あの有名ワインも!チリ最大のワイナリー、コンチャ・イ・トロのワイン達

チリワインといえばコンチャ・イ・トロ

ここ数年人気急上昇中のチリワイン。
とにかくコスパが良い」として人気で、コンビニやスーパーでもたくさん売られていることから、フランスなどのワインより身近に感じている方も多いでしょう。

さて、このチリワイン、みなさんが知っている銘柄は何でしょうか?
「コノスルとかカッシェロ・デル・ディアブロとか」
「サンライズとかコンビニでよくみるかも」
そうイメージする方も多いと思いますが、実はこれらの銘柄はいずれも同じワイナリーが手がけています。

そのワイナリーこそが今回のテーマである「コンチャ・イ・トロ」です。
本記事では、有名チリワインを多く手がけるコンチャ・イ・トロの基本情報と、その豪華な銘柄ラインナップをご紹介していきます。

チリ最大のワイナリー「コンチャ・イ・トロ」とは

コンチャ・イ・トロはチリ最大のワイナリーです。

今や世界に認められるワインの一大産地となった同国ですが、評価を高めたキッカケの一つとして「資本の大きな巨大ワイナリーによる効率的な生産」が挙げられます。
他国とは違いワイナリーが大規模であるため、多くのリソースを投入することができ、それゆえ効率的で高品質のワインを安定して生産することができているというわけです。
だからこそ「チリワインはコスパが良い」と言われるのですが、そのチリにあって、最大のワイナリーが「コンチャ・イ・トロ」なのです。

ゆえにコンチャ・イ・トロの手がけるワインは(冒頭でも少し触れましたが)いずれも超有名ワインとなっています。

ちなみにコンチャ・イ・トロはチリにおいては、かなり歴史の古いワイナリーで創業は1883年。
老舗の名門ワイナリーでもあるわけですが、所有するブドウ畑の面積も圧巻。なんと9000ha以上ものブドウ畑を所有しています。(フランスのワイナリーだと多くても数百ha)
その超がつく大規模な生産スタイルによって、類を見ない高品質・低価格のワインの生産を可能とし、コンチャ・イ・トロのワインは特に「コスパが良い」として日本でも人気を集めているのです。

チリワインの特徴やコスパが良いワケはこちらで解説しています。
チリワイン〜飲む前に知っておきたい特徴と魅力

コンチャ・イ・トロの超有名チリワイン銘柄

コストパフォーマンスの良さで人気とはいえ、コンチャ・イ・トロは安いワインだけを手がけているわけではありません。
実は、高級チリワインの代名詞とも言える「アルマヴィーヴァ」なども共同で手がけています。

下記は、コンチャ・イ・トロの銘柄ラインナップのなかでも特に有名なもの。
ちなみにアルマヴィーヴァとドン・メルチョーを除いて、いずれも赤・白ともにリリースされています。

  • カッシェロ・デル・ディアブロ
  • フロンテラ
  • サンライズ
  • プードゥ
  • コノスル
  • ドン・メルチョー
  • アルマヴィーヴァ

それぞれ簡単にご紹介していきましょう。

カッシェロ・デル・ディアブロ

コンビニでも売られていることから、きっとワイン好き以外の方もそのラベルを知っているワインでしょう。
コンチャ・イ・トロのラインナップのなかでは中級クラスですが、とはいえ値段は1,000円台。
親しみやすいワインながらもしっかりとブドウの果実味と飲みごたえを感じることができ、満足感の高い1本です。

フロンテラ

こちらもスーパー、コンビニでおなじみの、1本1,000円もしない低価格帯のワイン。
ヴェラエタルシリーズといって、単一のブドウ品種によって造られるシンプルな味わいのワインで、品種の特徴をつかむのにもオススメです。
バックインボックス(箱入りワイン)も人気で、3,000ml(4本分)で約3,000円とお得です。

サンライズ

サンライズは、チリが晴天率が高く日照時間が長いこと(ブドウの栽培に適している)にちなんだワイン。
グレード的にはカッシェロ・デル・ディアブロとフロンテラのちょうど中間に位置します。
チリ産ブドウらしいしっかりとした果実味が特徴的なワインで、スパークリングタイプも人気です。

プードゥ

コンチャ・イ・トロのラインナップのなかでは最も低価格帯の、コスパに特化した銘柄。
500円前後ととにかく安いため、ビギナー向けでもあり、日常用のワインとしてもおすすめです。
ビール感覚で飲む人も多いようです。

コノスル

「チリワイン=コスパが良い」のイメージ付けに一役買ったコノスル。
ヴィーニャコノスル社が手がけるワインですが、同社はコンチャ・イ・トロの傘下となっているため、コノスルも列記したコンチャ・イ・トロファミリーとなっています。
有機栽培ワインや高級銘柄もあるなど、ベースは低価格ですが幅広い価格帯で、かなり豊富なアイテム数を誇ります。

ドン・メルチョー

ドン・メルチョーはコンチャ・イ・トロの最高級ラインナップ。
同ワイナリーの最高の畑で採れるブドウのみを使用することで、高級ワインらしい凝縮された果実味と深みを感じるものとなっています。
チリワインの質が高いことを世界に認めさせた銘柄の一つでもあり、高級チリワインとしてとても有名です。

アルマヴィーヴァ

5大シャトーの一角として有名なフランスの高級ワイン「シャトー・ムートン・ロートシルト」を手がける「バロン・フィリップ」とコンチャ・イ・トロによる共同生産ワイン。
その生産コンセプトから、しばしば「チリ版オーパスワン(アメリカの超有名高級ワイン)」に例えられる偉大なワインです。
おそらく高級チリワインとしては最も有名銘柄で、多くのメディアで紹介されています。

まとめ

以上が、コンチャ・イ・トロの中でも特に有名なワインです。
いずれも日本でも人気の銘柄でもあり、共通しているのは質が高く、安定していること。
さらにドン・メルチョーとアルマヴィーヴァを除いては、いずれも値段が安く、さらにコストパフォーマンスも優れていることから、ワインビギナーの人にもオススメです。(しかも赤や白もありアイテム数も豊富)

本記事ではコンチャ・イ・トロにスポットを当ててのご紹介でしたが、もちろんそれ以外にも、例えばモンテス社やエラスリスなど有名で素晴らしいワイナリーはたくさんあります。
コスパの良さから親しみやすいのがウリのチリワインですから、ぜひ色々なワインを試してみてください。

著者:小針 真悟

[LiquorPage運営責任者] お酒の現場を7年経験したのちに独立。お酒の魅力を多くの人に知ってもらうべく、2016年11月に「LiquorPage」の運営を開始。 洋酒から和酒まで幅広い知見をベースに、様々な酒類専門メディアの執筆・編集のほか、酒類イベントの企画運営やWEB制作、プロモーション業にも携わる。写真撮影も行うなど、お酒を通じた様々な制作業を一人でこなす。(ただの酒好き)

関連記事

  1. 家庭用にワインセラーは必要? 家庭用にワインセラーは必要?ワインの適切な保管方法とは
  2. 世界一のワイン産地ってどこ?世界の産地と生産量をまとめてみた 世界一のワイン産地ってどこ?世界の産地と生産量をまとめてみた
  3. シャンパン以外のスパークリングワイン シャンパンだけじゃない!カヴァなど高品質スパークリングワインまと…
  4. ロゼワインの基礎知識 ロゼワインの基礎知識〜ピンク色の理由と赤ワインとの違い
  5. ピノ・ノワール、おすすめワイン 5,000円以下で買える、おすすめピノ・ノワールワイン8選
  6. 新興国ワインを知る 世界のワイン産地の特徴をざっくり説明【新興国編】
  7. ボルドー×ブルゴーニュ ボトル形状が違うワケ なぜ?ボルドーとブルゴーニュでワインボトルの形が違う理由
  8. ワンランク上のワイングラスメーカー 上質な家飲みワインのための…おすすめグラスメーカー厳選4選

おすすめ記事

日本のジンの造り手21社が集結し創り上げた『YASO GIN DistiRally NEXT 2024』を発売! 日本のジンの造り手21社が集結し創り上げた『YASO GIN DistiRally NEXT 2024』を発売!

この度、洋酒専門の酒販店・株式会社千雅とLiquorPage(当メディア)は、国産ジンが造り手が一つ…

国産ジンの造り手21社が新潟に集い、唯一無二のジンを創る「DistiRally NEXT 2024」始動! 国産ジンの造り手21社が新潟に集い、唯一無二のジンを創る「DistiRally NEXT 2024」始動!

この度、当メディア(LiquorPage)、および洋酒専門の酒販店・株式会社千雅は、国産ジンが造り手…

「ボンベイ・サファイア」が仕掛けるお酒の枠を超えたクリエイティブな表現とは?〜上海イベント取材 「ボンベイ・サファイア」が仕掛けるお酒の枠を超えたクリエイティブな表現とは?〜上海イベント取材

美しく輝くブルーのボトルが印象的なジン「ボンベイ・サファイア」日本でも広く親しまれている人気のジ…

人気の記事

  1. あのパーカーポイントが日本酒に!90点以上78銘柄を発表 日本酒版パーカーポイント
  2. ジャパニーズ・クラフトジンが今アツい!話題の4銘柄をご紹介 ジャパニーズ・クラフトジン
  3. 日本でも流行必至!「クラフトジン」の特徴と銘柄まとめ クラフトジンとは?
  4. ウイスキー世界売り上げランキングTOP20 世界ウイスキー売上ランキング
  5. 世界一売れているビールは?2015年世界シェアTOP10を発表! 世界一のビールは?

新着記事

関連記事

PAGE TOP