バーテンダーへの8つの質問 – ザ・カハラ・ホテル＆リゾート 横浜 / 神奈川・横浜市

高校生のころ、将来はホテルマンになるか料理人になろうか迷っていました。
そんな中でアルバイト先のガソリンスタンドにたまたまあったのが漫画「バーテンダー」であり、それを読んで興味を持ったのが最初のキッカケですね。結局はホテル系の専門学校に進んだのですが、ビバレッジの授業の中で、生まれて初めてカクテルを作りました。憧れていたものにすぐに出会えたことに、何か運命のようなものに導かれているような気がして、バーテンダーの道を歩むことに決めました。迷っていた二つの仕事が「ホテルバーテンダー」として、一つになって僕の目の前に現れたんですから、とても興奮しました。
最初の二年間はホテル内のカフェ、レストラン、宴会場などで働いていたのですが「世界中の人が愛してくれるカクテルをいつか作りたい。そんなバーテンダーになる」と公言していたこともあり、そのホテルで出会った先輩や仲間たちが僕をバーテンダーの道に乗せてくれました。
そのバーに、僕がバーテンダーを目指すキッカケとなった漫画の作者の方が、会いに来て下さったときはとても驚きました。

「モヒート」ですね。
ベース、ハーブ、シトラス、甘味など…バリエーションがとても豊富で、本当に奥が深いと思います。一番のお気に入りは、師匠に教わった、最後にダークラムをフロートするスタイルで、今でも作り続けていますね。

あり過ぎて答えるのが難しいですが…
過去に大手のボーカルオーディションに合格しまして、歌手としてデビューしCDを出す手前まで行ったことがあります。あのとき、メジャーデビューしていたら違った人生もあったのかなと思っています。

YouTubeを見ることが日課です。
様々なクリエイターがいますし、テレビでは見れないようなことがたくさんアップされていて、とても興味深いです。例えば「〇〇〇やってみた」のような動画からカクテルのヒントを得たりしますし、クリエイティブでエンターテイナーな部分はバーテンダーにも通じるものがあると思いますね。

もともと食べるのが大好きなので、休みの日は色々なレストランやバーに行って刺激をもらっています。イベントにも積極的に顔を出していますね。
自分の知らない世界観に触れることはとても新鮮ですし、勉強できることが多々あります。遊びにいきながら勉強もできるって最高ですよね。
僕の師匠が言っていた「お客様は遊びに来てるんだ。俺たちバーテンダーは言わば遊び相手。遊び相手が遊びを知らなくてどうする」の言葉に影響されているのでしょうね。

宇宙です。
「前人未踏」って言葉が好きで、未開拓の場所に到達したいと常に野心を燃やしています。僕の名前を並びかえると「づとやしんか」⇒「ずっと野心家」になります。この名前を付けてくれた親に感謝ですね。

2011年のワールドクラス(カクテルの大会)のグローバルチャンピオンである大竹学さんに出会ったときです。
当時勤務されていたバーにお邪魔したときに言っていただいた「ファイナルで戸塚ワールドを見せてくれ」との一言…あの言葉は一生忘れません。あの言葉がなかったら今の僕はいなかったと思います。ひたすら挑戦しつづけて、2018年のジャパンファイナルで僕は選手として、大竹さんは審査員として、再会できたときは本当に感動しました。
今後はグローバルファイナルで再び会えることを夢見て、日々頑張っています。

まずは世界を見たいですね。
バーテンダーという仕事をやればやるほど、自分がいかに小さな世界で生きているか痛感します。もっともっと自分で足を運び、見知らぬ世界を開拓していきたいと思います。
そして近々、ついに独立しようと準備しています。これまでホテルバーテンダーを約15年務めてきました。自分の中で決めていた期間に達しましたし、目標を100％クリアすることが出来ました。なので次なるステージに進みたいと思います。
みなさん、楽しみにしていてください。