世界で最も売れている、つまり最も飲まれているラムは何か?
リカーページではこれまで、ウイスキーやビールなど各お酒の世界売り上げランキングをご紹介していきました。
本記事では「ラム」の2015年の年間売り上げTOP5の銘柄をご紹介していきます。
日本では、ラムといえばバカルディがあまりにも有名で、きっとみなさんの予想でもバカルディが1位ではないでしょうか?
それではまずは5位から見ていきましょう。
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※本記事は、イギリスのDrinks Internationalが2016年6月に発表したデータを元に作成しています。
5. ハバナ・クラブ (Havana Club)
By Knut.C – Own work, CC BY-SA 3.0, Link
【約400万ケース / キューバ】
まず5位にランクインしたのは日本でも有名なハバナ・クラブ。
世界的な巨大蒸留酒メーカーのペルノリカール社が所有し、日本では同社の日本法人が販売を行っています。
キューバ革命に際して、バカルディなどが本拠地をキューバから移すなか、ハバナ・クラブはキューバに残り現在もキューバで生産を行っています。
ハバナ・クラブは、伝統的なキューバのラムらしいライトスタイルが基本です。
日本でのスタンダード版は、3年熟成のちょっぴり色づいたモノです。(公式サイトではホワイト・ラムと記載されています)
4. キャプテン・モルガン (Captain Morgan)
【約1,060万ケース / アメリカ領ヴァージン諸島】
ハバナ・クラブを大きく引き離し、4位にランクインしたのは、スパイスト・ラムが有名な「キャプテン・モルガン」です。
スパイスト・ラムとは、バニラやアプリコットなどのフレーバーを加え飲みやすくしたラムを言います。
所有するのは、世界一の規模を誇る蒸留酒メーカーであるディアジオ社です。(ディアジオ社IRより)
日本での販売はキリンが行なっています。
ラムといえば海賊のお酒のイメージが強いですが、キャプテン・モルガンはまさにその海賊がラベルに描かれているラムとして人気に一役買っています。
ラムの中ではとても飲みやすい銘柄であるため、日本でも人気がある銘柄です。
3. タンデュアイ (Tanduay)
【約1,650万ケース / フィリピン】
キャプテン・モルガンより600万ケース近くも多く売り上げるタンデュアイは、フィリピンの国民的なラム銘柄です。
所有会社はフィリピン国内の酒類メーカー、タンデュアイ蒸留所です。
フィリピンのラム?と感じた方も多いと思いますが、実はフィリピンはラムの原料となるサトウキビが多く採れる国なのですね。
それらから作られるラムの人気も高く、フィリピンは世界3位のラム消費国でもあります。(THE SPIRITS BUSINESSより)
ジンならヒネブラ・サン・ミゲル、ラムならタンデュアイと、国を代表するお酒だけに、世界で3位という結果はある意味当然でもあるわけですね。
フィリピン国内ではかなり安く手に入るお酒なのですが、日本では正規取扱元がなく、購入できたとしても割高な値段になります。
2. バカルディ (Bacardi)
【約1,740万ケース / プエルトリコ、他】
惜しくも2位となったのは、おそらく世界で最も有名なラム銘柄「バカルディ」です。
ラム部門でのトップとはなりませんでしたが、約1,740万ケースという数字は、あのジャックダニエルより売れていることになります。
バカルディは、巨大な蒸留酒メーカーでもあるバカルディ社が所有し、日本での販売はバカルディ・ジャパンとの提携のもとサッポロが行っています。
バカルディのラムはライトな風味が特徴で、モヒートを筆頭に様々なラムカクテルには欠かせない銘柄です。
日本でもとても身近な銘柄で、缶やビンのモヒートやラム・ハイボールなど、バカルディの名がついたお酒がたくさん販売されています。
コウモリが描かれたロゴがカッコよく、いかにもバーのお酒といった感じですね。
1. マクダウェルズ・ラム (McDowell’s)
【約1,780万ケース / インド】
バカルディと僅差で1位に輝いたのは、インドのラム銘柄であるマクダウェルズです。
マクダウェルズはウイスキーでも有名な銘柄で、こちらはウイスキー部門で世界2位の売上を誇ります。
多くの方はこの結果を意外と感じたと思います。
しかし、実はインドはラムの世界最大の消費国なのですね。(THE SPIRITS BUSINESSより)
これには人口の多さも関係していると思われますが、インドは元々イギリスの植民地だったため、ウイスキーなど蒸留酒を飲む文化があるとされています。
(ちなみにウイスキーの最大消費国でもあります)
そのインドの代表的なラム銘柄がマクダウェルズということですね。
現在ディアジオ社とインドのユナイテッド・スピリッツ社が共同で所有しています。
しかし、ほとんどはインド国内での流通で、日本では購入がとても難しいのが現状です。
まとめ
ジンの世界売り上げランキングに続き、またもフィリピンの銘柄がランクインし、1位も日本人にとっては意外な銘柄となりました。
しかし、1〜3位が僅差なので2016年版では順位が入れ替わっているかもしれませんね。
(2013年まではバカルディが1位でした)
ちなみにAmazonのラム売れ筋ランキングでは、
1位. マイヤーズ・ダークラム
2位. ロンサカパ 23
3位. バカルディ
という全く異なる結果となりました。
(マイヤーズは製菓用としても多く用いられています)
それではこの辺で。
以上、「世界一売れているラムは?売上TOP5のラム銘柄を発表!」でした。
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