは閉幕しました。
地方にも波及するジンのムーブメント
福島はウイスキー人気が根強い地域とされていますが、今回イベントに来場したバーテンダー曰く、バーで扱われるジンは数年前と比べ着実に増えてきており、業界内でのジンへの関心は高まっていると言います。
また、今回のイベントでは半数がバー業界以外の参加者で、飲み手の関心も高まっていることが窺えことに加え、イベントをとおしてジンの多様な魅力や可能性を感じとっていた様子が見て取れました。
今後、こうした地方においてはジンなどクラフトスピリッツはまだまだ盛り上がる可能性は大いにあると、感じさせました。
なおイベントを主催したサトー酒店は、郡山に、様々な洋酒の試飲ができる角打ちバー「NEIGHBOR」を昨年12月にオープンしたそう。
気になる方は一度体験してみては?
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