あのルイヴィトン系列のウイスキー「グレンモーレンジィ」その魅力に迫る

グレンモーレンジィ・特徴と魅力

世界的に有名なシングルモルトウイスキー「グレンモーレンジィ
日本でも高い人気を誇るウイスキーブランドであることから、その名を聞いた・見た、もしくは味わったことがある方も多いでしょう。

数あるシングルモルトの中でも、ラグジュアリーなイメージが浸透しているグレンモーレンジィですが、それもそのはず。
実は、あのルイヴィトングループが所有するウイスキーブランドなのです。

本記事では、ラグジュアリー感溢れるグレンモーレンジィの特徴と魅力に迫ります。

グレンモーレンジィとはどんなウイスキー?

グレンモーレンジィは、スコットランドのハイランド地方にあるグレンモーレンジィ蒸留所で造られるシングルモルトウイスキー。

本国スコットランドでは最も飲まれているシングルモルトとされ、ここ日本でも代表的なシングルモルトとして人気を集めています。
(ウイスキー大全によれば、輸出量は4番目だという、つまり世界で4番目に飲まれているシングルモルトスコッチ)

スコットランドで最も背の高いポットスチル(蒸留器)を使用し、仕込み水には硬度190の中硬水を使用。
さらに、樽熟成に異様なこだわりを見せることから「樽のパイオニア」などとも呼ばれています。
(同蒸留所の長であるビル・ラムズデン氏は樽熟成の第一人者でもある)

もちろんそれらの特徴は味わいにも反映されており、多くのグレンモーレンジィ銘柄がありますが、いずれも完成度が高い味わいとなっています。
人気の理由はこれにあると言って良いでしょう。

グレンモーレンジィの特徴と魅力

グレンモーレンジィを、グレンモーレンジィたらしめる特徴についても見てみましょう。

  • 背の高いポットスチル、硬水を使用
  • 樽熟成のパイオニア
  • 幅広い層に愛される飲みやすさ
  • ルイヴィトングループが所有するウイスキーブランド

それぞれ詳しく見ていきましょう。

背の高いポットスチル、硬水を使用

グレンモーレンジィ蒸留所が蒸留に使うポットスチル(単式蒸留器)は、スコットランドで最も背が高いもの。
背が高いことによって、蒸留で湧き上がる蒸気(のちのスピリッツ)の接触面が大きいため、余分な成分や雑味成分が削ぎ落とされ、ピュアで軽快なスピリッツが得られます。

さらに、仕込み水には、敷地内にある「ターロギーの泉」から採れる硬度190の中硬水を使用。
スコッチでは軟水がよく使用されるため、中硬水とはいえ珍しく、これにより出来上がるウイスキーは、軽快ながらも複雑で幅のあるものとなっています。

樽熟成のパイオニア

樽に使用する木材は原木から仕入れている。

樽に使用する木材は原木から仕入れている。

グレンモーレンジィを語る上でおそらく最も重要な特徴が、異様なこだわりを見せる樽熟成
今でこそ一般的な「カスクフィニッシュ(通常の樽熟成後、別の樽で短期間再熟成させること)」を初めてマーケットに投入したのはこのグレンモーレンジィであり、さらに、原木の段階から買い付けた木材を樽として使用する「デザイナーズカスク」を採用しています。(一般的には完成品の樽を購入する)

これによって、当然ながら熟成のクオリティは高く、出来上がるウイスキーはどの銘柄も高いクオリティを誇っています。
しかも様々な熟成パターンの銘柄があるため、楽しみ方の幅は広いと言えます。

幅広い層に愛される飲みやすさ

グレンモーレンジィは、オレンジのようなフルーティーな香りとバニラの甘い香味、その華やかな香りに加えて、複雑かつなめらかでエレガントな味わいを基本スタイルとしており、とても飲みやすいシングルモルトと言えます。

ウイスキー好きはもちろん、初心者にもオススメできるブランドで、スコットランドで最も飲まれているというのも納得がいきます。

ルイヴィトングループが所有するウイスキーブランド

ルイヴィトンの店舗

ルイヴィトンなど誰もが知るラグジュアリーブランドを有するLVMHが所有している。

グレンモーレンジィを所有するのはフランスの巨大コングロマリットであるLVMH(ルイヴィトン・モエヘネシー)
ご存じの方も多いかもしれませんが、LVMHはルイヴィトンやジバンシイ、ディオールなどラグジュアリーブランドを多く所有し、さらにワインやシャンパン、スピリッツなども所有する企業でもあります。

2004年にLVMHの傘下になって以降、グレンモーレンジィはハウススタイルは変えないながらもそのイメージを一新。
現在のラグジュアリーなデザインのボトルにリニューアルし、LVMHが所有するウイスキーらしく、ラグジュアリーなウイスキーとしてイメージを確立しています。

グレンモーレンジィの主要銘柄

グレンモーレンジィがどんなウイスキーなのかわかったところで、主な銘柄についても見ていきましょう。

グレンモーレンジィ・オリジナル

グレンモーレンジィの定番銘柄であり、リニューアル以前の「10年」に相当する銘柄。
全てのシングルモルトを見渡しても、とりわけ飲みやすいと言える銘柄で、モルト初心者の方にもオススメです。

グレンモーレンジィ・ネクタードール

ネクタードールは、グレンモーレンジィのカスクフィニッシュシリーズの一つで、通常の樽熟成後に、ソーテルヌワイン(フランスの高級甘口白ワイン)に使用した樽に移し替え短期熟成されたもの。
フローラルでなめらかさが増し、数あるシリーズの中でもとりわけエレガントな味わいの銘柄です。
ネクタードールもモルト初心者にオススメできる銘柄です。

グレンモーレンジィ・18年

オリジナルのグレードアップバージョン。
18年以上熟成されたいることにより、ボディ感が増し、香りはより複雑に、味わいはより濃密になっています。
18年もののシングルモルトとしては、比較的入手しやすい価格帯なのは嬉しいポイントです。

グレンモーレンジィ・シグネット

チョコレートモルト(深く焙煎し、茶色づいた麦芽)使用の原酒も使用したユニークかつプレミアムな銘柄。
グレンモーレンジィのハウススタイルを基本としながらも、ビターチョコやコーヒーのような風味が効いており、よりなめらかで濃密な味わいとなっています。
見た目の美しさに目がいきますが、中身も素晴らしい高級シングルモルトです。

まとめ

最後に、グレンモーレンジィの特徴、ひいては魅力についてざっくりとまとめると…

  • 背の高いポットスチル、硬水を使用
  • 樽熟成のパイオニア
  • 幅広い層に愛される飲みやすさ
  • ルイヴィトングループが所有するウイスキーブランド

ラグジュアリーブランドの企業が所有するウイスキーブランドとあって、やはりそのスタイルもラグジュアリーでエレガントなものとなっています。
その飲みやすさから初心者にもオススメのブランドであり、多くの酒販店やバーが扱っているブランドでもあるため、親しみやすいとも言えるでしょう。

親しみやすさとラグジュアリー感が共存するのは、グレンモーレンジィならではかもしれません。

小針 真悟
著者:小針 真悟

[LiquorPage運営責任者] お酒の現場を7年経験したのちに独立。お酒の魅力を多くの人に知ってもらうべく、2016年11月に「LiquorPage」の運営を開始。 洋酒から和酒まで幅広い知見をベースに、ジン専門書籍やテキーラメディアなど外部酒類メディアの執筆協力の他、イベントの企画運営にも携わる。(ただの酒好き)

関連記事

  1. 入門向けバーボン・厳選5選 バーボンウイスキー入門・初心者にオススメのバーボン5選
  2. 世界最強のピーテッドウイスキー「オクトモア」の新エディション「09.3 アイラ・バーレイ」が数量限定! 世界最強のピーテッドウイスキー「オクトモア」の新エディション「0…
  3. ウイスキー各種を比較 シングルモルト、バーボン、ライなど…ウイスキー9種の違いを比較解…
  4. 来場者4900名の大盛況!「リカマンウイビアメッセ in KYOTO」レポート 来場者約5000名の大盛況!「リカマンウイビアメッセ in KY…
  5. プロに聞く、初心者にもオススメのバーボンウイスキー厳選6選 プロに聞く、初心者にもオススメのバーボンウイスキー厳選6選
  6. ハイボールをより美味しく楽しめるようになる本!?「ウイスキー ハイボール大全」が発売 ハイボールをより美味しく楽しめるようになる本!?「ウイスキー ハ…
  7. カバラン ソリスト ヴィーニョバリック Y’sカスク Y’sカスクオリジナルのカバラン!ソリスト ヴィーニ…
  8. スコッチ・スペイサイドやアイラなど6つの産地 スコッチウイスキー入門・6つの産地別特徴まとめ

おすすめ記事

【九州・沖縄版】国産クラフトジン全ブランド一覧 〜 37ブランドの特徴を紹介 【九州・沖縄版】国産クラフトジン全ブランド一覧 〜 37ブランドの特徴を紹介

今や日本各地で造られるようになったクラフトジンですが、その中でも九州・沖縄地方が一大産地となっている…

「YASO GIN」の造り手に聞く - なぜ健康食品メーカーがジンを手がけることになったのか? 「YASO GIN」の造り手に聞く – なぜ健康食品メーカーがジンを手がけることになったのか?

今や100前後のブランドが流通する国産クラフトジンの市場において、発売から1年足らずで品切れが続出す…

【大阪・京都・近畿版】国産クラフトジン全ブランド一覧 〜 15ブランドの特徴を紹介 【大阪・京都・近畿版】国産クラフトジン全ブランド一覧 〜 15ブランドの特徴を紹介

世界に羽ばたくクラフトジンへと成長した「季の美」と「ROKU」は、どちらも近畿地方の府県を産地とする…

人気の記事

  1. あのパーカーポイントが日本酒に!90点以上78銘柄を発表 日本酒版パーカーポイント
  2. ジャパニーズ・クラフトジンが今アツい!話題の4銘柄をご紹介 ジャパニーズ・クラフトジン
  3. 日本でも流行必至!「クラフトジン」の特徴と銘柄まとめ クラフトジンとは?
  4. ウイスキー世界売り上げランキングTOP20 世界ウイスキー売上ランキング
  5. 世界一売れているビールは?2015年世界シェアTOP10を発表! 世界一のビールは?

新着記事

関連記事

PAGE TOP