昨今は何かとクラフトなお酒に注目が集まっています。
社会全体が大量生産から質や個性にシフトしていることもあり、お酒の業界全体で「クラフト」がブームとなっているのです。
クラフトブームにより、世界中で、ひと昔前までは考えられなかった斬新でユニークなお酒が竹の子のように誕生しており、情報を追っているだけでも面白みがあります。
しかし、まだまだ新しいムーヴメントがゆえに日本では情報が圧倒的に少ないのが現状です。
そんななか、ウイスキーやジン、ウォッカやラム、それにメスカルやアブサンなど、あらゆるクラフトスピリッツが網羅された書籍がついに日本でも発売されました。
本記事では、その書籍である「クラフトスピリッツ|柴田書店」について、簡単にご紹介して行きます。
話題の本「CRAFT SPIRITS」の日本語版がついに登場
今回ご紹介する「クラフトスピリッツ|柴田書店」は、海外の書籍「CRAFT SPIRITS」が日本語に翻訳されたもの。
「CRAFT SPIRITS」は、アメリカ人ジャーナリスト、エリック・グロスマンが執筆した書籍で、海外では話題の本となっていたようです。
クラフトと名がつくことからわかるように、クラフト系のスピリッツがテーマとなっており、基礎知識はもちろん、ウイスキーやジン、ウォッカやラム、それにメスカルやアブサンなどがカテゴリー別に全250銘柄が基本情報とともに記された、いわば図鑑のようなもの。
これまでクラフトスピリッツが詳しく記された本が、日本にはなかっただけにファン待望の本とも言えるでしょう。
どんな内容なのか、少しだけご紹介
筆者個人としても、とても気になる本だったので早速購入してみました。
中身の写真は掲載できませんが、文字情報で簡単にご紹介していきます。
まずは「クラフトとは何か」など、クラフトスピリッツの概要や、ムーヴメントの背景など、基本的な情報が記されています。
他にも製法や蒸留方法、スピリッツそれぞれの原料などが、わかりやすいイラストとともに記されており、各スピリッツに対する前提知識がなくても大丈夫な親切設計となっています。
ちなみにクラフトがテーマの本らしく、インフュージョンの方法なども記されています。
それから、何と言ってもこの本の目玉は250種に及ぶクラフトスピリッツの銘柄紹介でしょう。
ウォッカに始まり、ジン、ウイスキー、ラム、ブランデー、テキーラ(メスカル)、アブサン、その他スピリッツやリキュールなどがそれぞれ30銘柄程度ずつ紹介されています。
また、各スピリッツカテゴリー別にインフュージョンの方法や代表的カクテルのクラフト版なども記されており、バーテンダーなど提供する側にとっても嬉しい内容が記されています。
ただし、紹介銘柄のなかには日本未入荷のものも少なからずあり、これを面白いと捉えるかは飲み手側なのか、提供する側なのかによって分かれるところでしょう。
いずれにせよ、各情報はコンパクトにまとめられており(情報量が少ないと感じる方もいるかもしれません)、かつイラストやビジュアルとともに載っているため、変なストレスを感じずに楽しみながら読むことができます。
まとめ
本記事でご紹介した「クラフトスピリッツ|柴田書店」は、クラフトウイスキーやクラフトジンなど、今のバーシーンの中心ともいうべきクラフト系のスピリッツが詳しく記された(おそらく)日本初の書籍ということもあり、どちらかというとバーなどお店勤めの方向けの内容となっています。
とはいえ一般の方でも読みやすい書き方、体裁となっているため、クラフト系のお酒が好きな方や気になる方は一度読んでみると良いでしょう。
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