北欧フィンランドが生むクラフトジン「ヘルシンキ・ドライジン」の魅力に迫る

ヘルシンキ発・クラフトジン

ジンといえば、イギリスやオランダが主な産地として知られています。
しかし、近年ブームとなっている、少量生産のこだわりが強い個性派ジン、いわゆる「クラフトジン」は、世界各地で造られており、フィンランドなど北欧地域でも造られています。

今回ご紹介する「ヘルシンキ・ドライジン」も、まさに北欧のフィンランドで造られているクラフトジンです。
本記事ではヘルシンキ・ドライジンについて、どのようなジンなのか、基本情報や特徴・魅力などご紹介していきます。

ジンとは
ジンは、ベースのスピリッツにハーブや果皮、スパイスなどの「ボタニカル」を数種加え風味づけされたお酒。
ジュニパーベリーは必須だが、ボタニカルのレシピは各銘柄様々。度数は40〜50度が一般的。

フィンランドが生むクラフトジン、ヘルシンキ・ドライジン

ヘルシンキ蒸留酒製造所からはすでにリキュールなども発売されている。

ヘルシンキ蒸留酒製造所からはすでにリキュールなども発売されている。⇒輸入元・販売店HP

ヘルシンキ・ドライジンは、2014年に操業開始したばかりの「ヘルシンキ蒸留酒製造所」が手がけるクラフトジン。
同蒸留所は、100年ぶりにフィンランドの首都ヘルシンキに誕生したクラフト・ディスティラリーで、現在ジンの他にもリキュールなども造っています。
また、他のクラフト・ディスティラリーと同じように、ウイスキーもリリースする予定で、現在熟成段階に入っているようです。

ヘルシンキ・ドライジンは、北欧産のクラフトジンらしく、リンゴンベリーをボタニカルとして使用しており、上品で華やかな香りが特徴のクラフトジンです。
2017年に日本に入ってきたばかりのクラフトジンで、今後が楽しみな銘柄です。

ヘルシンキ・ドライジンの特徴・魅力とは?

それではヘルシンキ・ドライジンが、具体的にどのような特徴を持つクラフトジンなのか見ていきましょう。

上品で北欧らしいデザインのボトル。

上品で北欧らしいデザインのボトル。

北欧が生む「リンゴンベリー」をはじめとするボタニカル

ヘルシンキ・ドライジンでは、北欧産のジンらしく、ボタニカルにリンゴンベリーを使用しています。

リンゴンベリー(別名:コケモモ)は、北欧に多く自生する植物で、実を使用したジャムは特に有名。
北欧の家庭料理ではつけ合わせの定番となっているそうです。
ビタミンCが豊富で、実は甘みより酸味が強いのが特徴です。

ヘルシンキ・ドライジンでは、このリンゴンベリーの他に、バラの花やハーブ系のボタニカルなど特徴的なボタニカルが使用されています。

使用ボタニカル
リンゴンベリー、ジュニパーベリー、コリアンダーシード、アンジェリルート、オリスルート、フェンネル、バラの花、レモンピール、オレンジピール

フローラルな香り、上品な味わい

上品でフローラルな香りもヘルシンキ・ドライジンの特徴であり、魅力でもあるでしょう。

上品で北欧らしいモダンなボトルに身を包んだジンは、クラフトジンのなかでは主張が強くはないものの、バラの花やハーブ系のボタニカルを多く使用していることもあり、フローラルで上品な香りとなっています。
味わいは、バランスが取れており、ハーバルな風味から後にジュニパーベリーのビターな風味を感じることができます。

ヘルシンキ・ドライジンの美味しい飲み方

ヘルシンキ・ドライジンの特徴がわかったところで、美味しい飲み方についても知っておきたいところでしょう。
筆者のイチオシはオーソドックスなジントニック。(トニックウォーターはフィーバーツリーがオススメ!)

ストレートやロックもオススメですが、トニックウォーターで割ることで味わいにまとまりが生まれつつ、ヘルシンキ・ドライジンのフローラルな香りが引き立ちます。
ジンは少し多めの濃いめのジントニックがオススメです。

また、輸入元は通常のジントニックではなく、リンゴンベリーとピンクグレープフルーツを加えたジントニックを推奨しており、こちらも面白いでしょう。

まとめ

最後に、ヘルシンキ・ドライジンについてざっくりまとめると…

  • 北欧フィンランド・ヘルシンキ発のクラフトジン
  • リンゴンベリーなど北欧特有のボタニカルを使用
  • フローラルで上品な味わい
  • 飲み方はジントニックがオススメ

世界的なブームに伴い、北欧のクラフトジンも増加傾向にあります。
いずれも質が高く、今後楽しみな銘柄が多くありますが、まさにヘルシンキ・ドライジンは代表例の一つでしょう。

ヘルシンキ・ドライジン輸入元・販売店はこちら。
ジャパンメディアセールス・公式HP
著者:小針 真悟

[LiquorPage運営責任者] お酒の現場を7年経験したのちに独立。お酒の魅力を多くの人に知ってもらうべく、2016年11月に「LiquorPage」の運営を開始。 洋酒から和酒まで幅広い知見をベースに、ジン専門書籍やテキーラメディアなど外部酒類メディアの執筆協力の他、イベントの企画運営にも携わる。(ただの酒好き)

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