クラフトジンの台頭もあり、続々と新しいブランドが誕生するなど近年は変化が激しいジンの世界。
その中で、長い間クラフトジンの定番の一つとして、世界的な人気を維持しているのが『ジーヴァイン』です。
ブドウが原料のお酒(スピリッツ)を活用したフランス産のジンで、近年は日本でも人気を拡大させているブランドですが、この度日本人のブランド公式アンバサダーが誕生!
世界で5人目となるアンバサダーとして、Bar Nayuta(大阪・心斎橋)の中山寛康さんが就任しました。
そこでLiquorPageでは、そのお披露目も兼ねてカクウチベースPOP UP Shibuyaで11/8-11/14まで開催されたイベント「ジーヴァイン フロレゾン ポップアップ」を取材。
中山さんに『ジーヴァイン』ブランドの魅力や、イベントで提供した新発想の“水割り”カクテルについて、そしてアンバサダーとしての活動について語っていただきました。
フランス発クラフトスピリッツの名門が任命する5人目のアンバサダー
フランス・コニャック地方のクラフトスピリッツの造り手・Maison Villevert社が、“フランス人が好むエレガントで華やかなジン”を造るべく、2006年に立ち上げた『ジーヴァイン』
ワイン大国で知られるフランスのジンらしく、贅沢にも高級ブランデーのコニャックにも使われるユニブラン(白ブドウ品種)が原料のスピリッツをベースに使用。
そのユニブランの花などもボタニカルとして活用し、フルーティーでフローラルな味わいがビギナーにも人気の『フロレゾン』と、スパイス系のボタニカルを活用した、ドライでスパイシーな味わいの『ノエゾン』といった、2種類のジンが展開されています。
(その他にもジンリキュールとして『JUNE』がある)
今やクラフトジンの代表的なブランドとして、地位を確立させている『ジーヴァイン』ですが、同ブランドを手がけるMaison Villevert社は、特に重要な国にはアンバサダーを設け、Maison Villevertが手がけるスピリッツブランドの普及に務めてもらっているのだそうです。
その5人目として任命されたのが、独自の世界観を醸し出すスピークイージー(潜り酒場)的バーであり、海外の観光客からも高い人気を誇る新進気鋭のバー、Bar Nayutaを率いる中山寛康さんです。
Maison Villevert社のアンバサダーは、ジンのほか、ウイスキーやコニャックなど同社が手がけるブランドの最も美味しい楽しみ方を広く伝えていくために存在し、その中で中山さんは『ジーヴァイン』と、高品質なベルモット(フレーバードワイン)として日本でもプロから絶大な支持を得る『ラカンティニ』の発信を中心に行っていく予定とのこと。
フランスやイギリスなど各国のアンバサダーと情報共有しながら、より美味しい楽しみ方を提案していくそうです。
アンバサダーが語る「ジーヴァイン」
アンバサダーに就任したばかりの中山さんですが『ジーヴァイン』はバーテンダーとして長きに渡って扱ってきました。
そんな中山さんにとって同ブランドは、ユーティリティ性が高いジンなのだとか。
「バーテンダーとして、すごく使いやすいジンですね。『フロレゾン』はブドウ由来のスピリッツに加え、ブドウの花をボタニカルとして使用しており、華やかな印象です。フレンチ75やトムコリンズなどといったカクテルとして、夏場にビーチで爽やかに楽しむ、というようなイメージでしょうか。最近のジンは、自由度が高いという特性上、何かが尖ってしまいがちですが、その中でも『フロレゾン』はまとまりが良いと思っています。だからこそ使いやすいんです」と、語る中山さん。
また、同じくMaison Villevert社が手がけるベルモット『ラカンティニ』との相性が抜群だそうで「『ラカンティニ』は、ピノデシャラントという酒精強化ワインをバックボーンとしたベルモットなのですが『フロレゾン』と混ざり合ったときの相性が素晴らしいんです。その華やかがグッと増すんですよ」と、中山さんは語ります。
オリジナルカクテルは新スタイルの水割り
中山さんにとって、アンバサダーとして初めてのイベント活動となった「ジーヴァイン フロレゾン ポップアップ」
11/8〜11/14までの1週間、カクウチベースPOP UP Shibuyaで『ジーヴァイン フロレゾン』を中心としたブランドのポップアップイベントを行い、そのうち土日は中山さんがカウンターに立ち、カクテルを提供しました。
「アンバサダーとしての初めての仕事でしたが、若い方にも好評で『フロレゾン』そのものの華やかさや『ラカンティニ』のフルーティーな味わいを認知していただけたのではないかと思います」とイベントを振り返る中山さん。
では、好評だったというオリジナルカクテルは、どのようなものだったのでしょうか?
実はそのカクテルとは、日本人にとって馴染み深い“水割り”を新たなスタイルに進化させたもの。
『ジーヴァイン フロレゾン』をベースに『ラカンティニ ヴェルモット ブラン』と、自家製ハーバル/フルーツシロップを加え、水で割るというカクテルでした。
「今回のイベントは、会場が路面店で外に面していることを考慮し、さっぱりとしたアルコール度数の低いカクテルに仕上げました。『ジーヴァイン』と『ラカンティニ』の風味をしっかり味わってもらうために、あえてあまり手を加えずに加水と加糖でバランスをとりました。シロップにはコリアンダーとグレープフルーツを入れ、多少フレーバーを足していますが、シンプルなシロップでも十分です。シンプルで飲みやすくて美味しいカクテルだと思います。このような水割りに近いカクテルは、プロダクトの味が伝わりやすくて面白いですし、その中でも特徴が活きるのがこれら2つのプロダクトだと思っています」と、中山さん。
一方でそのほかの飲み方については「Maison Villevertのプロダクトとしては『フロレゾン』と『ノエゾン』その『ノエゾン』を樽熟成させたものがありますが『フロレゾン』はジン&トニックやギムレットなど、さっぱりと飲めるカクテルがオススメです。『ノエゾン』に関しては、ネグローニやハンキーパンキー、コープスリバイバーNo.2など少しビター感があるカクテルや、ハーブ感のあるカクテルに合うと思います」と説明します。
そんな中山さんですが、今後はアンバサダーとして、実験キッドを使用した勉強会や、日本各地の新進気鋭のバーでのゲストイベントなどを開催予定とのこと。
『ジーヴァイン』ブランドの『フロレゾン』『ノエゾン』そして『JUNE』のほか『ラカンティニ』ブランドの魅力を、全国に広めていくそうです。
ブランド詳細
【ジーヴァイン フロレゾン】
ボタニカル:ジュニパーベリー、コリアンダー、クベバベリー、ナツメグ、ライム、生姜、カルダモン、カシアバーク、リコリス、ユニブランの花
容量:700ml
度数:40%
値段:6,200円(税別)
購入:Amazon商品ページ
【ノエゾン・ジン】
ボタニカル:ジュニパーベリー、カルダモン、ジンジャー、 サンダルウッド、ベルガモット、プルーン、ベチバー、ジャワペッパー、コリアンダー、クアシアアマラ、シナモン、リコリス、ライム、ナツメグ
容量:700ml
度数:45%
値段:6,500円(税別)
購入:Amazon商品ページ
【JUNE(ジューン)】
容量:700ml
度数:30%
値段:オープン
購入:Amazon商品ページ
【ラカンティニ】
容量:750ml
度数:ルージュ/16.5%、ブラン/16%、エクストラドライ/17%
値段:4,800円(税別) ※全銘柄共通
購入:武蔵屋・商品ページ
⇒コートーコーポレーション・ブランドページ
Bar Nayutaについて
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