5、6年ほど前からの再ブームから、未だに人気が衰えないハイボール。
この感じだと、ウーロンハイやレモンサワーなどと同様に、定番のお酒として定着して行くのでしょうね。
さて、そんなハイボールですが、なぜウイスキーのソーダ割りがハイボールと呼ばれているのか、みなさんご存知でしょうか?
おそらく、由来について知っている方は少ないのでは?と思われます。
また、ウイスキーのソーダ割りだけがハイボールなのか、その定義について知っている方も多くはないでしょう。
そこで本記事では、ハイボールの定義と、その名前の由来について迫っていきます。
他のお酒のソーダ割りもハイボールと呼べる
日本では、ウイスキーのソーダ割りとして定着しているハイボールですが、実は明確な定義がなく、他のお酒のソーダ割りもハイボールと呼ぶことができます。
さらにソーダ割りだけでなく、ジンジャーエールなど、割りものが炭酸飲料であればハイボールと呼ぶことができます。
ただし「ハイボール」が誕生した際のレシピは、ウイスキーのソーダ割りでしたし、日本でもウイスキーのソーダ割りとして広まっていきました。
日本でのウイスキーソーダ=ハイボールとしての普及については、サントリーの宣伝の効果も強いでしょうね。
今も昔も、サントリーはウイスキーのリーディングカンパニーですからね。
ちなみにですが、テキーラハイボールなる飲み物もあります。
同様にウォッカやラムで作るハイボールもあるでしょう。
ただ、ハイボールという名詞だけで通用するのはウイスキーソーダだけです。
ウイスキー以外のハイボールについては、テキーラハイボールのようにお酒の名前もつけないと通じません。
チューハイとハイボールの関係性
みなさん同じみのチューハイ(酎ハイ)ですが、実はハイボールと強い関係性があります。
どういう関係性かというと、チューハイは、ハイボールが名前の由来になっているんです。
チューハイとは実は「焼酎ハイボール」の略です。
今でこそチューハイといえば、缶チューハイのイメージが強く、もはやこれらに焼酎はあまり使われていないのですが、語源は焼酎のハイボールです。
(例えば氷結®は焼酎ではなくウォッカを使用しています)
筆者がこの事実を知った時は、これは面白いと思いよく言いふらしたものですが、今では「焼酎ハイボール」という缶チューハイが販売されているので、既にご存知の方も多いかもしれませんね。
ハイボールの名前の由来
さて、いよいよハイボールの名前の由来についてご説明しましょう。
がしかし、実は諸説ありまして「これこそが由来である」というはっきりとしたものがないんですよね。
名前の由来は4つほどあるのですが、本記事では代表的な2つをご紹介します。
ある日、スコットランドのゴルフ場で、ウイスキーのソーダ割りを飲んでいた人のところに、高々と打ちあげられたゴルフ・ボールが飛び込んできたから、
19世紀のアメリカの鉄道は、高い鉄塔に気球を吊し、それを信号係が上に高く掲げるとGOのしるしになった。セントルイスの信号係にウイスキーのソーダ割りが好きな人物がいて飲むたびに”ハイ・ボール”といったところから、この名がついたとか。
なんともざっくりですし、ちょっとこれらが由来となって名付けられたとなると、拍子抜けしてしまうようなものですね。
しかし、他を見てもお酒の名前の由来は、このようなちょっぴりいい加減なものばかりです。
(オーナーが〜を好きだったから〜など…中にはフォアローゼズやマルガリータなど由来が素晴らしいものもあります)
ちなみに筆者は、ウイスキーに関する書籍をこれまで何冊も読みましたが、前者のゴルフ場の方を由来としてあげている書籍が多かったですね。
自身が人に説明する際も「諸説あるけど」という前置きのもと、ゴルフ場を方から説明しています。
まとめ
ハイボールのついて知見は深まりましたでしょうか?
なんでもそうですが、由来や歴史を知っていると、見る視点や感性が変わるので、だんだん面白くなります。
お酒の場合、特にそう感じると筆者は思います。
これを機にハイボールを飲みたい、もしくはこの知識を広めたいと思っていただけたら、幸いです。
それではこの辺で。
以上、「なぜウイスキーのソーダ割りだけハイボールなのか?名前の由来は?」でした。