バーに行く上で、どんなバーテンダーがカウンターに立っているのか、気になる方は少なくないのでは?
「バーテンダーへの8つの質問」は、対象となるバーテンダーの人となりに迫る8つの質問をインタビュー形式で展開し、バーテンダーとそのバーについて知ってもらおうという記事シリーズです。
今回特集するのは、東京・渋谷にあるSG Groupのバー「The Bellwood」。8つの質問にお答えいただくのは、オーナーバーテンダーの鈴木敦さんです。
8つの質問 – 鈴木敦さん
1. バーテンダーになろうと思ったワケを教えてください。
高校卒業してから、自分の中で何か手に職をつけたいなと漠然と思っていたんですよね。
寿司とか植木の職人にも憧れていたんですけど、当時の仲間の多くが夜の仕事をやってたこともあり、バーの選択肢が出てきまして…たまたま募集の貼り紙があった地元葛飾のバーで働くことになったんです。
そこからステップアップしようと上野、六本木、丸の内のバーで働く中で、「英語を話せればバーテンダーをもっと楽しめる」と思って、24歳の時にNYに渡りました。六本木時代の同僚がいたバー「Angel’s Share」で働くことになり、そこで今のグループの大将(SG Groupファウンダーの後閑信吾さん)と出会ったんですよ。それからビザが切れるたびにイギリス、カナダと国を移してバーで働いて、カナダのビザが切れたタイミングで大将に声をかけてもらってSG Groupに入り、上海に渡りました。2018年に「The SG Club」の立ち上げで帰国して、去年自分のお店として「The Bellwood」をオープンし今に至ります。
2. あなたが一番好きなカクテルorお酒の銘柄は何ですか?
ベタですけどマティーニは好きですね。たまに無性に飲みたくなりますし、ちゃんとしたマティーニってやっぱり美味しい。デュークス・バー(ロンドン)のマティーニは特に印象に残ってます。
ただ、毎日飲むお酒はシェリーのフィノです。
3. もしもバーテンダーじゃなかったらどんな仕事がしたいですか?
山にこもって温泉掘ったり、宿をやりたいです。山の中で農業をしながら、美味しい料理と美味しいお酒を楽しめる10部屋くらいの宿…実はこれ、いつかやろうと思ってることでもあるんです。
4. 日課としていること、またはマイルールは何かありますか?
出勤前に子供と戯れるのは、毎日のルーティーンになっていますね。
ただ、日課という面では、個人的には毎日違う方が好きで、なるべく変化を求めてるところがあります。出勤する際に歩くルートを毎日変えたり、日々違うことをするのが逆に日課になっているかもしれませんね。
5. 趣味やお気に入りの時間は?
全然初心者なんですけど、こないだキャンプに行き始めまして…これ、ハマりそうだなと(笑)キャンプってグッズとかカッコいいじゃないですか。小さい頃、基地とか作ってたし、男の人はそういうの好きな人多いんじゃないですかね。
6. もしも移住できるとしたらどこが良いですか?
一度住んでいたのもあって、カナダのどこか暖かいところが良いですね。子供を育てるにも良いし、自然もあって人も良い。都会すぎないし、住み心地が良かったんですよ。
7. 人生で最もエキサイティングだった瞬間は?
初海外だったこともあって、NYにいたときは毎日が刺激的だったんですけど…
やっぱり今が一番エキサイティングですね。自分のお店も昨年オープンしたばかりで、少しずつ形にしていってるんですけど、そういうのって楽しいなと。仲間にも恵まれてるから、やったことがないことを毎日やれている。初めてのことってやっぱりエキサイティングだし、毎日が刺激的なんですよ。
8. 今後の目標ややりたいことを教えてください。
チームと一緒にThe Bellwoodを育てていって、来てくれる方に色々な形でバーの楽しさを発信したいですね。
高いと思われがちなバーの敷居を下げながら、間口をもっと広げていきたいと思っていて、だからこそ、奥の小部屋でブラインドペアリングとかラーメン屋をやってみたり、今は寿司(べる寿司)をやっているんです。和洋折衷ってお店のテーマもありますし、それを料理にもカクテルにも取り入れて、カクテル懐石なんかもやってみたいですね。
バー業界以外のものや人とコラボしながら、バーの間口が広がるようなことをやりたいとは常に思っています。
「The Bellwood / 東京・渋谷」について
お店の紹介
100年前の東京で流行した【大正モダンな特殊喫茶(カフェー)】を、現代の渋谷でカクテルバーとして表現。“特殊喫茶(カフェー)”とは明治末期頃の東京から始まり大正期には全国に普及した、当時のハイカラ好きな芸術家や文化人をはじめとする人達の社交場で『お酒と料理を楽しめるバー』のこと。
“古き良きものの進化”を追求したカクテルや、洋食をベースにした遊び心ある料理を堪能できる。奥の小部屋には4席のみのカジュアルなカクテルペアリングを体験できるバーがあり1つの空間で2つの楽しみ方ができる。
メニュー例
超もおに/Supermoni – 1400円
芋ろうに/Imoroni – 1500円
モガリータ/Mogarita – 1400円
店舗情報
住所:東京都渋谷区宇田川町41-3<< MAP >>
営業:18:00-2:00 不定休
電話:03-6452-5077
公式HP:The Bellwood/SG Group公式HP
SNS:[Instagram]、[Facebookページ]
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