現在世界的にブームとなっているジンですが、日本においては国内メーカーが手がける「ジャパニーズクラフトジン」に注目が集まっています。
クラフトジンとは、一般的なジンに比べ少量生産で個性に特化したジンを指し、ジャパニーズクラフトジンはその日本版ということもあり、日本特有の原料を使用するなど「日本らしさ」が詰まったジンが多いのが特徴です。
最近では焼酎や日本酒の蔵元が手がけるジンも出てきており、今回ご紹介する「AKAYANE」シリーズのジンもその一つ。
AKAYANEジンは、焼酎の名門「佐多宗二商店」が手がけるジャパニーズクラフトジン。本記事ではAKAYANEジンの特徴と魅力をご紹介していきます。
ジンは、ベースのスピリッツにハーブや果皮、スパイスなどの「ボタニカル」を数種加え風味づけされたお酒。
ジュニパーベリーは必須だが、ボタニカルのレシピは各銘柄様々。度数は40〜50度が一般的。
AKAYANE(赤屋根)を手がける佐多宗二商店とは
AKAYANEジンを手がける佐多宗二商店は、1908年創業の焼酎の名門蔵元で、鹿児島に蔵を構えています。
鹿児島らしく芋焼酎で有名な蔵元で「不二才」や「晴耕雨讀」など、焼酎好きなら誰もが知る有名銘柄を手がけています。
佐多宗二商店の特徴は、焼酎の蔵元には珍しく「蒸留」にかなりのこだわりを見せていること。
形の異なる蒸留器がなんと9つもあり、それらを使い分けることで多様なお酒を造ることを可能としています。
ちなみにシリーズ名のAKAYANE(赤屋根)とは、佐多宗二商店の赤屋根製造所で造られることからきています。
赤屋根製造所は佐多宗二商店が、2006年に建てた比較的新しい施設で、ヨーロッパのスピリッツメーカーから技術を学び、その技術が活かすべく建てられました。
ここではAKAYANEジンの他にもボタニカルスピリッツ(後述)や、ウイスキーテイストの芋焼酎「BUNISE WAZZE」などヨーロッパの技術を培ったお酒が造られています。
AKAYANEはどんなジン?その特徴に迫る
それではAKAYANEジンの特徴や魅力について詳しくみていきましょう。
AKAYANEジンの魅力を知る上で重要なポイントをあげると、以下の3つとなります。
- 自家製の芋焼酎がベースになっている
- ジュニパーベリーだけを使用したジン
- ジンの他にもボタニカルスピリッツがある
それぞれ詳しくみていきましょう。
芋焼酎がベースになっている
AKAYANEジンは焼酎の蔵元が手がけるジンとあって、ジンのベースになるスピリッツに自家製の芋焼酎を使用しています。
ジンのベーススピリッツには、廃糖蜜(モラセス)を原料としたスピリッツを使用することが多いのですが、AKAYANEジンではベーススピリッツにもこだわり、贅沢にも自家製の芋焼酎を使用しているのです。
焼酎ですから当然「麹」を使用しており、つまりAKAYANEジンは日本人に馴染み深い「麹を使用したジン」ということにもなります。
このベーススピリッツにボタニカルを漬け込み蒸留することでAKAYANEジンが出来上がります。
もちろん味わいにも影響しており、芋焼酎のようなまろやかな甘みがほんのりと活きています。
ジュニパーベリーだけを使用したジン
AYAKANEジンでは、ジン最大の特徴でもあるボタニカルも独特。
最近のジン、特にクラフトジンでは、ボタニカルの種類をいくつ使用するかといったボタニカル合戦の様相を呈しているのですが、 AKAYANEジンでは、敢えて「ジュニパーベリーだけ」に絞って使用しているのです。
ジュニパーベリーだけのかなりシンプルな構成ではありますが、ジュニパーベリーはジンと名乗る上では必須のボタニカルであることから、ある意味では「これぞジン」とも言える銘柄でしょう。
また、シンプルではありながらも、味わいは意外にも複雑になっています。
ジンの他にもボタニカルスピリッツがある
ジンはジュニパーベリーだけのシンプルなものですが、関連商品として他のボタニカルを使用したスピリッツがAKAYANE・ボタニカルスピリッツとしてリリースされています。
これらはジュニパーベリーを使用していないため定義上ジンにはなりませんが、例えばゆずとヨモギを使用したスピリッツや、緑茶のスピリッツ、それから生姜のスピリッツなど、ジャパニーズクラフトジンによく使用されるボタニカルそれぞれに特化したスピリッツとなっています。
もちろんそのまま味わうのも良いですが、いくつか揃え自分でブレンドしてジンをアレンジしてみてもおもしろいかもしれません。
まとめ
最後にAKAYANEジンの特徴についてざっくりとまとめると…
- 焼酎の名門「佐多宗二商店」が手がけるクラフトジン。
- ベースに自家製芋焼酎を使用している。
- ボタニカルがジュニパーベリーだけのジン。
- ジンの他にも各ボタニカルのスピリッツがある。
今後さらなるブームが予想される日本のジン。
各ブランドに際立った個性がありますが、いずれも日本人には馴染み深いものが使用されており、味わいも日本人の舌に合うものとなっています。
その代表例の一つが今回ご紹介したAKAYANEジン。
ぜひ試してみてください。
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