ウイスキー用におすすめのグラス8選【ストレート用】

ウイスキー用のおすすめグラス[ストレート用]

ウイスキーに限らずですが、グラスによって味の感じ方は変わります。
ワイングラスがあるように、ウイスキーにも適したグラスが存在します。

ウイスキーにこだわるのであれば、グラスにもこだわりたいもの。
ということで本記事では、ウイスキー用のおすすめグラスをいくつかご紹介していきます。

なお今回はウイスキーをストレート、もしくはトワイスアップ(ウイスキー1:水1)で飲む際のグラスに絞りピックアップしています。

ピックアップしたウイスキー用のストレートグラスの条件

ウイスキーをストレートで飲む用のグラスをピックアップするにあたって、条件を3つ設定しました。

ウイスキーに適したグラス

写真のように丸みがあり、装飾のないグラスが適している

丸みを帯び飲み口がすぼまっているグラス

ストレートで飲むにあたって適した形状と言われているのが、ワイングラスのように丸みを帯び、かつ飲み口の部分がすぼまっている形のグラスです。
この形状により、ウイスキーの香りがグラスの中で漂うため、ウイスキーの繊細で複雑な香りが感じやすくなります。
ただしワイングラスのように大ぶりだと、アルコール臭も強めてしまうため、小ぶりなグラスが良いです。(チューリップ型とも言われますね)

だいたい「ウイスキーグラス」や「テイスティングラス」など名前についているものが多いので、わかりやすいかと思います。
本記事では、この条件を満たすグラスをピックアップしています。

一般的にロックグラスやショットグラスでは香り成分が蒸散されてしまうため、ウイスキーのような複雑な香りは感じにくくなります。

ウイスキーの色がよく見えるグラス

彫刻が彫られたグラスや色付きのグラス、何かしらのデザインが施されたグラスは除外しました。
肝心のウイスキーの色が見えなくなってしまうからです。
ウイスキーは見て、香って、飲んで楽しむものであり、銘柄によって異なる色合いも重要な要素だと思っています。

テイスティングラスと銘打っているものは、ほとんどがこの条件を満たしています。

5,000円以下のグラス

ウイスキー用のグラスには高級なものだと1万円を超えるものがざらにあります。
しかし、ウイスキー用のグラスは使用することが目的で、なおかつ割れる可能性のある「消耗品」です。
高級なグラスもいいですが、割れるのを恐れながら飲んでいては、せっかくの至福の時間がリラックスできなくなってしまいます。

ウイスキー用のグラスとして、見た目の美しさ、そして一番重要な機能性なども総合的に見て、5,000円以下のグラスからピックアップしています。

おすすめのストレート用グラス8選

上記の条件を満たしたグラスの中から特におすすめできるグラスを8つピックアップしました。
なおいずれのグラスも、筆者は所有している、もしくはお店やセミナー等で使用経験のあるものです。

リーデル・シングルモルト(ヴィノムシリーズ)

値段:3,000円前後

リーデル(RIEDEL)といえば、言わずと知れた超有名ワイングラスメーカー。
ワインだけでなくあらゆる飲み物に「適した」専用グラスを作っており、機能性の高さで有名なグラスメーカーです。
全体的に薄いグラスが多く見た目も美しいながらも、2,000円前後から購入できるというコストパフォーマンスも魅力です。

さてこちらのシングルモルトグラスですが、その名の通り「シングルモルト」に適した専用グラスとなっています。
やや縦長ですぼまりがほとんどなく、口元が反り返っているのが特徴です。
これによりアルコール臭を和らげ、口元の反り返りによりごく少量ずつ舌先に運ばれるようになっているため、刺激を抑えマイルドにしてくれます。

独特の形状ですが、ステム(脚)がほとんどないため転倒の恐れもなく、意外と使いやすいです。

リーデル・コニャックグラス(ヴィノムシリーズ)

値段:3,000円前後

こちらは名前の通り、本来はコニャック(ブランデー)用のグラスなのですが、ウイスキー用して用いられることも多いグラスです。
シングルモルトグラスと同じリーデルのヴィノムシリーズ(マシンメイド)で、口元が反り返りがあるのは共通ですが、こちらはよりすぼまりがあり、ステム(脚)があるのが特徴です。
アルコールの刺激を和らげつつ、よりグラスの中で香りが漂いやすくなります。
小ぶりであるため見た目のイメージほどの扱いにくさはありませんが、ステムがあるため転倒には少々気をつけなければなりません。

ヴィノムシリーズ含むリーデルの一般的なシリーズはマシンメイドですが、ヴィノムシリーズと同デザインのハンドメイド版に「ソムリエ」という最高級シリーズがあります。
(シングルモルトもコニャックグラスもありますが、いずれも1万円以上となります)

リーデル・オースピリッツ

値段:3,000円前後(2個入り)

リーデルのオーシリーズは、ステムが一切ない、いわゆるボウル部分だけのグラスシリーズ。
スピリッツグラスとあるように、スピリッツ(蒸留酒)全般に対応しており、やや小ぶりなサイズ、適度なすぼまりによって香りをしっかり堪能することができます。
1脚あたり1,500円程度とリーデルにしては、安い価格帯であることも特徴です。
適度な薄さがありながらも、形状的に割れるリスクが少なく、サイズ感がちょうど良いため使い勝手が良いです。
ちなみに筆者が持つグラスの中で一番使用率が高いグラスです。(各スピリッツはもちろん、ビールや日本酒にも使用してます)

リーデル・オヴァチュア・テキーラ

値段:2,000円前後

リーデルのオヴァチュアシリーズは、値段が安く、耐久性もありコスパに優れたシリーズ
こちらはテキーラの専用グラスなのですが、ウイスキー用としても使用されるグラスです。
上記のグラス同様にアルコールの刺激を和らげ、香りが感じやすく形状となっており、こちらはやや背が高い(縦長)のが特徴です。
そのためシルエットは美しいですが、転倒には気をつけなればなりません。

グレンケアン・ブレンダーズモルトグラス

値段:1,500円前後

グレンケアンのこちらのグラスは、おそらくウイスキー用のグラスとして最も使用率が高いと思われるグラス。
それぐらいよく目にします。(お店だけでなく専門書や蒸留所内の写真などでも)
こちらは正真正銘のウイスキー用グラスで、蒸留所のスタッフなども使用している機能性の高いグラスです。
少々重くやや厚めのグラスですが、そのぶん値段も手頃で耐久性もあり、形状的にとても持ちやすいグラスです。
ド定番で使い勝手が良いグラスですので、1脚ぐらいは持っておくと良いかもしれません。

モルトテイスティンググラス

値段:600円前後

こちらもグレンケアンのグラス同様に、ウイスキー用の定番グラスとして頻繁に見かけます。
分厚い素材で耐久性に優れ、小ぶりで軽量なことから、カジュアルなバーやウイスキー関連セミナーなどでもよく使用されています。
高級感や見た目の美しさでは上記のグラスに劣りますが、やはり値段面でかなりの魅力があるグラスです。

ヴィノテク・スピリッツ

値段:2,000円前後

香水ビンなどを手がけることで有名なイタリアのグラスメーカー「ルイジ・ボルミオリ」のグラスです。
同社のグラスは高級感というより、チタニウムを配合するなど耐久性に優れた実用性重視のグラスが多く、このグラスも同様の特徴を持っています。
そのため、形状は美しいですが少々重めとなっています。
付属のフタを使用することで、香りを逃さず閉じ込めることができ、香りを長持ちさせることができます。

しかし、実際家で使っているとだんだんフタの使用頻度が減ってきます。(筆者だけかもしれませんが)

木村硝子店・ウイスキーテイスティング 198 S/C

値段:4,000円前後

うすはりグラスで有名な日本のグラスメーカー・木村硝子店のウイスキーグラス。
見てのとおりこちらのグラスも薄いのが特徴で、持った感触は軽く機能性はもちろん、見た目の美しさも兼ねそろえています。
値段がやや高いのが難点ですが、薄さのわりには意外と割れにくいのが木村硝子店のグラスの良さでもあり、コストパフォーマンスは良いと思っています。

まとめ

以上がウイスキーのストレート用におすすめグラス8つです。
何かリーデル推しのようになっていますが、筆者は決して関係者ではなく、これまでの使用経験に基づくものですのでその辺りわかっていただければと思います。

5,000円以下とはいえ、上記8つでも値段の幅が広くなっています。
いずれもウイスキーをストレート楽しむにあたっての条件は満たしていますので、ご自分の予算に合うもの(あとウイスキーのハマり具合に応じて)をピックアップしていただければと思います。

グラスで味わいは変わるもの。
ぜひウイスキー選び同様、グラス選びにもこだわっていただきたいですね。

それではこの辺で。
以上「ウイスキー用におすすめのグラス8選【ストレート用】」でした。

著者:小針 真悟

[LiquorPage運営責任者] お酒の現場を7年経験したのちに独立。お酒の魅力を多くの人に知ってもらうべく、2016年11月に「LiquorPage」の運営を開始。 洋酒から和酒まで幅広い知見をベースに、様々な酒類専門メディアの執筆・編集のほか、酒類イベントの企画運営やWEB制作、プロモーション業にも携わる。写真撮影も行うなど、お酒を通じた様々な制作業を一人でこなす。(ただの酒好き)

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