人気の名酒として、日本酒にあまり詳しくない人からもその名を知られる「黒龍」
黒龍シリーズはもちろん、「石田屋」など高級銘柄でも知られる日本酒ブランドですが、そもそもなぜ人気なのでしょうか?
本記事では黒龍の特徴や魅力に触れつつ、なぜ幅広い層から人気を得ているのか、理由を解説していきます。
記事後半では黒龍の主要銘柄をざっくりとご紹介します。
福井が誇る名酒「黒龍」をまずはざっくりご紹介
黒龍は、福井県の黒龍酒造が造る日本酒ブランド。
全国の指定産地の厳選された酒米を使用し、白山山系の雪解け水が湧き出る、自然豊かな環境で生み出される日本酒です。
黒龍酒造は全国に先駆けて「大吟醸酒」を商品化させ、以降吟醸酒の普及に努めた蔵元でもあり、よって吟醸系の銘柄を中心に手がける、いわゆる吟醸蔵です。
なかでも「石田屋」や「火いら寿」「しずく」などの高級銘柄は有名で、手に入りにくいこともあり、憧れの日本酒として知られています。
いずれにせよ黒龍は、若い層や年配の方など幅広い層から人気を集める、有名日本酒ブランドです。
黒龍が人気の理由とは?
長い間人気の日本酒として君臨する黒龍ですが、もちろん人気を集める理由はあるでしょう。
ここでは筆者が思う、黒龍が人気を集める理由、ひいては黒龍の魅力についてご紹介していきます。
- 万人ウケする「キレイ」な味わい
- 「石田屋」などによる強力なブランド力
- 一度聞いたら忘れないネーミング
それぞれ詳しくみていきましょう。
万人ウケする「キレイ」な味わい
日本酒である以上、味が良くなければ長く人気を得ることは不可能です。
黒龍は、新潟の日本酒に通づる淡麗さがベースにあり、華やかな吟醸香に加えてほどよい甘み・旨味も感じる味わいが基本スタイル。
クセがなく、薄すぎず濃すぎず、合わせる料理も選ばず、いわゆる万人ウケする味わいなのです。
黒龍ならではの「キレイ」な味わいが、人気の要因となっているのは間違いありません。
「石田屋」などによる強力なブランド力
前述のように黒龍は、高級銘柄を多く手がけ、そのいずれもが超人気銘柄となっています。
「火いら寿」や「しずく」「龍」などは日本酒業界全体で見ても人気銘柄ですが、その黒龍銘柄のなかでも「石田屋」は別格。
あまりにも希少なため、定価が720mlで10,500円ながらも3倍4倍以上の価格で流通しており、ゆえに「一度は飲んでみたい日本酒」「憧れの日本酒」と称されています。(日本酒界の森伊蔵といったところでしょう)
セレブや成功者からも愛されていることもあり、「黒龍=素晴らしい日本酒」というブランドイメージが出来上がっており、根強い人気につながっていると思われます。
一度聞いたら忘れないネーミング
これはあまり語られないポイントですが、「黒龍」というネーミングも人気に関係しているとみます。
一風変わったこの強そうなネーミングはインパクトがあるため、一度聞いたら忘れず記憶に刻まれるのです。
日本酒に特にこだわりのない層はブランド名をわざわざ覚えない傾向がありますが、黒龍なら忘れないでしょう。
覚えているのですから他者に語りやすく、リピートもしやすいということです。
黒龍の主要銘柄をざっくりご紹介
黒龍の主要銘柄についてもざっくりとですが、ご紹介しておきましょう。
黒龍・特吟
特吟は、黒龍の入門用として最適な大吟醸酒。
華やかな吟醸香と透き通ったクリアな味わいが魅力です。
九頭龍・大吟醸
九頭龍は世にも珍しい「熱燗用」の大吟醸酒。
黒龍・龍
山田錦を使用した精米歩合40%の大吟醸酒を低温熟成したプレミアムな銘柄。
特吟よりフルーティーな香りとなっており、味わいの旨味・深みも増しています。
火いら寿
火いら寿は、その名のとおり火入れしない、要するに「生酒」の純米大吟醸。
フレッシュでみずみずしいフルーツの香りに加え、黒龍らしいクリアな味わいは健在です。
とても入手困難な銘柄です。
しずく
しずくは、その名のとおり「雫酒(袋吊りで搾ったお酒)」の大吟醸。
兵庫県東条地区(特A地区)の山田錦を使用しており、袋吊りで搾ることで、とりわけ「キレイ」な仕上がりとなっています。
とても入手困難な銘柄です。
石田屋
石田屋は、兵庫県東条地区(特A地区)の山田錦を使用し、3年以上もの期間低温にて熟成された最高級銘柄。
熟したフルーツのようなエレガントな香りに加え、一切のカドがないまろやかなクリーンな味わいは、まさに日本酒の最高峰。
日本酒きっての入手困難銘柄です。
まとめ
最後に、黒龍の人気の理由・魅力をざっくりとまとめると…
- 万人ウケする「キレイ」な味わい
- 「石田屋」などによる強力なブランド力
- 一度聞いたら忘れないネーミング
- 高級銘柄はいずれも日本酒最高峰の質と人気を誇る
「龍」以上の黒龍銘柄は入手困難であり、飲食店でもなかなかお目にかかれるものではありませんが、他の黒龍銘柄はさほど入手困難ではありません。
例えば特吟や大吟醸、純米吟醸などでも十分に黒龍の魅力を感じることができます。
⇒金賞受賞数5年連続NO.1!福島のおすすめ日本酒8選
⇒獺祭はもう入手困難酒ではない?実はAmazonでも定価で買える
Amazonの日本酒ストアはこちら。
⇒Amazonの日本酒ストア