バーボンウイスキー入門・初心者にオススメのバーボン5選

入門向けバーボン・厳選5選

ウイスキーには様々な種類がありますが、なかでもバーボンは、スコッチと双璧をなすウイスキーとして有名。
昔は「男は黙ってバーボンロック」などと言われたそうで、一種の憧れのお酒ともされていたのだとか。

今やバーボンを含むウイスキーは様々な層の方に飲まれるようになっており、バーボンを覚えたい、美味しく味わえるようになりたいと思っている方は少なくないでしょう。

本記事では、バーボン入門にふさわしいオススメ銘柄を5つに厳選し、簡単な特徴とともにご紹介。
基本的には、飲みやすく親しみやすいバーボンを多くご紹介していきます。

ワイルドターキー・スタンダード

ワイルドターキーはバーボンの定番ブランドで、日本国内でも人気の高いブランド。
ワイルドターキーは、樽の内側を特に強く焦がし熟成させることで知られ(アリゲーターチャーという)、そのため樽由来の香りとバニラの香りが強く、そこにライ麦のスパイシーな風味が織り混ざった味わいがベースとなっています。
さらに基本的にアルコール度数が高めに設定してあり、フルボディタイプの飲みごたえのある味わいが魅力のバーボンです。
そのため有名バーボンの中では、どちらかというとワイルドでパワフルなバーボンなのですが、こちらのスタンダードは度数が40度になっており、ソフトな飲み口に仕上げられています。

飲みやすさと飲み応えが混在した、バーボンらしい味を知るには最適な一本です。

フォアローゼズ

フォアローゼズも、昔から日本で親しまれているバーボンの定番ブランド。
日本のキリンビールが蒸留所を所有しており、日本人の有名ブレンダーが深く関わっていたブランドでもあります。

バーボンにしては珍しく、風味が違う10種の原酒を造り分けしており、これにより複雑かつ華やかで優しい味わいのバーボンが仕上がっています。
そのため、バーボンの中ではかなり穏やかで飲みやすい味わいと言えるでしょう。

フォアローゼズという名と、バラが描かれた特徴的なボトルは、創業者がある舞踏会でプロポーズしたところ、返事が「イエス」なら次の舞踏会にバラのコサージュを付けていくと返事。彼女はバラの4輪のバラを飾って現れたとされ、それが由来になっています。

ジョンハミルトン

ジョンハミルトンは、知名度は上記のバーボンほど高いとは言えませんが、筆者としてはオススメしたいブランド。
ジョンハミルトンは、諸説ありますが、アメリカでレッドリカー(ウイスキー)を初めて蒸留したとされる人物からブランド名を取っています。

バーボンらしい、香ばしいバニラの香味とスパイシーな風味がありつつもクセがなく、軽快ですっきりした味わいが魅力のバーボンで、クラシックな見た目に反して飲みやすいバーボンです。
値段もかなり手ごろで、筆者がウイスキーを飲み始めたばかりのビギナーの頃よく飲んでいたブランドでもあります。

メーカーズマーク

赤い蝋のキャップが印象的なメーカーズマークは、近年日本で急速に知名度を上げているバーボンブランド。
それもそのはずでオーナー企業はサントリー系列のビーム・サントリー。そのためコンビニで見かけることも多く、今日では親しみやすいバーボンの代表格となっています。

実はメーカーズマーク、ボトルだけではなく造りも特徴的。
通常のバーボンは、トウモロコシとライ麦、大麦麦芽を原料とするのですが、メーカーズマークではライ麦の代わりに冬小麦を使用
そのため、ライ麦のスパイシーな風味が冬小麦のまろやかで甘い風味に置き換わり、バーボンの中ではとりわけまろやかで優しい飲み口に仕上がっています。

スイートでリッチな味わいのメーカーズマークは、初心者や女性にもオススメできるバーボンです。

ミクターズ・バーボン

ミクターズは、小規模蒸留所が手がけるこだわり派の、いわゆるクラフトバーボンの中でも有名なブランド。
クラフトバーボンという性質上、基本的には上級者向けなのですが、バーボンの面白さを知っていただく上でぜひ味わって欲しいブランドです。

ミクターズは元々はペンシルバニア州に拠点を構えていた蒸留所。一度は閉鎖されるものの、ケンタッキー州ルイビルに新生ミクターズ蒸留所として復活。
以降、少量生産&独自製法で、特に熟成工程には並々ならぬこだわりを見せ、コスト度外視で丁寧に造られています

各メディアや有名評論家から絶賛されているバーボンでもあり、トゲがなく、バニラやカラメルのようなまろやかで深い味わいが魅力。
値段は高いですが、他のバーボンとは一線を画する味わいのバーボンです。

まとめ

ここまで、初心者にオススメのバーボン銘柄を5つご紹介してきました。
気になる銘柄は見つかったでしょうか?

バーボンは、スコッチやジャパニースウイスキーとは違った特徴を持ち、少々荒々しいながらも、バニラの甘い香味とスパイシーな風味が魅力
ぜひ、ご自分のお気に入りの銘柄を探してみてください。

著者:小針 真悟

[LiquorPage運営責任者] お酒の現場を7年経験したのちに独立。お酒の魅力を多くの人に知ってもらうべく、2016年11月に「LiquorPage」の運営を開始。 洋酒から和酒まで幅広い知見をベースに、様々な酒類専門メディアの執筆・編集のほか、酒類イベントの企画運営やWEB制作、プロモーション業にも携わる。写真撮影も行うなど、お酒を通じた様々な制作業を一人でこなす。(ただの酒好き)

関連記事

  1. 沖縄初のウイスキー&スピリッツフェス「OKINAWA WHISKY&SPIRITS FESTIVAL 2019」が12/8に開催! 沖縄初のウイスキー&スピリッツフェス「OKINAWA WHISK…
  2. ジャックダニエル・主な銘柄5銘柄を比較解説 「ジャックダニエル」全5銘柄の特徴と違いを比較解説!
  3. 白州蒸留所・見学レポート 白州蒸留所に行ってきた【見学レポート】
  4. 大人気台湾ウイスキー「KAVALAN」がオンライン蒸溜所ツアーを開催!10-11月に計3回実施 大人気台湾ウイスキー「KAVALAN」がオンライン蒸溜所ツアーを…
  5. ハイボールにおすすめのシングルモルトまとめ ハイボールにおすすめのウイスキー銘柄8選【シングルモルト編】
  6. ウイスキー用のおすすめグラス[ストレート用] ウイスキー用におすすめのグラス8選【ストレート用】
  7. サントリーの大人気ウイスキー「山崎」と「響」から、2021年の限定ボトルが5/25に発売 話題必至!サントリーウイスキー「山崎」と「響」の2021年限定ボ…
  8. ジャパニーズウイスキーの定義とは?他国との違いを検証

おすすめ記事

日本一のバーテンダーと行くロンドン・バー巡り - 旅でかきたてられた創造力とは?その集大成カクテルもご紹介 日本一のバーテンダーと行くロンドン・バー巡り – 旅でかきたてられた創造力とは?その集大成カクテルもご紹介

新たな発見や想像しえないインスピレーションを得られるのは、旅の大きな醍醐味の一つ。日本一のバーテ…

日本一のバーテンダーと行く『ボンベイ・サファイア蒸溜所』後編 - こだわりの蒸溜法と最先端のサスティナビリティとは? 日本一のバーテンダーと行く『ボンベイ・サファイア蒸溜所』後編 – こだわりの蒸溜法と最先端のサスティナビリティとは?

『ボンベイ・サファイア プレミアクリュ』のカクテルコンペティションで日本一に輝いた加藤晋悟さん(TH…

日本一のバーテンダーと行く『ボンベイ・サファイア蒸溜所』前編 - アンバサダーが語るボタニカルへのこだわりとは? 日本一のバーテンダーと行く『ボンベイ・サファイア蒸溜所』前編 – アンバサダーが語るボタニカルへのこだわりとは?

青く輝く美しいボトルで知られる『ボンベイ・サファイア』は、日本でも人気のジンですが…その蒸溜所の様子…

人気の記事

  1. あのパーカーポイントが日本酒に!90点以上78銘柄を発表 日本酒版パーカーポイント
  2. ジャパニーズ・クラフトジンが今アツい!話題の4銘柄をご紹介 ジャパニーズ・クラフトジン
  3. 日本でも流行必至!「クラフトジン」の特徴と銘柄まとめ クラフトジンとは?
  4. ウイスキー世界売り上げランキングTOP20 世界ウイスキー売上ランキング
  5. 世界一売れているビールは?2015年世界シェアTOP10を発表! 世界一のビールは?

新着記事

関連記事

PAGE TOP