最近ブームとなっている「クラフトジン」とは、主に少量生産でユニークな製法や原料を使用するなど、こだわりが詰まった個性派ジンを指します。
そのこだわりや個性は、中身だけにとどまらず、ボトルデザイン、つまりは見た目にも反映される傾向があり、オシャレなクラフトジン、ひいては「インスタ映え」するジンが多くあります。
見た目はお酒の質に直接関係ないと思うかもしれませんが、実はかなり重要な要素。
選ぶ際の第一の選考基準となる上(人が他者を判断するのと同じですね)、見た目が良いものの方が満足感が高まるからです。
というわけで本記事では、数あるクラフトジンの中でも、とりわけオシャレなボトルのクラフトジンを8つに絞りご紹介していきます。
どのジンも空き瓶を有効活用したくなるようなものばかりです。
フェルディナンズ
フェルディナンズは世界的な高級白ワインの産地であるドイツ・モーゼル地方で造られるクラフトジン。
産地の特徴を活かすように、フェルディナンズにはリースリングの高級甘口白ワインが添加されています。
さらにベースのスピリッツは小麦由来のものを使用、ボタニカルには自家栽培も含む約33種を使用する、こだわりの詰まったクラフトジンです。
フルーティーな味わいとアロマディフューザーのような見た目のフェルディナンズは、女性にもオススメしたいジンです。
コーヴァル [ドライジン&バレルドジン]
コーヴァルは、アメリカ・シカゴにあるウイスキーでも有名な「コーヴァル蒸留所」が手がけるクラフトジン。
健康意識の高いアメリカらしく、使用する原料はボタニカルも含め全てオーガニック。それどころか近年アメリカで注目されている食品規定「コーシャ認定」も受けているジンで、華やかな香りと優しい甘みが特徴です。
元モデルの女性が社長を務めるとあってか、ハイセンスなモロッカン・モザイクのようなボトルデザインは、世界的な酒類コンペでデザイン賞を受賞しており、数あるクラフトジンの中でもとりわけデザインで目を惹く銘柄です。
特にドライジンとバレルドジン(樽熟成ジン)のギフトセットはオシャレなだけでなくサイズもちょうどよく、空き瓶はアロマディフューザーやちょっとした花瓶に有効活用できそうです。
サイレントプール
サイレントプールは、イギリスの青く澄んだ綺麗な水で知られるサイレントプール湖畔にある「サイレントプール蒸留所」が手がけるクラフトジン。
ラベンダーやエルダーフラワーなど24種のボタニカル3つの方法で蒸留し、造られるジンはフローラルで香り高くまるで香水のようです。
ボタニカルを描いたエメラルドグリーンの美しいボトルは、サイレントプール湖の水の色をイメージしており、とてもオシャレで他のジンを見比べても目立ちます。
しかもサイレントプールは、IWSC、ISC、SFSCといった世界三大スピリッツコンペで既に賞を受賞している実力派のジンでもあります。
ジンロウ
ジンロウは、スペイン・バルセロナ発のクラフトジンで、シェフ、ミクソロジスト、ソムリエ、調理師らのチームが手がける“ガストロノミック”なクラフトジンです。
伝統的な蒸留器と革新的な真空低温蒸留器(減圧蒸留器のようなもの)を使用し、7種のボタニカルは別々に蒸留、ブレンドされるプレミアムな製法によって生み出されるジンは、シトラスの香味が活きた複雑な味わいとなっています。
洗練されたスタイリッシュなボトルはまるで香水瓶のようです。
ボビーズ・ジン
ボビーズ・ジンは、ジンの本場オランダ・スキーダム発のクラフトジン。
ベースとなるスピリッツにはライ麦100%のスピリッツを使用。さらにレシピ発案者である通称ボビーがインドネシア出身ということもあり、同国由来のレモングラスなどのボタニカルを多用し、それらは別々に蒸留、ブレンドされるプレミアムなジンです。
可愛らしさも感じるボトルデザインは、モロッカンデザインや北欧のモダンデザインを思わせます。
ちなみに中身は、レモングラスの香味が強く効いたものとなっています。
テヌ・ジン
テヌ・ジンは、北欧フィンランド発のクラフトジンで、修道士たちによって造られています。
澄み渡る湧水を使用し、原生の森で採れたリンゴンベリーを中心としてボタニカルによって生み出されるジンは、リンゴンベリーの甘酸っぱさが活きた穏やかな味わいのジンとなっています。
北欧のテキスタイルに幻想的なデザインが加わえられたようなボトルは、伊勢丹やマリメッコ、D&Gなどにデザインを提供するクラウス・ハーバニエミ氏が担当しています。
ジェネラス
ジェネラスは、フランス・コニャック地方発のクラフトジン。
エルダーベリーやエルダーフラワー、ブラッドオレンジなどのボタニカルを使用しており、華やかでフローラルな香りで味わいは落ち着いたクリアなジンとなっています。
花が描かれた白いボトルはインスタ映えは間違いなく、空き瓶はディフューザーやちょっとした花瓶として有効活用できそうです。
ハリス・ジン
ハリス・ジンは、スコットランド北西部の島に2015年に創業したばかりの「アイル・オブ・ハリス蒸溜所」が手がけるクラフトジン。
ジュニパーベリーやコリアンダーシードなど一般的なジンのボタニカルの他に、島の海で採れる「シュガーケルプ(昆布)」も使用するユニークなジンで、ダシが効いているのか複雑かつ奥行きのある味わいとなっています。
美しい形状のガラスボトルは、ジンがずらりと並べられた棚の中でもひときわ目立つオシャレボトルです。
まとめ
以上が8銘柄が、クラフトジンの中でもとりわけオシャレなボトルのクラフトジン銘柄です。 気になるデザインの銘柄はあったでしょうか?
クラフトジンは作り手のこだわりと地域性が活かされた個性派ジンで、味わいの良さと幅広さが魅力ではありますが、見た目の良さも今のクラフトジン人気を支えるポイントだと筆者は思っています。
ここでご紹介した銘柄以外にもオシャレなクラフトジンはたくさんあります。
ぜひ色々なクラフトジンを探してみてください。
⇒ジャパニーズ・クラフトジンが今アツい!話題の4銘柄をご紹介
⇒東京でクラフトジンを味わうならココ!私がオススメする2つの名店を詳しくご紹介
Amazonのジン・クラフトジンストアはこちら。
⇒Amazonのジンストア