三重のブリュワーが地元のビール文化を発展させるべくクラウドファンディングを開始!

三重のブリュワーが地元のビール文化を発展させるべくクラウドファンディングを開始!

クラフトビールがブームと呼ばれるようになって数年。
国内での動きも盛んになっていますが、そんな中注目のニュースが…

三重県のクラフトビールの造り手が、地元のビールカルチャーを発展させるべく本格ビアスタンドを創るためにクラウドファンディングを実施しているのです。
当記事では、このプロジェクトがどんなものなのか、ざっくりご紹介していきます。

魅力溢れる三重のビールを、地元の方にももっと知ってもらいたい、そんなアツい思いがあるようです。

どんなプロジェクト?

今回のプロジェクトの発起人は、三重のクラフトビール「火の谷ビール」のブリュワー(醸造士)である千田晋さん。
三重のビールをもっとたくさんの人に知って欲しい、ひいては三重のクラフトビールのカルチャーを発展させたいという想いから、三重県四日市に、ブリュワーがビールを提供する稀有な本格ビアスタンド「Brewer’s Beer Stand 34」のオープンを企画。
それをオープンさせるためにクラウドファンディングという形式で、共感してくれる方、応援してくれる方から出資を募るようです。

三重のクラフトビールの発展を願って、ブリュワーがビールを提供するお店を創るという。©︎BeerStand 34

「Brewer’s Beer Stand 34」は、三重のビールを地元で楽しんでもらうことを軸とした「ドリンクローカル」がコンセプト。
三重県内では最多の12本のタップをつなぎ、ブリュワリーから直接仕入れた新鮮なビールを提供しながら、ブリュワーの意図やビールの特徴を伝えるという、単なる酒場ではなく造り手と飲み手の橋渡し的な役割を担う場所でもあります。

プロジェクトページはこちら!
https://camp-fire.jp/projects/view/62349

なぜこのプロジェクト、そしてクラウドファンディングに至ったのか?

とても興味深いプロジェクトですが、ここで気になるのが「なぜこのプロジェクトに至ったのか?」ということ。

実は三重には世界的に知名度が高いクラフトビールの造り手を含め多くのブリュワリーがあるようです。
にも関わらず、地元にクラフトビールを堪能できる場所が少なく、そのため地元民へのビールの認知も決して高くないそうで、三重の素晴らしいクラフトビールのほとんどが県外に出荷されるのが現状だったそうです。

ブリュワーでもある千田さん

火の谷ビールのブリュワーでもある千田さん。©︎BeerStand 34

それに違和感を感じたブリュワーでもある千田さんは、地元のビールをもっと知ってもらい、楽しんでもらえる場所が必要と感じ「Brewer’s Beer Stand 34」の企画に至ったのです。
しかし、ビールをよりしっかり、美味しく味わってもらうためには専用の設備が必要で、それには多額の費用が必要。
想いが強かった千田さんはなんとか実現できないかと考え、思いついたのがクラウドファンディングだったのです。

想いの強さ、本気度は応援者を見れば一目瞭然

このプロジェクトにかける千田さんの想いの強さは、プロジェクトの応援者を見れば一目瞭然です。
なんと三重県知事や四日市の市長、それから地元のブリュワリーや関連会社などから応援を受けているのです。
裏を返せば、そういった方達に精力的に自身のプロジェクトのプレゼンを行ったということ。

もちろん生半可な気持ちでできることではなく、千田さんの「地元のビールを発展させたい」という気持ちの強さ、そしてビール愛が伝わってきます。

いかにもクラフトビールらしい今回のプロジェクト

ビールの造り手による、ビールを味わい、知ってもらい、ビールで繋がり合う場所を提供するという今回のプロジェクト。
それをクラウドファンディングにて、支援者と繋がりながら実現させようとしている点を見ても、造り手と飲み手の距離が近いクラフトビールの特性に合った試みだと言えます。

そもそもクラフトビールは元来、地ビールと言われていたもの。
ある意味ではその土地でしか造れないビールであり、地元で愛されることはやはり重要なのでしょう。

興味がある方は是非プロジェクトのページをチェックしてみてください!

上記ページではお店についての詳細や支援へのリターンなど、細かく掲載されています!

著者:小針 真悟

[LiquorPage運営責任者] お酒の現場を7年経験したのちに独立。お酒の魅力を多くの人に知ってもらうべく、2016年11月に「LiquorPage」の運営を開始。 洋酒から和酒まで幅広い知見をベースに、様々な酒類専門メディアの執筆・編集のほか、酒類イベントの企画運営やWEB制作、プロモーション業にも携わる。写真撮影も行うなど、お酒を通じた様々な制作業を一人でこなす。(ただの酒好き)

関連記事

  1. IBUとは? クラフトビールでよく目にする「IBU」の意味とは?
  2. Craft beer? クラフトビールとは?普通のビールとの違いは何?
  3. おすすめIPAビール クラフトビール・おすすめのIPA8選
  4. ホップとは? ビールでよく聞く「ホップ」とは一体どんなもの?
  5. アメリカで大流行するクラフトなお酒たち クラフトビールにクラフトウイスキー…アメリカではクラフトなお酒が…
  6. 関西最大級のビール&スピリッツイベント「リカマンウイビアメッセ in KYOTO 2019」が8/25に開催! 関西最大級のビール&スピリッツイベント「リカマンウイビアメッセ …
  7. クラフトビール、冷やしすぎ? クラフトビール、冷やし過ぎていませんか?
  8. ビール造り・水が重要 ビールの最も原料は水?水の違いがビールに違いをもたらす

おすすめ記事

国産ジンの造り手21社が新潟に集い、唯一無二のジンを創る「DistiRally NEXT 2024」始動! 国産ジンの造り手21社が新潟に集い、唯一無二のジンを創る「DistiRally NEXT 2024」始動!

この度、当メディア(LiquorPage)、および洋酒専門の酒販店・株式会社千雅は、国産ジンが造り手…

「ボンベイ・サファイア」が仕掛けるお酒の枠を超えたクリエイティブな表現とは?〜上海イベント取材 「ボンベイ・サファイア」が仕掛けるお酒の枠を超えたクリエイティブな表現とは?〜上海イベント取材

美しく輝くブルーのボトルが印象的なジン「ボンベイ・サファイア」日本でも広く親しまれている人気のジ…

広島市・ベネチア市 友好協力記念!「SAKURAO GIN」と「MARTINI」を使ったカクテルプロモーションを開催! 広島市・ベネチア市 友好協力記念!「SAKURAO GIN」と「MARTINI」を使ったカクテルプロモーションを開催!

水の都として世界的に知られるイタリアのベネチア市、そして中国地方最大の都市・広島市が友好協力関係にあ…

人気の記事

  1. あのパーカーポイントが日本酒に!90点以上78銘柄を発表 日本酒版パーカーポイント
  2. ジャパニーズ・クラフトジンが今アツい!話題の4銘柄をご紹介 ジャパニーズ・クラフトジン
  3. 日本でも流行必至!「クラフトジン」の特徴と銘柄まとめ クラフトジンとは?
  4. ウイスキー世界売り上げランキングTOP20 世界ウイスキー売上ランキング
  5. 世界一売れているビールは?2015年世界シェアTOP10を発表! 世界一のビールは?

新着記事

関連記事

PAGE TOP