黒霧島に白霧島、なぜ焼酎は名前に色がつくのか?

黒霧島?白霧島?

焼酎には黒霧島に白霧島など、名前に黒と白の色がついた焼酎がたくさんありますよね?
この黒と白には、単なるラベルの色を表しているわけでなく、実はしっかり意味があります。

焼酎の味わいを分けるものでもあるため、理解しておくと、今後飲食店や酒屋などで、焼酎を選ぶ際に役に立ちます。

そこで本記事では、焼酎の黒、白の色が何を意味するのか、分かりやすく説明していきます。

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銘柄名の黒や白は麹の種類を表す

焼酎は、原料の発酵を促すために、麹という菌を使用して作られています。(塩麹などでも有名な菌の一種)
焼酎に使われる麹菌には、3種類あり、黒麹、白麹、黄麹という名の麹菌が使用されています。

ここまできたらもうお分かりですね。
焼酎の名前につく、「黒」や「白」は使用される麹の種類を表しているのです。

黒霧島なら黒麹
白霧島なら白麹
を使用しているということですね。

ちなみに、名前に黒や白と麹の種類が付いていなくとも、ラベルの色で表現されていることもよくあります。
ただし、傾向としては上記のように名前やラベルで使っている麹を表現することが多いのですが、名前に黒がついたから必ず黒麹、ラベルの色が白だから必ず白麹、とは限りませんので、チェックはした方が良いですね。

ちなみに黄麹だけは、名前に「黄」がつくことはほとんどありません。
詳しい理由は明かされていないのですが、個人的には語呂が悪いから?と考えています。
そもそも焼酎のほとんどは黒麹か白麹を用いているので、黄麹を用いた焼酎は限られます。
(黄麹は主に日本酒に用いられています)

麹の種類で何が違うのか?

この3つの麹菌、なぜあえて名前に付けてまで主張するのでしょうか?
答えは簡単で、麹の種類が違えば、それぞれの特徴も異なるからです。

3つの麹の違いは、焼酎の味わいや香りにも影響します。
それぞれの味わい、香りについてざっくり説明しましょう。

黒麹の特徴

味わい:ガツンと濃い、コクがある、ピリっと辛口、より芋っぽい
代表銘柄:伊佐美、村尾、㐂六(きろく)

筆者が飲食店に勤めていた頃は、「より芋っぽい」など濃いものを頼まれた時は、この黒麹の焼酎をおすすめしていました。

白麹の特徴

味わい:スッキリ軽い、ほんのり甘い
代表銘柄:森伊蔵、川越、佐藤・白

甘く飲みやすいのですが、芋焼酎らしさはしっかり残しているので、飲み飽きしないものが多いです。

黄麹の特徴

味わい:さわやかでフルーティー、芋っぽさを感じない
代表銘柄:富乃宝山、海、魔王

黄麹を使用した焼酎は、良い意味で芋っぽさを感じない、フルーティーなものが多いので、焼酎の初心者の方や女性におすすめです。

赤霧島の「赤」は麹の種類ではない

「では赤霧島の赤は何を表しているの?」と思った方もいるでしょうから、少しだけ触れておきますね。
赤霧島の「赤」はもちろん麹の種類を表しているわけではありません。

ここでの「赤は」、ズバリ芋の種類を表しています。

芋焼酎に使用されるさつま芋の品種は、代表的品種の黄金千貫など、ほとんどが白っぽい色をしています。
しかし赤霧島に関しては、芋焼酎には珍しく、ムラサキマサリという赤っぽいさつま芋の品種を使用しています。

これが赤霧島の「赤」の由来です。

食用のさつま芋は赤いイメージが強いですが、焼酎用のさつま芋で赤はあまり使用しないんですね。

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まとめ

ここまでいかがでしたでしょうか?
名前に麹の色を入れるのには「味や特徴が異なるから」という理由があったんですね。

これら麹の違いは、必ずしも焼酎の味に反映されるものではありませんが、知っておくと自分好みの焼酎が選びやすくなります。
何より知っていると焼酎が楽しくなりますね。

ちなみに筆者は、強いていうなら白麹の焼酎を選ぶことが多いですかね。

それではこの辺で。
以上、「黒霧島に白霧島、なぜ焼酎は名前を色で分けるのか?」でした。

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小針 真悟
著者:小針 真悟

[LiquorPage代表] 豊富な現場経験と長年のお酒愛によって、ジンを筆頭にあらゆるお酒の知識を持つ。ジン専門書籍やテキーラメディアなど外部酒類メディアの執筆協力の他、イベントの企画運営にも携わる。

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