国賓やVIPをもてなす日本酒「梵」その魅力に迫る

日本酒「梵」

国を代表する日本酒として、日本酒を飲んだことがある人ならその名を知っている「
梵は定番シリーズはもちろん、「梵・超吟」や「夢は正夢」など高級銘柄でも知られる日本酒ブランドですが、一体どのような魅力を持つ日本酒なのでしょうか?

本記事では梵の特徴や魅力、凄みについて解説していきます。
記事後半では、梵の主要銘柄についてもざっくりご紹介します。

福井が生む国を代表する日本酒「梵(ぼん:Born)」とは

梵(ぼん:Born)を手がけるのは、福井県鯖江市の蔵元「加藤吉平商店
桜田門外の変が起きた1860年に創業した老舗蔵元であり、昭和天皇の即位の儀式(御大典の儀)に使われる日本酒として、地方の日本酒として初めて採用された由緒ただしき蔵元でもあります。
以降、日本国政府や大使館などが、国を代表する日本酒として国賓をもてなす際など重要な会で、梵を度々使用しています。

梵を含め加藤吉平商店が手がける日本酒は、全て純米規格(醸造アルコールを添加しない)。
前述のように重要な会でも使用されることから、質が高いことで知られ、特に「梵・超吟」や、日本酒版パーカーポイントで92点という超高得点を叩き出した「夢は正夢」などの高級銘柄は有名です。

福井の日本酒としては黒龍と並んで有名なブランドで、幅広い層から高い人気を誇ります。

日本酒「梵」の魅力・凄みとは

長い間国を代表する日本酒として君臨する梵ですが、もちろん評価され続けるには理由があるでしょう。
ここでは筆者が思う、梵の魅力や凄みについてご紹介していきます。

  • 国賓をもてなす日本酒としての実績
  • 梵・超吟を筆頭とするプレミアムな銘柄の存在
  • 全ての酒が純米酒・高精米・氷温熟成

それぞれ詳しく見ていきましょう。

国賓をもてなす日本酒としての実績

前述のように梵は、日本国政府や大使館などの重要機関に、国を代表する日本酒として使用されています。
フラッグシップである「梵・超吟」は皇室献上品。「夢は正夢」はオバマ元大統領など著名人にプレゼントされた名酒。さらに「日本の翼」は政府専用機の機内酒に使用されています。
このような輝かしい実績を持つ日本酒はそうそうなく、まさに国を代表する日本酒として質が高いことの裏付けでもあるでしょう。

梵・超吟を筆頭とするプレミアムな銘柄の存在

すでに記事中に何度か登場している「梵・超吟」や「夢は正夢」といった梵の代表銘柄は、数ある高級日本酒の中でもトップクラスの知名度と人気を誇る銘柄。
憧れの日本酒」として飲みたいと思っている方は多く、こういった高級銘柄の存在が梵ブランド全体のイメージを底上げし、強力なブランド力を有するに至っています。

全ての酒が純米酒・高精米・氷温熟成

前述のように梵は、全ての銘柄が純米規格。
さらに全銘柄の平均精米歩合は35%という、日本でもトップクラスの超高精米のお米を使っています。
それだけでなく梵は、全銘柄、長期間の氷温熟成を行なっていることでも有名。
ゆっくり穏やかに熟成してゆき、キレイな日本酒に仕上がります。

このようにこだわりが詰まった造りによって梵は生み出されています。

梵の代表銘柄をご紹介

梵の主要銘柄についてもざっくりとですが、ご紹介しておきましょう。

梵・GOLD 純米大吟醸

山田錦を使用した精米歩合50%の無濾過純米大吟醸。
720mlで約1,500円という優れたコストパフォーマンスで、梵の入門銘柄としてもオススメです。

梵・日本の翼 純米大吟醸

兵庫県特A地区産の山田錦を使用した、精米歩合35%の純米大吟醸の2年熟成物。
世界的な酒類コンペで数々の賞を受賞した銘柄であり、政府専用機の機内酒としても使用される銘柄。

夢は正夢

兵庫県特A地区産の山田錦を使用した精米歩合35%の純米大吟醸を、マイナス8度で5年熟成した梵の代表銘柄。
日本酒版パーカーポイントでは92点という高得点を獲得し、過去にはオバマ元大統領や、松井秀喜氏、イチロー選手に贈られた日本酒でもあります。

梵・超吟

兵庫県特A地区産の山田錦を使用した精米歩合20%の純米大吟醸を、マイナス8度で5年熟成した梵の代表銘柄。
皇室献上品であり、日本酒好きの誰もが一度は飲みたい「憧れの日本酒」として、高級日本酒の王道銘柄です。

まとめ

最後に、梵の魅力についてざっくりとまとめると…

  • 国賓をもてなす日本酒としての実績があり、質が保証されている。
  • 梵・超吟を筆頭とするプレミアムな銘柄の存在。
  • 全ての酒が純米酒・高精米・氷温熟成というこだわり。

数ある日本酒の中でも、梵ほど輝かしい実績を持つ日本酒はないかもしれません。
その高い評価の裏には蔵元の並々ならぬこだわりがあるということです。

著者:小針 真悟

[LiquorPage運営責任者] お酒の現場を7年経験したのちに独立。お酒の魅力を多くの人に知ってもらうべく、2016年11月に「LiquorPage」の運営を開始。 洋酒から和酒まで幅広い知見をベースに、様々な酒類専門メディアの執筆・編集のほか、酒類イベントの企画運営やWEB制作、プロモーション業にも携わる。写真撮影も行うなど、お酒を通じた様々な制作業を一人でこなす。(ただの酒好き)

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