「あの有名な焼酎メーカーは業界何番手ぐらいなんだろうか?」
焼酎をよく飲むという方なら特に、各焼酎メーカーがどれぐらい売れているのか気になるもの。
今回の記事では、焼酎業界のメーカー別売上ランキングを、2018年の実績をもとにご紹介。(帝国データバンク調べ)
1位に輝いたのは、お酒を嗜む日本人ならおそらく誰もが知る“あのブランド”を手がけるメーカーです。
10〜6位をまとめてご紹介
それではまずは10〜6位のメーカーをざっくりご紹介。
なお今回のデータでは、売上の5割以上が焼酎・泡盛である企業が「焼酎メーカー」と定義されています。
10. 高橋酒造 / 熊本
売上高:約66億円
熊本は人吉市の蔵元「高橋酒造」が10位にランクイン。
人吉といえば原産地呼称も認められている球磨焼酎(米焼酎)の産地。高橋酒造の主力ももちろん米焼酎であり、「白岳(はくたけ)」や「白岳しろ」は有名です。
9. 本坊酒造 / 鹿児島
売上高:約70億円
9位にランクインしたのは、洋酒好きの間でもその名を知られる「本坊酒造」。同酒造は芋焼酎と麦焼酎の他、「マルスウイスキー」としてウイスキーやジンなど洋酒にも力を入れています。
8. 若松酒造 / 鹿児島
売上高:約74億円
いちき串木野市に拠点をおく「若松酒造」は、創業1719年の鹿児島最古の焼酎蔵。主力商品である「薩摩⼀」や「薩州⻨」など、日常で親しまれる価格帯の芋・麦焼酎を手がけています。
7. 薩摩酒造 / 鹿児島
売上高:約104億円
芋焼酎「さつま白波」や麦焼酎「神の河」で全国的に有名な「薩摩酒造」が、100億円以上を売り上げ、7位にランクイン。枕崎市に巨大な製造所を構えるなど、地元の経済も支えています。
6. 濵田酒造 / 鹿児島
売上高:約129億円
6位にランクインした「濵田酒造」は、いちき串木野市に拠点をおく、芋・麦焼酎を手がけるメーカー。主力商品である「海童」や「隠し蔵」、「伝」などの他、「赤兎馬」もよく知られています。また、近年はジンにも力を入れています。
5. 二階堂酒造 / 大分
売上高:約153億円
主力ブランド:⼆階堂、吉四六 (いずれも麦)
大分といえば麦焼酎があまりに有名。その大分発の麦焼酎メーカーとして2大メーカーの一つに数えられる「二階堂酒造」が5位にランクイン。
麦麹を用いた麦100%の焼酎を初めて手がけたメーカーであり、TVCMでもお馴染みの「二階堂」は、麦焼酎の王道ブランドの一つとして多くの方に親しまれています。その他、二階堂のプレミアム版にあたる「吉四六(きっちょむ)」も、人気のブランドです。
4. 雲海酒造 / 宮崎
売上高:約171億円
主力ブランド:雲海(そば)、日向木挽(芋)、いいとも(麦)
芋焼酎や麦焼酎ほどの知名度ではないものの、昔も今も安定して人気があるそば焼酎。そのそば焼酎の蔵元としてとても有名な「雲海酒造」が4位に。
同酒造は世界で初めてそば焼酎を手がけたメーカーであり、社名を冠するそば焼酎「雲海」は、同カテゴリーにおいてとりわけ高い知名度を誇ります。また、そば以外にも、芋焼酎「日向木挽」や、麦焼酎である「いいとも」なども展開しており、ラインナップは多岐にわたります。
3. オエノングループ / 東京
売上高:約401億円
主力ブランド:鍛高譚(しそ)、博多の華(麦)、ビッグマン(甲類)
巨大な酒類メーカーである「オエノングループ」は、傘下である「合同酒精」、「福徳長酒類」、「秋田県醗酵工業」にて焼酎が製造されており、これら3社の売上を合計した結果、年間401億円で3位という結果に。
しそ焼酎として幅広い層に人気を誇る「鍛高譚(たんたかたん)」の他、「ビッグマン」など甲類焼酎も展開しているのが特徴です。
また、今回対象となった3社では、それぞれクラフトジンをリリースするなど洋酒にも力を入れています。
2. 三和酒類 / 大分
売上高:約445億円
主力ブランド:いいちこ、西の星 (いずれも麦)
2位にランクインしたのは、大分が誇る麦焼酎の2大メーカーの一つ、「三和酒類」。
主力ブランドである麦焼酎「いいちこ」はあまりに有名で、昨年実績で720万ケース売り上げた焼酎ブランドとしては世界一売れているブランドでもあります。(英Drinks International「THE SPIRITS RANKING 2019」より、ソジュ/韓国焼酎は除く)
また、近年はハーブやフルーツなどのボタニカルも用いたスピリッツ「TSUMUGI」がバーシーンで人気を呼ぶなど、新たなマーケットにも挑戦しています。
1. 霧島酒造 / 宮崎
売上高:約659億円
主力ブランド:⿊霧島、⽩霧島、⾚霧島、茜霧島 (いずれも芋)
ダントツの売上高を誇り、堂々の1位に輝いたのは、宮崎県都城市に拠点をおく「霧島酒造」。
1916年創業と、焼酎メーカーとしては決して長い歴史を有するわけではないものの、2000年代の焼酎ブームの火付け役ともされ、「黒霧島」や「白霧島」などはあまりに有名。また、人気が加熱し一時は品薄になることも多かった「赤霧島」は、今では通年で製造されており、多くの人に親しまれています。
その他、オレンジ芋を使用した「茜霧島」や、黒霧島をベースに希少な漢方を用いた「金霧島」など、今や霧島シリーズは多岐に渡ります。
名実ともに焼酎業界のトップメーカーです。
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