沖縄発トロピカルなクラフトジン「MIZUHO」が数量限定発売!その魅力に迫る

沖縄クラフトジン「MIZUHO」

テレビなど一般メディアでも取り上げられるようになり、その認知度を上げつつあるジャパニーズクラフトジン
世界的なクラフトジンブームが発端となっており、ジンという洋酒でありながらも、日本的な造りで日本的な素材を活かした和酒らしさも感じるのが魅力です。

そんな今アツいジャパニーズクラフトジン業界から新たなブランドが誕生します。

そのブランドの名は「MIZUHO
泡盛の有名老舗蔵元「瑞穂酒造」が手がけ、沖縄らしさが強く反映されたクラフトジンで、3月17日(土)にタイプの異なる2銘柄が数量限定でリリースされます。
本記事では「MIZUHO」の特徴や魅力を、ローンチセミナーの内容をもとにご紹介していきます。

ジンとは
ベースのスピリッツに、ハーブや果皮、スパイスなどのボタニカルを数種加え風味づけされた「ボタニカルのお酒」
規定上ジュニパーベリーは必須だが、他ボタニカルのレシピは自由。度数は40〜50度前後。華やかな香りが魅力。

首里最古の蔵元、瑞穂酒造が手がける沖縄クラフトジン「MIZUHO」

MIZUHOを手がける瑞穂酒造は、170年の歴史を誇る首里最古の酒造であり、沖縄有数の泡盛の蔵元でもあります。
泡盛業界では珍しく、多様な酵母を用いており、なかでも地元のさくらの花から分離された「さくら酵母」は注目の酵母であり、泡盛にフルーティーでトロピカルな風味をもたらすとされています。

実は、今回発売される「MIZUHO」は、このさくら酵母を用いた泡盛をベースのスピリッツとして使用しています。
この時点で沖縄らしさが反映されているのですが、それだけにとどまらず、ボタニカルにも沖縄らしさが強く反映されており、高級フルーツとして知られるピーチパインやシークワーサーなど沖縄らしいトロピカルなボタニカルが使用されています。

沖縄らしさに強くこだわった、ジャパニーズクラフトジンならぬ沖縄クラフトジン、それがMIZUHOなのです。

しかしなぜ、170年もの歴史を誇る老舗泡盛蔵元がクラフトジンを造ることになったのでしょうか?

見た目からも沖縄らしさを感じるMIZUHO。©︎瑞穂酒造株式会社

見た目からも沖縄らしさを感じるMIZUHO。©︎瑞穂酒造株式会社

なぜクラフトジンなのか?

製造部の主任を務める仲里さんは、MIZUHO開発の背景についてこう語ります。

「沖縄の魅力、瑞穂の魅力を全国はもちろん、世界に向けて発信したい思いがあり、(世界的なお酒である)クラフトジンを造りたいと思いました。当社には酵母の種類、スピリッツを造り分ける技術、そして数多くの生産農家とのつながりなど、魅力的で差別化できるクラフトジンができるという自信がありました。もちろん“クラフト”の意味を重く受け止め、世界のジンを知った上で本当のクラフトジンを目指して商品化を進めてきました」

このように、並々ならぬ想いのもと生まれたのがMIZUHOなのですが、その想いはジンとしての造りにも反映されています。

クラフトジン「MIZUHO」の特徴・魅力とは

MIZUHOには特筆すべき特徴がいくつかあります。
それは言い換えればMIZUHOの魅力とも言えるでしょう。

  • 徹底的な科学分析のもと「トロピカル&リッチ」なジンを製造
  • さくら酵母を使用した泡盛がベース
  • ピーチパインを中心とした10種のボタニカル
  • 5種の原酒を造り分け、ブレンド
  • 琉球ガラスを採用したボトル
  • 「Fresh」と「Tropical」の2銘柄展開

それぞれ詳しく見ていきましょう。

徹底的な科学分析のもと「トロピカル&リッチ」なジンを製造

MIZUHOの開発は、世界のクラフトジンを徹底的に飲み、知ることから始まったと言います。
さらに世界のクラフトジンの香り・味を科学的にデータ分析し、それを元に自分たちが造りたいクラフトジンのテーマを決定。
そのテーマを、一口で沖縄を感じれるように「トロピカル&リッチ」にしたと言います。

またジンの骨格となるジュニパーの風味は、世界のクラフトジンのジュニパー濃度をデータ分析したうえで、試行錯誤のうえ納得いく濃度に仕上げたと言います。

さくら酵母を使用した泡盛がベース

前述のようにMIZUHOのベースとなるスピリッツには、さくら酵母を用いた自社の泡盛を用いています。
この泡盛は、一般的な泡盛とは少し異なり、トロピカルでリッチな風味を特徴としているようです。
そのためベーススピリッツとしてだけでなく、ボタニカルの役割も果たしているのだとか。

ピーチパインを中心とした10種のボタニカル

ピーチパインを中心に沖縄の魅力をディスティラー難じるボタニカルが使用されている。©︎瑞穂酒造株式会社

ピーチパインを中心に沖縄の魅力をディスティラー難じるボタニカルが使用されている。©︎瑞穂酒造株式会社

MIZUHOには沖縄らしさあふれるボタニカルが使用されています。
なかでも特筆すべきは、幻のフルーツとも言われる「ピーチパイン」

西表島のアララガマ農園の高級ピーチパインを贅沢にも使用しており、その名のとおり桃の香りを放つ糖度の高いパインとされています。
このピーチパインの香りが良く出るピールがボタニカルの柱となり、MIZUHOのトロピカルフレーバーに大きな役割を果たしているのだと言います。

ピーチパインの他にもシークワーサーリーフや月桃リーフ、ヒハツモドキなど沖縄らしさを感じるボタニカルを含む全10種が使用されています。

使用ボタニカル
ジュニパーベリー、コリアンダーシード、レモングラス、パイナップルピール、シークワーサーリーフ、月桃リーフ、ヒハツモドキ、ミント(イエルバブエナ)、紅茶、生姜

5つの原酒に造り分け、ブレンド

MIZUHO開発にあたって、最初からボタニカルは分けて蒸留・抽出し、ブレンドすることを決めていたと言います。
それは泡盛の蔵元としても原酒の造り分けを得意としており、ブレンドの技術に自信があったからなのだとか。

通常ジンはボタニカルは全種まとめて蒸留・抽出されますが、ボタニカルの特性によって分けることで、各ボタニカルの香味・風味を最大限活かすことが出来ます。

琉球ガラスを採用したボトル

琉球ガラスを採用した沖縄を感じるボトル。

高級な琉球ガラスを採用した沖縄を感じるボトル。

ボトルを見て気づいた方もいるかもしれませんが、MIZUHOのボトルには琉球ガラスが使用されています。
高級で知られる琉球ガラスですが、贅沢にもオーダーメイドかつ完全に手作りのボトルとなっており、美しさはもちろん、目で見ても沖縄を感じるデザインとなっています。

ちなみに、青のボトルは沖縄の綺麗を海を、赤のボトルは燦々と輝く太陽をイメージしているのだとか。

「Fresh」と「Tropical」の2銘柄展開

MIZUHOは、タイプの異なる「Fresh」と「Tropical」の2銘柄が同時にリリースされます。
これらは原酒のブレンド比率を変えることによって、異なる風味となっており、それぞれ適した飲み方が変わってきます。

Fresh
青いボトルの、ジントニックや炭酸割りに適したバージョン。
その名のとおり、トロピカル感だけでなくシトラス感もしっかり感じるフレッシュな味わいとなっています。

青いボトルがFresh。©︎瑞穂酒造株式会社

青いボトルがFresh。©︎瑞穂酒造株式会社

Tropical
赤いボトルの、ショートカクテルやロックに適したバージョン。
ピーチパインのトロピカルで、リッチな風味しっかり感じ、そのままでも飲みごたえのあるボディがしっかりした味わいとなっています。

赤いボトルがTropical。©︎瑞穂酒造株式会社

赤いボトルがTropical。©︎瑞穂酒造株式会社

MIZUHOの詳細・スペック

容量: 500ml
アルコール度数: 48度
価格: 8,000円(税込)
発売日: 3月17日(土)発売

※FreshとTropical、各250本ずつの数量限定販売

どこで買える?

ジンとしてはやや高価で値段で、なおかつごく限られた数の販売ですが、それは前述したように、限界までこだわり、贅沢な素材・製法を用いているから。
(170周年記念という意味合いもあるという)

気になる購入方法ですが、基本的に瑞穂酒造から直接購入する形となります。
郵送の場合は「order@mizuhoshuzo.co.jp」でオーダー受け付けているそうです。

瑞穂酒造公式HPはこちら。
http://www.mizuhoshuzo.co.jp/

まとめ

最後、沖縄クラフトジン「MIZUHO」の特徴・魅力についてざっくりとおさらいすると…

  • 徹底的な科学分析のもと「トロピカル&リッチ」なジンを製造
  • さくら酵母を使用した泡盛がベース
  • 高級ピーチパインを中心とした10種のボタニカル
  • 5種の原酒を造り分け、ブレンド
  • 琉球ガラスを採用したボトル
  • 「Fresh」と「Tropical」の2銘柄展開

徹底的なこだわりと、緻密な分析により生み出されたMIZUHOは、世界的な酒類専門家、Fillip Duff氏に絶賛されていると言います。
(ボトル裏に書かれた「Ori-Gin」はDuff氏が決めたMIZUHOのサブタイトルだという)

すでに専門家から評価を得ているMIZUHO、数量限定ですので、気になる方はお早めに。

著者:小針 真悟

[LiquorPage運営責任者] お酒の現場を7年経験したのちに独立。お酒の魅力を多くの人に知ってもらうべく、2016年11月に「LiquorPage」の運営を開始。 洋酒から和酒まで幅広い知見をベースに、様々な酒類専門メディアの執筆・編集のほか、酒類イベントの企画運営やWEB制作、プロモーション業にも携わる。写真撮影も行うなど、お酒を通じた様々な制作業を一人でこなす。(ただの酒好き)

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