とにかく美味しい米焼酎6選〜初心者にもオススメの銘柄をピックアップ

とにかく美味しい米焼酎6選〜初心者にもオススメの銘柄をピックアップ

芋焼酎や麦焼酎など、様々なタイプがあることで知られる本格焼酎。
その中でも米焼酎は、日本人の主食である米のみを原料としていることから、ある意味では最も日本人の舌に合う焼酎と言えるかもしれません。
どことなく落ち着くような味わいで、数ある本格焼酎の中でも飲み手を選ばない傾向にあります。

そんな米焼酎の中でも、筆者が美味しいと感じるオススメ銘柄を6つピックアップしてみました!
それぞれ簡単に基本情報や特徴などご紹介していきます。

米焼酎とは
米と米麹(米に麹菌を繁殖させたもの)を原料とする本格焼酎。原料は日本酒と同じで、簡単に言えば日本酒を“蒸留”させたものが米焼酎。
蒸留を経ることでアルコール度数が高まっており、25度前後で瓶詰めされている。

美味しい米焼酎をピックアップ

一口に米焼酎といっても、吟醸酒のような華やかでフルーティーなものや、濃厚な味わいのものなど、そのタイプは様々。
ここでは、なるべく多様なタイプの米焼酎をピックアップしています。
いずれも味わいに定評があり、知名度も高い銘柄です。

鳥飼

数ある米焼酎の中でも人気、知名度が高い銘柄の一つが鳥飼。
日本酒顔負けの、フルーティーで華やかな吟醸香で知られる銘柄で、口当たりはほんのり甘く、とにかく飲みやすいのが特徴です。
日本酒に用いられる酒米、山田錦や五百万石などを使用し、吟醸酒造りの技術と素材(吟醸酵母)を使用することでそれらは実現しており、蔵元の強いこだわりが感じられます。
焼酎ファンはもちろん、初心者の方にもまずは味わってもらいたい逸品です。

大石

熊本県の球磨(くま)郡で造られる米焼酎は、「球磨焼酎」としてWTOに産地呼称が認められています。
その球磨焼酎の中でも有名な銘柄の一つが大石。
シェリーやブランデーの熟成に使用した樽で熟成されていることで薄いゴールドに色づいており、洋酒のような華やかな甘みとまろやかな味わいが特徴の一本です。

山翡翠(やませみ)

中々や百年の孤独など有名焼酎を多く手がける宮崎の黒木本店が、森の中に新設した尾鈴山蒸留所で造るのが山翡翠。
尾鈴山の超軟水の伏流水が仕込みに使われており、3年間甕(かめ)で熟成されることにより、米の風味が豊かでやさしい味わいに仕上がっています。
ほのかにフルーティーな吟醸香も感じられ、飲みやすいタイプの米焼酎です。

野うさぎの走り

山翡翠と同じく黒木本店が手がける、飲みごたえ抜群の高級米焼酎が野うさぎの走り。
蔵で長期熟成された古酒タイプの米焼酎で、伝統製法によって造られ、米の旨味がしっかり感じられるのが特徴です。
アルコール度数が37度と高いことにより、水やソーダで割っても飲みごたえがあり、また、野生のうさぎが森を走り回るような爽やかさを追求して命名されたその名の通り、のどごしが良いのも魅力です。
焼酎自体をキンキンに冷やして、ストレートで味わうのも乙な飲み方です。

ほぼ米焼酎!日本酒の粕取り焼酎もオススメ

厳密には米焼酎には含まれませんが、日本酒の搾りかすで造られる粕取り焼酎もまた、米のみを原料としており味わいも似ていることからオススメです。

吟香露(ぎんこうろ)

日本酒「独楽蔵」などを手がける杜の蔵による粕取り焼酎は吟香露。
吟香と名がつくように、吟醸酒のような華やかな吟醸香を特徴としており、スッキリ上品な味わいの中にキレもあります。
また、この焼酎は、最近話題の岐阜のクラフトジン「アルケミエ」のベースとして使用されていることから、ジンファンの間でも密かに話題となっている銘柄。
そのジンと一緒に味わってみるもの面白いです。

七田(しちだ) 吟醸酒粕焼酎

全国に名を轟かせる佐賀の日本酒「七田」
その七田の吟醸酒の搾りかすで造られるのがこの焼酎です。
七田ならではの芳醇な味わいを踏襲しながらも、吟醸香が豊かでスッキリ洗練された味わいに仕上がっており、ロックや水割りはもちろん、ストレートでも飲みやすいのは大きな魅力です。

著者:小針 真悟

[LiquorPage運営責任者] お酒の現場を7年経験したのちに独立。お酒の魅力を多くの人に知ってもらうべく、2016年11月に「LiquorPage」の運営を開始。 洋酒から和酒まで幅広い知見をベースに、様々な酒類専門メディアの執筆・編集のほか、酒類イベントの企画運営やWEB制作、プロモーション業にも携わる。写真撮影も行うなど、お酒を通じた様々な制作業を一人でこなす。(ただの酒好き)

関連記事

  1. 「焼酎ラベル用語集」 - これだけ覚えれば焼酎がもっと楽しくなる! 「焼酎ラベル用語集」 – これだけ覚えれば焼酎がもっ…
  2. 減圧蒸留・常圧蒸留 焼酎でよく見る「減圧蒸留」と「常圧蒸留」の違いって何?
  3. キンミヤ焼酎・その魅力とは ホッピーの定番焼酎「キンミヤ」はなぜ人気?その魅力に迫る
  4. 赤霧島の秘密 意外と知らない!赤霧島はなぜ「赤」なのか?
  5. 焼酎の名門「尾鈴山蒸留所」がウイスキー造りを開始!造り手にインタビュー 造り手に聞く – 焼酎の名門が尾鈴山蒸留所で始めたウ…
  6. 焼酎水割り・最適な割合とは 焼酎の飲み方講座【水割り編】焼酎の割合や作り方について
  7. 泡盛の「古酒 / クース」とは?意味と特徴を簡単解説 泡盛の「古酒 / クース」とは?意味と特徴を簡単解説
  8. 焼酎が劇的に美味しくなる飲み方!?“前割り”を試してみよう 焼酎が劇的に美味しくなる飲み方!?“前割り”を試してみよう

おすすめ記事

広島市・ベネチア市 友好協力記念!「SAKURAO GIN」と「MARTINI」を使ったカクテルプロモーションを開催! 広島市・ベネチア市 友好協力記念!「SAKURAO GIN」と「MARTINI」を使ったカクテルプロモーションを開催!

水の都として世界的に知られるイタリアのベネチア市、そして中国地方最大の都市・広島市が友好協力関係にあ…

日本一のバーテンダーと行くロンドン・バー巡り - 旅でかきたてられた創造力とは?その集大成カクテルもご紹介 日本一のバーテンダーと行くロンドン・バー巡り – 旅でかきたてられた創造力とは?その集大成カクテルもご紹介

新たな発見や想像しえないインスピレーションを得られるのは、旅の大きな醍醐味の一つ。日本一のバーテ…

日本一のバーテンダーと行く『ボンベイ・サファイア蒸溜所』後編 - こだわりの蒸溜法と最先端のサスティナビリティとは? 日本一のバーテンダーと行く『ボンベイ・サファイア蒸溜所』後編 – こだわりの蒸溜法と最先端のサスティナビリティとは?

『ボンベイ・サファイア プレミアクリュ』のカクテルコンペティションで日本一に輝いた加藤晋悟さん(TH…

人気の記事

  1. あのパーカーポイントが日本酒に!90点以上78銘柄を発表 日本酒版パーカーポイント
  2. ジャパニーズ・クラフトジンが今アツい!話題の4銘柄をご紹介 ジャパニーズ・クラフトジン
  3. 日本でも流行必至!「クラフトジン」の特徴と銘柄まとめ クラフトジンとは?
  4. ウイスキー世界売り上げランキングTOP20 世界ウイスキー売上ランキング
  5. 世界一売れているビールは?2015年世界シェアTOP10を発表! 世界一のビールは?

新着記事

関連記事

PAGE TOP