「世界一売れているウイスキー銘柄って何なのだろう?」
ウイスキーを好んで飲む方だったら、一度は気になったことがあると思います。
本記事では2015年の年間売り上げデータをもとに、世界一売れているウイスキーはもちろんのこと、スコッチやバーボンなどジャンル別の世界一売れているウイスキーについてもご紹介していきます。
実は世界一売れているウイスキーは、かなり意外な銘柄なのです。
ウイスキー好きの方でなくとも、知っておいて損はないと思います。
なお本記事では以下のようにジャンル分けし、それぞれのトップ銘柄をご紹介していきます。
- 全ウイスキー部門
- スコッチ部門
- アメリカンウイスキー部門
- バーボン部門
- シングルモルト部門
- ジャパニーズ部門
※本記事は、英Drinks Internationalが2016年6月に発表したデータを元に作成しています。
世界一売れているウイスキーは?
ウイスキー好きの方なら「世界一売れているウイスキーはジョニーウォーカー」と一度は見聞きしたことがあるのではないでしょうか?
しかし実は違います。
実は世界で一番売れているウイスキーはインドのウイスキー(インディアンウイスキー)です。
銘柄名はオフィサーズ・チョイス。
こちらのウイスキーは、なんと約3,470万ケースも売れています。
ジャパニーズウイスキーの「角」と比較すると、角は約350万ケースなのでレベルが違います。
インドのウイスキー?と思う方が多いと思いますが、実はインドは五大ウイスキーに含まれていないながらも、隠れたウイスキー大国です。
そしてウイスキー消費量世界一の国でもあります。(2014年のデータ、参考元)
昔はイギリスの植民地であったことから、ウイスキーを飲む文化が根付いているのですね。
それでいて人口が約13億人ですから、インドは非常に大きなマーケットなのです。
ただ、インド産ウイスキーは輸出されることが少なく、ほとんどがインド国内で消費されるとされています。
そのため世界的な知名度では劣るのですが、インディアンウイスキー銘柄のオフィサーズ・チョイスが、世界一売れているウイスキーであることは事実です。
ちなみに、2番目に売れている銘柄もインドのウイスキーで、こちらは「マクダウェルズ」といいます。
世界一売れているスコッチは?
ではジョニーウォーカーは何番目に売れている?
答えは、マクダウェルズに続く3番目です。
ただしスコッチ(スコットランドウイスキー)でジャンル分けすると、ジョニーウォカーが世界一売れているスコッチ銘柄ということになります。
販売量は約1,880万ケースと日本の「角」と比較すると、これまたケタが違います。
しかし、世界一銘柄のオフィサーズ・チョイスの3,470万ケースと比較すると、かなり大きく差をつけられていることがわかります。
よく「ジョニーウォーカーが世界一売れている」と言われますが、これは統計元によってはインドのウイスキーを除外することもあるからだと言われています。
(理由は、インドのウイスキーは世界展開せずにほぼ国内消費だからと思われます)
ちなみに、ジョニーウォーカーには「ジョニ黒」や「ジョニ赤」などいくつかシリーズがありますが、ここでの販売量は全シリーズの売り上げを合計したものです。
世界一売れているアメリカンウイスキーは?
ではアメリカンウイスキーでジャンル分けするとどうなるか?
そもそもアメリカンウイスキーとは、アメリカで作られているウイスキーのことで、これにはバーボンウイスキーも含まれます。
世界一売れているアメリカンウイスキーは「ジャックダニエル」です。
日本ではコンビニにもよく売っているので、ご存知の方も多いと思います。
販売量は約1,220万ケースです。
世界一売れているバーボンは?
前述のとおりバーボンはアメリカンウイスキーに含まれているのですが、スコッチと並ぶ代表的ウイスキーなので、ジャンルを分けて見てみます。
バーボンはアメリカのケンタッキー州で作られ、尚且つ原料や製法などの規定をクリアしたものが「バーボン」となります。
世界一売れているバーボンウイスキーは「ジムビーム」です。
販売量は約740万ケースと、バーボンではダントツの1位なのですが、ジャックダニエルには大きく差をつけられています。
ちなみにこのジムビームは、サントリーのグループ会社「ビームサントリー」が所有、販売しています。
世界一売れているシングルモルトは?
近年日本で人気が高まっているシングルモルトについても分けて見てみましょう。
世界一売れているシングルモルトウイスキーは「グレンリヴェット」です。
販売量は約110万ケースです。
ウイスキーをよくご存知の方は、世界一売れているシングルモルトは「グレンフィデック」と覚えていたと思われます。
これまではグレンフィデックが1位だったのですが、2015年にはついに逆転し、グレンリヴェットが1位になったようです。
しかし、僅差での逆転なので、来年にはまた2位に戻っている可能性もありますね。
日本のウイスキーは?
日本のウイスキーについて気になる方もいらっしゃると思うので、こちらも見ていきましょう。
世界一売れているジャパニーズウイスキーは、サントリーの「角」です。
販売量は350万ケースです。
世界の名だたるウイスキーと比較するとまだまだの印象ですが、伸び率が素晴らしく、2011年の売上から40%も伸ばしています。
2番目に売れているジャパニーズウイスキーは、アサヒの「ブラックニッカ」です。
こちちは販売量約240万ケースです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
「インドのウイスキーが世界一とは、意外だった」と思った方も多いことでしょう。
最後にまとめると…
- ウイスキー世界一:オフィサーズ・チョイス(インド)
- スコッチ世界一:ジョニーウォカー
- アメリカンウイスキー世界一:ジャックダニエル
- バーボン世界一:ジムビーム
- シングルモルト世界一:グレンリヴェット
- 日本のウイスキー世界一:サントリー角
これを機にインドのウイスキーを試してみるのもアリですね。
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それではこの辺で。
以上、「ジャンル別に見る!世界一売れているウイスキーの銘柄は何?」でした。