ビールのラガーとエールの違いとは?をわかりやすく説明!

ラガーとエール

ビールには「ラガー」と「エール」という、2つのタイプがあるというのはご存知でしょうか?

なんとなくそのワードを聞いたことがある、という方は多いかもしれません。
しかしこのラガーとエールが一体どういったもので、何が違うのかを知っている方はそう多くありません。

そこで本記事では、ラガーとエールの違いと特徴について迫っていきます。
この両者、全然違う味わいのビールになるので知っておくと良いでしょう。

ラガーとエールの違いは発酵方法

ビールは原料の大麦麦芽(モルト)にホップを加え、これを発酵→貯蔵→瓶詰めという工程で作られます。

ラガーとエールの違いは、この発酵段階での、発酵方法の違いです。

ラガー:下面発酵
エール:上面発酵
で作られます。

なんだかちょっぴり難しそうにも感じますが、仕組みは至ってシンプルですので、説明していきましょう。

まず発酵は、酵母菌が糖分を食べて、それをアルコールと炭酸ガスに分解して外に出すことで行われます。
「菌」ですから、温度が低すぎても高すぎても活動できません。
(基本的には温かい方が菌が活動的になるので、発酵が早く進みます)

この発酵の際の温度設定の違いが、ラガーとエールの違いとも言えます。

【ラガー(下面発酵)】
比較的低温でじっくり時間をかけて発酵させます。
どんどん酵母菌が下に沈んでくるので、下面発酵と呼ばれています。

【エール(上面発酵)】
常温で時間をかけずに発酵させます。
こちらは酵母菌が上に浮いてくるので、上面発酵と呼ばれています。

発酵方法が違うので、当然ながらその特徴も異なります。
ラガーとエール、それぞれの特徴についても見ていきましょう。

具体的には、ラガーは10度前後で7日程度、エールは20度前後で4日程度で発酵が行われます。
他にもラガーとエールでは、それぞれ別種の酵母菌を用いるといった違いもあります。

ラガーの特徴

前述のとおり、ラガー(下面発酵)は低温にてゆっくりと発酵されます。
そのため落ち着いた味わいになりやすく、一般的には雑味のないクリアな味わいで、香りも穏やかになります。
いわゆる淡麗辛口のビールですね。

実は、日本で飲まれているビールのほとんどはこのラガータイプに属し、プレミアムモルツも一番搾りもスーパードライもラガータイプです。
つまり、日本人はよりラガータイプに親しみがあると言えます。

ちなみに一口にラガーと言っても、ラガーの中でもさらにタイプが細分化されます。
最も代表的なタイプがピルスナーで、他にはヘレスやボック、色が黒いデュンケルなどがあります。

しかし、日本で一般的に飲まれているのはピルスナータイプで、プレミアムモルツなど前述したビールは、全てピルスナータイプです。
(ラガー類のピルスナータイプということですね。)

エールの特徴

エール(上面発酵)は、ラガーとは違い、常温にて時間をかけず発酵を行います。
そのためちょっぴり大ぶりな味わいになりやすく、一般的には濃い味わいで苦味は強く、香りはフルーティーになります。
いわゆる芳醇旨口のビールですね。

エールも、ラガー同様にさらにタイプが細分化されます。
最も代表的なタイプが、ペールエールで、他にはIPAやスタウト、小麦を使用したヴァイツェン、ホワイトエールなどがあります。

大手メーカービールではあまり見られないエールですが、クラフトビール(いわゆる地ビール)や海外のビールでは多く見ることができます。
最近ではクラフトビールの流行りとともに、このエールで作られたビールが流行り始めています。

淡麗辛口な日本の大手メーカービール(ラガーのビール)が苦手な方でも、エールビールは苦味のタイプが違うため飲みやすい傾向にあります。
筆者自身、ラガービールは昔からちょっぴり苦手なのですが、エールビールなら好き好んで飲めています。

まとめ

ラガーとエールの特徴についてお分かりいただけたでしょうか?

ざっくりまとめると…

ラガー(下面発酵):低温でじっくり発酵、淡麗辛口
エール(上面発酵):常温でぱぱっと発酵、芳醇旨口

ということです。

どちらが好みかは人それぞれですので、まずは一度両者を飲み比べて見てください。

日本ではラガー(とりわけピルスナー)が主流ですが、だんだんエールの認知とその人気が高まっています。
色々なタイプのビールが、より気軽に飲めるようになればビールが楽しくなりますね。

それではこの辺で。
以上、「ビールのラガーとエールの違いとは?をわかりやすく説明!」でした。

小針 真悟
著者:小針 真悟

[LiquorPage運営責任者] お酒の現場を7年経験したのちに独立。お酒の魅力を多くの人に知ってもらうべく、2016年11月に「LiquorPage」の運営を開始。 洋酒から和酒まで幅広い知見をベースに、ジン専門書籍やテキーラメディアなど外部酒類メディアの執筆協力の他、イベントの企画運営にも携わる。(ただの酒好き)

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