鏡月やジンロ、キンミヤなどに代表される甲類焼酎。
甲類焼酎といえば、ウーロンハイやレモンサワーといったサワー系にして飲むことがほとんどです。
無意識にそうやって飲むものと思っている方も多いかもしれません。
しかし実は、甲類焼酎はかなり多様な飲み方に対応できる万能のお酒。
本記事では、いろいろある甲類焼酎の飲み方の中でも、ウォッカの代わりに使用してカクテルを作る飲み方について、カクテルやそのレシピなどをご紹介。
甲類焼酎は宅飲みなどでもよく用いられ、飲みきれなかったぶんが自宅にあまっているという方も多いでしょう。
様々な飲み方を知ることで、これらの有効活用にもつながりますね。
それでは見てきましょう。
甲類焼酎は度数が低いウォッカ?だから飲み方が多様?
甲類焼酎とは、芋や麦などの乙類(本格焼酎)ではない焼酎で、本格焼酎とは違い、原料の風味がほとんどない「無味無臭」の味わいが特徴です。(ほぼアルコールの味)
甲類焼酎は、糖蜜(サトウキビ)や麦やトウモロコシなどの穀物を使用し、連続式蒸留という方法で一度アルコールの純度を極限まで高め、その後割り水によって度数調整し造られています。
原料の味がほとんどしないのは、連続式蒸留によって原料の成分はほぼなくなっているからです。
また甲類焼酎は、その味わいがウォッカと似ているのも特徴。(原料や濾過方法などの定義は異なります)
甲類焼酎の方が若干甘みを感じますが、基本的にはどちらも無味無臭です。
一番の違いは「アルコール度数」
ウォッカが40度以上あるのに対し、甲類焼酎は20〜25度前後となっています。
なぜこのように、ウォッカと併せて甲類焼酎の基本情報を説明したかというと、どちらも無味無臭だからこそ合わせやすく多様な飲み方ができるから。
つまりはウォッカベースのカクテルを、ウォッカの代わりに甲類焼酎で作ることもできるのです。
しかも焼酎の場合、度数が低くなるので飲みやすくなります。
甲類焼酎を度数が低いウォッカと捉えると、飲み方の幅がぐっと広がります。
ウォッカベースカクテルを甲類焼酎で作る飲み方
ウォッカベースのカクテルのほぼ全てを、甲類焼酎ベースに置き換えて作ることができると言っていいでしょう。
ここでは、その中でもオススメの飲み方(カクテル)と作り方をご紹介していきます。
レモンサワーやウーロンハイなど定番の飲み方より、少しオシャレに、そして違った味わいを楽しむことができます。
焼酎版シーブリーズ
By Wendy from Minneapolis, MN – The Seabreeze that kicked my ass., CC BY 2.0, Link
本来はシェイクして作りますが、面倒であれば氷を入れて混ぜるだけでもOKです。
シーブリーズは、クランベリージュースとグレープフルーツジュースという抜群の組み合わせによる爽やかでフレッシュな口当たりで、非常に人気のウォッカベースカクテル。
焼酎に変わり、度数が下がることで、飲みやすさも増しているので一度は試していただきたい飲み方です。
シェイクというとバーテンダーの特殊なテクニックと思われるかもしれませんが、実はシェイカーされあれば簡単。
シェイカーに材料と氷を入れて振るだけです。たったこれだけでお酒がしっかり混ざり、カドもなくなり美味しくなります。
例えば、寿司を「上手く」握るのは難しいですが、握ること自体は誰でもできるように、シェイクも実は誰でもできるのです。
焼酎版セックスオンザビーチ
Autor: Stuart Webster from Southampton, England – Sex on the Beach, CC BY 2.0, Odkaz
本来はシェイクして作りますが、面倒であれば氷を入れて混ぜるだけでもOKです。
セックスオンザビーチは有名なトロピカルカクテルで、甘く飲みやすいことから人気のカクテルなのですが、度数が低くないのが難点。
しかし甲類焼酎に置き換えることで、度数が10前後もしくはそれ以下に下がり、より飲みやすくなります。
材料が多いのが難点ですが、試してみる価値はあります。
焼酎版ブラックルシアン
By Will Shenton – https://bevvy.co/cocktail/black-russian/bjh, CC BY-SA 3.0, Link
それだけだと甘すぎるカルーアを、ウォッカで割ることで飲みやすくしているコーヒー風味のカクテル。
ウォッカ版では、アルコール度数が30度前後と高いのが難点ですが、焼酎を使用することで20度前後に下がります。
焼酎版ブラッディメアリー
いわゆるトマトハイと同じですが、レモンを絞ったり、またはブラックペッパーを入れることで風味が変わります。
レモンを絞ればさっぱり、ブラックペッパーを入れればスパイシーになります。
焼酎版モスコーミュール
多くの場合、モスコーミュールはライムジュースではなく、カットレモンを搾り落とすのですが、こちらのレイピではライムジュースを使用することでよりフレッシュに仕上げています。
ライムそのものを用意する必要がないので楽ですし、美味しいです。
焼酎版スレッジハンマー
本来はシェイクして作りますが、面倒であれば氷を入れて混ぜるだけでもOKです。
こちらはより飲み応えのあるカクテル。
ウォッカ版は名前のイメージ通りアルコール度数が30度以上の強力なカクテルなのですが、焼酎版なら20度前後に下がります。
酸味の効いたさっぱりカクテルです。
まとめ
気になる飲み方はありましたでしょうか?
ウーロンハイなどと比べると作るのは少々面倒になりますが、いろいろな味わいを楽しむことができ、甲類焼酎を今まで以上に楽しめると思います。
本記事では、ウォッカの代わりとして用いる飲み方のご紹介でしたが、甲類焼酎は「無味無臭」という特徴から、基本的に何にでも合わせられるお酒でもあります。
コーヒーに合わせることだって、コーラ、トニック、そしてエナジードリンクとも合わせることができます。
サングリアのようにフルーツを漬け込むことだってできますね。
ぜひご自宅に余っている甲類焼酎があれば、多様な飲み方を試してみください。
それではこの辺で。
以上「甲類焼酎の飲み方講座〜ウォッカの代わりにカクテルを作る?」でした。