クラフトビールがブームとなり、日本で造られるクラフトビールにも注目が集まるようになりました。
これらは数年までは「地ビール」として親しまれていたビールですが、そもそもはほぼ同じ意味で、クラフトビールが認知されるようになってからはこちらの名で呼ばれるように。
クラフトビールとは、小規模生産でこだわり&個性が強いビールを指し、大手ビールとはまた違う風味を持つだけでなく、各銘柄に明確な個性があり、多様な味わいのビールがあることが魅力です。
本記事では日本で造られる、メイドインジャパンのクラフトビールの中から、特に筆者がおすすめする銘柄を8つに絞りご紹介して生きます。
日本のクラフトビール(地ビール)からおすすめ8銘柄をピックアップ
それでは早速、8銘柄を見ていきましょう。
志賀高原
【産地:長野県】
志賀高原ビールは日本を代表する有名クラフトビール(地ビール)ですが、実は元々は日本酒の酒蔵。
「縁喜(えんぎ)」という日本酒を造る「玉村本店」が手がけています。
全品無濾過生(つまり酵母が入った状態)で、さらに自家栽培の原料を積極的に用いることでも有名で、酒蔵らしく酒米も使用したビールも造っています。
世界的なビール評価サイト「Ratebeer」でも多くのシリーズが高得点つけるなど、世界からも評価を得ているクラフトブリュワリーで、まずは定番商品である「志賀高原IPA」からのお試しがおすすめ。
⇒ピルスナーやペールエール、IPAにスタウトなど…ビールタイプを簡単解説
常陸野ネストビール
【産地:茨城県】
茨城県那珂市にある木内酒造が造る「常陸野ネストビール」
こちらは日本よりも世界で有名なクラフトビールとも言われており、実際、海外のインスタなど見ていても載せられているのを見た経験が何度かあります。
当然のことながら評価が高く、Ratebeerでは多くのシリーズが高得点さらにレビュー数も1000件を超えるものもあるなど、人気の高さが伺えます。
特に「エスプレッソスタウト」は同サイトで98/100という超高得点をつけています。
木内酒造は、日本酒はもとより、最近ではウイスキーの生産も始めるなど多方面で今後が楽しみなブリュワリー。
東京には直営のビアバーもありますので、お近くの方もぜひ。
箕面ビール(みのおビール)
【産地:大阪府】
「箕面ビール」は、その名のとおり大阪箕面市で造られるクラフトビール。箕面ビールも上記銘柄同様に有名なクラフトビールですが、こちらはビール専門の醸造所で造られています。
多くのクラフトビール同様に無濾過かつ非熱処理になっており、フレッシュな風味を味わうことができます。
箕面ビールで特に有名なのが「スタウト」と「W-IPA」
ともに世界的なビールコンテストで金賞を受賞しており、特にW-IPAは強烈な苦味を持ちながらも爽やかな柑橘の香味で、とてもの見ごたえのある一本です。
なお箕面ビールは大阪と福岡に直営のビアバーを展開しています。
サンクトガーレン
【産地:神奈川県】
神奈川の厚木で造られるサンクトガーレンは元祖地ビールとも言われている有名なビール。
ラインナップが非常に豊富で、なおかつ全シリーズが、国内大手ビールが採用するラガータイプではなくエールタイプのビールとなっています。
様々なスタイルのビールを造っており、湘南ゴールドやパイナップルを使用したフルーツビールや、麦のワインとも言われる高アルコール度数のビール「バーレーワイン」、それにバーレーワインの小麦版「ウィートワイン」など珍しいビールも手がけています。
こちらも世界的に評価が高く、「YOKOHAMA XPA」はWBA(World Beer Awards)でIPA部門の世界一になっています。
⇒ビールのラガーとエールの違いとは?わかりやすく説明!
ベアードビール
【産地:静岡県】
ベアードビールは静岡の伊豆市で造られるクラフトビール(地ビール)。
ベアード夫妻(アメリカ人の夫と日本人の妻)が立ち上げたことこからそう名付けられたこちらのビールは、とりわけ豊富なラインナップで有名。
定番商品だけでも12種あり、なかでも人気なのが「ライジングサン・ペールエール」です。
こちらは爽やかな飲み口でとても飲みやすいビール。他にもRatebeerで96点という超高得点を得ている「ダークスカイ・インペリアルスタウト」などもおすすめです。(こちらは季節限定商品)
湘南ビール
【産地:神奈川県】
湘南ビールは、その名のとおり神奈川の湘南産の地ビール。製造元は湘南に唯一残る日本酒の酒蔵「熊澤酒造」
かなり豊富なラインナップで知られる湘南ビールは、その全てが無ろ過・非加熱処理というスタイルで造られており、酵母が生きた完全生のフレッシュな味わいが魅力です。
また、日本酒の酒蔵らしく米を使用したビールなども生産しています。
世界的に評価が高いビールで、特に2種あるベルジャンスタウト(ベルギースタイルの黒ビール)は、Ratebeerでともに高評価を得ています。
KONISHIビール
【産地:兵庫県】
KONISHIビールを醸す小西酒造兵庫県伊丹市にあります。
小西酒造というと海外のビール通の方ならよくご存知かもしれません。ヴェデットやロシュフォール、ウェストマールなど超有名ベルギービールの輸入元として、現在のベルギービール人気の功労者だからです。
その小西酒造は実は自らビールを造っており、甘くスパイシーで非常に爽快で飲みやすいホワイトエールなどを造っています。
そのホワイトエールの「スノーブロンシュ」は世界のコンテストで金賞受賞歴もある銘柄です。
スワンレイクビール
【産地:新潟県】
最後にご紹介するのは、新潟県阿賀野市で造られるクラフトビール(地ビール)「スワンレイクビール」
日本酒造りで有名な新潟ですが、スワンレイクを醸す「瓢湖(ひょうこ)屋敷の杜ブルワリー」はその名のとおりビール一筋のブリュワリーです。
スワンレイクのビールは、世界的なコンテストで多くの賞を受賞しており、HPにもあるように「世界が認めた新潟の味」と言えるでしょう。
なかでも、米どころ新潟らしく、コシヒカリを使用したビールは、一般的なビールとはまた違った、とても軽快で飲みやすくおすすめです。
まとめ
以上が本記事でおすすめする、日本のクラフトビール(地ビール)8銘柄です。
気になる銘柄は見つかりましたでしょうか?
クラフトビールを造るブリュワリーはとても開かれており、情報発信はもちろん、積極的に直営店を営んだり、見学を受け付けていたりと、実際ブリュワリーに行くことでも楽しむことができます。
まずは飲んでみて、気に入ればブリュワリーへ出かけ、より新鮮なビールやブリュワリー限定のビールなんかも飲んでみると楽しいかもしれませんね。
いずれにせよ、海外だけでなく、日本にもたくさんの素晴らしいクラフトビールがありますので、ぜひ国産クラフトビールも色々試してみてください。
それではこの辺で。