赤ワインは体の良い?ワインを健康面から考える

赤ワイン、カラダに良い?

「赤ワインは体に良いお酒」
これは有名な話で、赤ワインを普段飲まない方でもそう聞いたことがあると思います。

本記事ではこの情報について深く掘り下げ、いったいどのように体に良いのか、お酒である以上害もあるのではないか、などを簡単に解説していきます。
なお本記事で解説する健康面での効用はすべて、適量の飲酒を前提としています。

それでは見ていきましょう。

赤ワインに含まれる成分まとめ

まず赤ワインに含まれる体に良い成分について挙げ、その中でも特筆すべきものを詳しく見ていきます。

赤ワインに含まれる体に良い成分

  • アミノ酸類
  • たんぱく質
  • ミネラル分(カリウム、カルシウムなど)
  • ポリフェノール類(アントシアニン、リスベラトロールなど)

特にポリフェノールが多く含まれることで、健康面でも注目される赤ワイン。
お酒としては、健康面で期待できる成分がこれほど含まれているのは珍しいと言えるでしょう。
本記事では、このポリフェノールとミネラル分、それから全酒類の共通成分であるアルコールが健康面でどのように作用するのか見ていきます。

アルコールによる体への影響は悪影響だけではない

赤ワインが注がれたグラス

そもそも赤ワインは、お酒ですからアルコールが含まれます。
一般的には人体に害を及ぼす成分として、有害成分と見られがちですが、悪影響だけでなく良い影響もあらわれます。

適量のアルコールによって得られる効果
食欲増進、消化促進、ストレス解消、熟睡効果、血液の循環を良くする(体を温める、血栓症の予防)

「適量」が前提とはなりますが、アルコールの摂取は、食欲増進と消化促進に効果があるとされています。
また、ストレスホルモンとも呼ばれる「カテコールアミン」の生成量を抑制させるため、ストレス解消効果があり、これにより熟睡にもつながるとされています。

さらに適量の飲酒であれば、血液の循環を良くし、血小板という血栓の原因にもなりうるもののの凝集を抑えるため、血栓症の予防につながるともされています。

もちろん多量にアルコールを摂取すれば悪影響ですが、適量を守れば良い効用も期待できるのですね。

不足しがちなミネラルが含まれる

ワインにはカリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラル分が含まれています。
ミネラルといえば美容や健康に良い成分として知られていますね。
どちらかというと、これらは白ワインに多く含まれているのですが、もちろん赤ワインにも含まれています。

これらミネラルは現代日本人は特に不足しがちな成分とされ、不足することで筋肉や神経に異常をきたす恐れがあります。
適度に摂取することにより、これらの機能や血管や心臓の機能を正常にし、さらに骨や歯などの形成も促進させると言われています。
肌の新陳代謝、抗酸化作用など、女性が喜びそうな働きが期待できる成分でもありますね。

抗酸化力が高いポリフェノールが多く含まれる

ブドウにはポリフェノールが多く含まれる

赤ワインといえばポリフェノールが多く含まれることで有名で、そのポリフェノールといえば、抗酸化力(活性酸素消去力)が高いことで有名です。
酸化とは金属などが錆びるのと同じ現象で、人間も生きていくうえでは避けられない現象です。
活性酸素が酸化の源となり、参加によって肌や細胞など身体に様々なダメージを与えられると考えられています。

この活性酸素と戦ってくれる成分がポリフェノールなのですね。
ポリフェノールは身体の健康や肌の健康を守ってくれるのです。

ちなみに赤ワインのなかでも、ポリフェノールの含有量はぶどう品種によって異なるとされ、カベルネ・ソーヴィニヨンやネッビオーロは含有量が多く、ピノ・ノワールやメルローは中間、ボジョレーヌーボーで有名なガメイは少ないとされています。(赤ワイン内で比べた場合です)
白ワインの場合、そもそも赤ワインに比べてポリフェノールの含有量が少ないという報告があります。

リスベラトロールの効果

赤ワインにはリスベラトロールというポリフェノール系の成分が豊富に含まれています。
ブドウの果皮に存在するとされ、抗カビ活性があるとされています。
この成分は、LDL(低密度リポ蛋白、血栓の元になりうる)の酸化を防止し、これにより血小板が固まることを抑制し、結果として血栓症の予防につながることが報告されています。

フランス人といえば、ワインを「お酒」というより「食事の一環」として日常的に飲むことで知られています。
そのフランス人は心疾患による死亡率が低いとされる「フレンチ・パラドックス」が話題になりました。

まとめ

ここまで赤ワインに期待できる健康面での効用について解説してきました。
繰り返しになりますが、健康面での効用を期待するのであれば適量の飲酒が大前提となります。

アルコールの分解によって生じるアセトアルデヒドはよく知られているように有害成分です。
発ガン性があり、酸化を促す活性酸素を作り出すなど、健康面での被害を及ぼします。
このアセトアルデヒドを分解できる範囲の飲酒にとどめるのが良いでしょう。(日本人はこの力が弱いとされています)
適量はひとそれぞれ異なるので断言はできませんが、お酒が強いと思う方でも一日グラス1〜2杯にとどめるのが良いと思われます。

最後に赤ワインの効用についてざっくりまとめると…

  • 赤ワインにはアミノ酸類やたんぱく質、ミネラル、ポリフェノールなどが含まれる
  • アルコールは適量ならストレス解消や熟睡につながる
  • ミネラルは筋肉や神経の働きを正常にし、肌の新陳代謝を促す働きがある
  • ポリフェノールは抗酸化力が高く身体や肌の健康を守ってくれる
  • リスベラトロールによって血栓症の予防にも期待できる

このように赤ワインは、お酒の中では珍しく、健康面での効果が期待できる成分を豊富に含んでいるのです。
大量飲酒を避けつつ、楽しむながら飲みたいものですね。

それではこの辺で。
以上「赤ワインは体の良い?赤ワインを健康面から考えてみる」でした。

【参考文献】
日本ソムリエ協会教本 2017年版|飛鳥出版 著・一般社団法人日本ソムリエ協会
ポリフェノールとコーヒー|ネスレ公式サイト
健康に美容にミネラルは不可欠|太陽笑顔fufufu(ロート製薬株式会社)
ビタミン・ミネラル栄養百科|タケダ健康サイト(武田コンシューマーヘルスケア株式会社)

小針 真悟
著者:小針 真悟

[LiquorPage運営責任者] お酒の現場を7年経験したのちに独立。お酒の魅力を多くの人に知ってもらうべく、2016年11月に「LiquorPage」の運営を開始。 洋酒から和酒まで幅広い知見をベースに、ジン専門書籍やテキーラメディアなど外部酒類メディアの執筆協力の他、イベントの企画運営にも携わる。(ただの酒好き)

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