近年、あらゆるお酒の中でも特に大きな盛り上がりを見せているジン。
クラフトジンなどとも呼ばれる、製法や原料などにとりわけこだわった個性派ジンが世界的なブームとなり、その多様性から飲み手を楽しませるお酒として人気を集めています。
ここ日本でも、洋酒メーカーや和酒の蔵元などが国産のクラフトジンを造るようになり、芋や米などの焼酎が原料(ベース)として使用した“日本らしい”ジンも続々と登場しています。
そこで当記事では、まさにこの焼酎を使った日本のクラフトジンを、一挙にご紹介!
現在販売されている焼酎ベースのジンの、おそらくほぼ全てである13銘柄をピックアップしました。
焼酎ベースの日本のクラフトジン13銘柄
そもそもジンとは、ベースとなるお酒に、ジュニパーベリーなどのボタニカル(ハーブ、スパイス、果皮など)をいくつか加え香りづけされたお酒。
一般的なジンのベースとなるのは、糖蜜や穀物などを使った高アルコールのお酒ですが、日本の、特に焼酎の蔵元が手がけるジンは、“らしさ”を表現するために、芋や米などの焼酎をもとにした高アルコールのお酒をベースに使用しています。
そうした焼酎ベースのジンは、焼酎由来の風味も感じられる仕上がりとなります。
⇒日本のクラフトジンに焼酎や柚子などが使用されてるのはなぜ?そもそもアリ?
1. AKAYANE
【ベース:芋焼酎】
人気の芋焼酎、不二才(ぶにせ)や晴耕雨讀(せいこううどく)を手がける鹿児島の蔵元、佐多宗二商店によるクラフトジン。
定番銘柄である「ジュニパーオンリー」や「緑茶ジン」他、季節限定のジンもあります。
2. 油津吟(ゆずぎん)
【ベース:芋焼酎】
有名な芋焼酎、甕雫(かめしずく)などを手がける宮崎の京屋酒造によるクラフトジン。
その甕雫などをベースに使用しており、ボタニカルは、柚子やかぼす等の宮崎名産の柑橘類などが中心に使用されています。
最近、「HINATA」という別の銘柄も発売されました。
3. 和美人
【ベース:米焼酎】
焼酎だけでなく、ウイスキーなど洋酒造りも盛んに行ってきた本坊酒造が造る鹿児島クラフトジン。
柚子他、キンカンや、辺塚橙(へつかだいだい)など鹿児島産のボタニカルが9種使用されています。
4. 和美人 -武蔵-
【ベース:米焼酎】
品揃えが豊富なことで有名な酒販店、武蔵屋オリジナルのジン。製造は本坊酒造。
ボタニカルは複数種ではなく、ジュニパーベリーだけにこだわり、香りづけされています。
5. jin jin GIN
【ベース:米焼酎】
米焼酎で有名な熊本の高田酒造場が手がけるクラフトジン。
地方伝統の球磨焼酎(米)をベースに、バンペイユなどの熊本産の柑橘やハーブが使用されています。
6. 和ジン
【ベース:米焼酎】
茨城県の老舗酒造メーカー、明利酒類が手がけるクラフトジン。
日本酒を蒸留し、10年熟成させたスピリッツ(米焼酎のようなもの)をベースに用い、7種のボタニカルが使用されています。
7. クラフトジン 岡山
【ベース:米焼酎】
クラフトビールなども手がける岡山の宮下酒造が手がけるジン。
ビールでおなじみホップなど14種のボタニカルを用い、ウイスキーのように樽で熟成されています。
8. アルケミエ ジン
【ベース:粕取焼酎(米)】
岐阜の郡上八幡にある辰巳蒸留所で、創業者の辰巳さんが一人で造る少量生産のジン。
吟醸香が豊かな粕取り焼酎“吟香露”を主なベースに、定番銘柄はジュニパーベリーだけで香りづけ。
他、ボタニカルの異なる限定銘柄も展開中です。
9. ジャパニーズクラフトジン 樹々
【ベース:米焼酎】
赤兎馬なども手がける鹿児島の大手蔵元、濱田酒造が手がけるジン。
柚子やオレンジピールなど7種のボタニカルを約1ヶ月半という長い間漬け込み、香りを抽出。
セブンイレブンでも販売されています。
10. KOMASA GIN -桜島小みかん-
【ベース:米焼酎】
嘉之助(かのすけ)蒸溜所としてウイスキーの生産も始めた、鹿児島の小正醸造が手がけるジン。
桜島小ミカンを軸としたボタニカルによって香りづけされています。
11. ジン 無銘
【ベース:米焼酎】
鍛高譚を筆頭にあらゆる酒類を手がけるオエノングループの福徳長酒類が、福岡で造るジン。
玉露や桜の葉、和薄荷(ニホンハッカ)などのボタニカルによって香りづけされています。
12. まさひろオキナワジン
【ベース:泡盛】
泡盛を手がける沖縄のまさひろ酒造が手がけるジン。
シークヮーサーやグァバの葉、ゴーヤーなど沖縄らしいボタニカルが使用されています。
13. ザ ジャパニーズクラフトジン MIZUHO
【ベース:泡盛】
那覇市最古の蔵元、瑞穂酒造が手がけるクラフトジン。
高級ピーチパインやシークヮーサー、ヒハツモドキなど沖縄産を中心としたボタニカルが使用されています。
現行品は、ボトルに琉球ガラスを使用した数量限定品ですが、まもなく通常商品も発売するようです。
いずれのジンも日本人の舌、日本の料理にも合う!
気になる銘柄は見つかったでしょうか?
ここでご紹介したジンはいずれもベースの焼酎の風味を感じることができ、海外の一般的なジンに比べ、まろやかな味わいとなっています。
そのため、ジントニックなどはもちろん、水割りやお湯割りにしても美味しいのが特徴です。
ある意味では日本人の舌、そしても日本の料理にも合ったジンでもあり、ジンラバーはもちろん、これまでジンを飲む機会があまりなかったという方も、味わってみると新たな発見があるでしょう。
⇒日本のクラフトジンに焼酎や柚子などが使用されてるのはなぜ?そもそもアリ?
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