バーに行く上で、どんなバーテンダーがカウンターに立っているのか、気になる方は少なくないのでは?
「バーテンダーへの8つの質問」は、対象となるバーテンダーの人となりに迫る8つの質問をインタビュー形式で展開し、バーテンダーとそのバーについて知ってもらおうという記事シリーズです。
今回特集するのは、コンセプトの異なる2つのバーからなる広島市・堀川町の隠れ家的バー「Bar Alegre(バー アレグレ)」。8つの質問にお答えいただくのは、オーナーバーテンダーの小嶋修さんです。
8つの質問 – 小嶋修さん
1. バーテンダーになろうと思ったワケを教えてください。
初めて就いた仕事がホテルのベルボーイだったんですが、その後バーに配属になったことでバーテンダーになりました。
うちは母親が喫茶店を営んでいて、小さな頃から手伝ったりしていて楽しかったですし、そもそも人と接するのが好きなのでホテルの仕事を選びました。当初はバーでの仕事を意識してはいなかったんですが、ベルボーイ時代に上司にバーに連れて行ってもらいまして、初めて生で見たバーテンダーさんの姿がカッコよかったんです。それに、そこで飲んだ人生初のカクテル「梅花(メイフォア)」は、後の師匠にあたる方が考案したカクテルでして…バーの配属になった際に、メニューにそのカクテルが載っていて運命的なものを感じました。
結局は15年間ホテルで働き、2013年に今のお店を開業しました。
2. あなたが一番好きなカクテルorお酒の銘柄は何ですか?
ネグローニですね。
作るのはもちろん、飲むのも好きなカクテルで、他のお店でもよく飲みます。個人的にはペドロヒメネスのシェリーを少し垂らして飲むのが好きです。果実味が加わって美味しいんです。
3. もしもバーテンダーじゃなかったらどんな仕事がしたいですか?
畑仕事などに憧れることはありますけど、やっぱり人と接するのが好きなのでそういった仕事ですかね。
漠然とはしてますけど、その考えは昔から変わらないですね。
4. 日課としていること、またはマイルールは何かありますか?
毎日お酒を飲んでいるっていうのはありますけど…(笑)
意識してやっているのは、営業が終わってお店から出る際に必ず“一礼”してから帰るようにしていることです。お客様への感謝や毎日無事に営業させてくれるお店への感謝から、ずっと続けています。コロナ禍以降は、ご来店いただくお客様への感謝の気持ちがさらに強くなりましたね。お恥ずかしい話ですが初心に戻れた気がします。
5. 趣味やお気に入りの時間は?
週5ぐらいで行ってるサウナですかね。
今でこそ流行っていますけど、6-7年前から行ってるんです。温泉などもそうですが、リラックスしている時間が好きなんですよ。
6. もしも移住できるとしたらどこが良いですか?
広島の島に住みたいとは思いますね。
老後の話みたいになってしまいますけど、古民家に住んでスローライフを送る…みたいなのに憧れます。なんでも揃っている時代だからこそ、アナログな生活をしてみたいっていうのはあるんでしょうね。
7. 人生で最もエキサイティングだった瞬間は?
厳しかった元上司に20年越しに初めて褒められたときでしょうか…
バーの仕事を初めた頃は厳しい上司ばかりだったんですが、その方は特に厳しい上司でした。ですが、僕がバーテンダーとしてまだまだ未熟なときに、その方は会社を辞めてしまったんです。その後20年以上会うことができなかった中で、2ヶ月ぐらい前に急にいらっしゃいまして…マスクもしてましたから最初は気づかなかったんですが、元上司と分かったときはうれしかったですね。しかも帰り際に褒めていただけて…その方には怒られてばかりで褒めてもらえたのは初めてでしたし、それはもう子供のように喜びました。
20年以上バーテンダーをやっていて良かったと思った瞬間でした。
8. 今後の目標ややりたいことを教えてください。
立場上、今後も若手の育成に力をいれていこうとは思っていますけど、個人的に思い描いているのは、ノンアルコールカクテル専門のバーをやることです。
8年ほど専門学校でバーについての講師をやったりもしているんですが、その近くにお店を構えることで、生徒が学校帰りに体験できるでしょうし、ノンアルコール専門ながらもオーセンティックなバーとして営業することで、大人の雰囲気を楽しんでもらいたいと思っています。アルコール離れが叫ばれる中で、あえてノンアルコールのカクテルに力を入れることで、お酒ではないところからバーの世界に関心をもってもらえるような、そういったお店を開きたいですね。
「Bar Alegre / 広島市」について
お店の紹介
2つのコンセプトが楽しめるBar…今宵、あなたはどちらの扉を開きますか…
1つ目の扉は『茶室』
誰もが一度頭を深く下げて入るため、お客様(侍)は社会的立場(刀)を捨て、無垢なありのままの姿に…。
2つ目の扉は『禁酒法』
1920年代のアメリカをコンセプトにしたBar。遊び心あるカクテルが楽しめますが、Barの扉を探して入る事ができますか?
メニュー例
ウイスキー 1000円〜
SAKURAO GINのジン&トニック 1300円
ネグローニ 1300円〜
フレッシュフルーツカクテル 1500円〜
店舗情報
住所:広島県広島市中区堀川町1-32 コニービル 3F << MAPをみる >>
営業:19:00〜2:00 日祝定休 ※時短要請中は営業時間に変更あり
電話:082-248-7470
SNS:[Instagram] [Facebook]
⇒バーテンダーへの8つの質問
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