世界的なジンのムーブメントは日本にも波及し、国産クラフトジンが続々と登場するなど、ジンは今その人気が急上昇しているお酒です。
その影響もあり、ジンをしっかり知りたい方向けに、専門書がいくつかリリースされています。
今回ご紹介するのは、近年発売されたジンの専門書の中でも、2020年1月末発売と比較的新しい「All about Gin ジンのすべて / 著・きたおかろっき(旭屋出版)」です。
ざっくりどんな内容の本なのか、ご紹介します。
ジンの基礎知識をしっかり身につけたい方は必見です!
国内屈指のジン愛好家が贈る「All about Gin ジンのすべて」
知識を身につけなくともお酒は楽しむことができますが、やはりそれがあった方が楽しみ方の幅が広がります。
まさにジンの楽しみ方の幅を広げてくるのが「All about Gin ジンのすべて」です。
著者のきたおかろっきさんは、長年ジンに傾倒し、医師として働く傍ら、本場イギリスなど各地のジン蒸溜所を訪問したり、自らイベントも主催する生粋のジンラバー。2013年からは「もっとジンをおいしく飲む本」シリーズを自費出版し、現在は「酒育の会」が発行するフリーペーパーで「Liqul」でジンのコラムを連載しています。
筆者が知る限りでは、国内屈指のジン愛好家であるきたおかろっきさんが手がける本は、ジンラバーはもちろん、これからジンを知りたい方にもぴったりな内容となっています。
まずはジンの基礎である、定義や製法から始まり、歴史、蒸溜所レポート、昨今業界を席巻しているクラフトジンについて、それから国内の造り手へのインタビュー、カクテルとペアリング、そして最後にジン111種のレビューが記されています。
各パート細く解説されているのが本書の特徴で、例えば製法については、近年のクラフトジンの流れを汲んだ内容となっており、最新型の蒸溜器を用いた製法なども解説されている他、ジンに使用される各種ボタニカルがどんな素材なのかなど、ジンの知識の土台がしっかり固められる内容が記されています。
一方で、ジンをしっかり知る上で欠かせないのが歴史。長い歴史を持つジンは、その時々の社会と密接に関わりながら、退廃と成長を繰り返して今に至っています。
ジンが歩んできた濃厚な歴史について、本書ではおよそ30ページ割いて解説されており、しっかりと知識としてインプットできます。
ジンラバーなら気になるであろう蒸溜所レポートのパートでは、「ビーフィーター」の蒸溜所レポートに始まり、日本を代表するクラフトジン「季の美」や「SAKURAO」、そして「アルケミエ」などの造り手へのインタビューも。
最後のジンレビューのパートでは、各ジンの特徴はもちろんのこと、テイスティングコメントなども著者独自の内容となっており、今後ジンを選ぶ際の参考になりそうです。
ページ数はおよそ280ページに及び、濃厚な内容でありながら「All about Gin ジンのすべて」の価格は、2,600円とお手頃なのも魅力。
世界を見るに、まだまだジンが盛り上がりそうな中、知識を蓄えておくことでジンの楽しみ方はより幅が広く、奥が深くなります。
本書は、きっとせそれを下支えしてくれることでしょう。
詳細
「All about Gin ジンのすべて」
著者:きたおかろっき
出版元:旭屋出版
ページ数:279ページ
価格:2,600円(税別)
購入先:Amazon商品ページ
⇒国産クラフトジンの造り手インタビュー記事まとめ
⇒ジン好きが選ぶ、まず味わっておきたい「定番クラフトジン」6選
Amazonのジン・クラフトジンストアはこちら!
⇒Amazonのジンストア