日本においても、じっくり味わうに値する美酒として認知されるようになってきたテキーラ。
高級なブランドから、カジュアルに楽しめるブランドまで、今や数え切れないほどのブランドを楽しむことができます。
そうした中で、2023年に満を持して日本に正式上陸したのが、本場メキシコで愛される伝統のテキーラ『アレッテ(輸入元:ジェイドックス株式会社)』です。
当記事では、2023年8月に開催されたローンチセミナーの内容をもとに、知っておきたい『アレッテ』の特徴や味わい、ブランドラインナップなどについてご紹介します。
昔ながらの手法、味わいを追求するテキーラ『アレッテ』
近年、メキシコの地酒であるテキーラは世界中で大人気。
その生産量は増え続けており、特にここ数年は“100%アガベテキーラ”と呼ばれる、主原料の多肉植物アガベを100%使用して造られる本格派のテキーラはその伸びが顕著で、2020年から2022年の2年間で倍以上の生産量を記録しています。(※TEQUILA JOURNAL 2023より)
その“100%アガベテキーラ”の中でも、メキシコの人たちがずっと愛してきた昔ながらの味わいを追求し、世界中のテキーララバーたちからの評価が高いブランドこそが『アレッテ』です。
テキーラ地区の御三家の一角である名門・オレンダイン家のエドゥアルドとハイメという2人の兄弟によって設立された会社で造られるテキーラで、1986年にリリースされました。
テキーラの世界的な人気に伴い、大規模化や大量生産を推しすすめる造り手も多い中『アレッテ』では、今もなお家族経営のもと、小規模で昔ながらの伝統手法によるテキーラ造りを続けています。
また、近年は甘くスムースなテキーラが好まれる傾向にあり、少量の添加物や香料の使用も認められていますが『アレッテ』では、添加物を使用せず、アガベと水と酵母のみを使用し、昔ながらの味わいのテキーラを造り続けています。
テキーラが世界の潮流に合わせて変化している中で、伝統を重んじた味わいは、メキシコ人にも長らく愛されているとされています。
『アレッテ』ができるまで
テキーラの主原料は前述したとおりアガベですが『アレッテ』では、有名な産地であるハリスコ州バジェス地方のアガベのみを使用。
同地方のアガベは、ハーバルでミネラル感が生じる傾向があるとされますが、その中でも7年以上栽培したアガベを厳選しています。
アガベは葉を切り落とし、球茎の部分(通称ピニャ)を収穫。
その後は圧力釜で15時間加熱し、アガベの主成分であるデンプンを、アルコール発酵に必要な糖分に分解。
蒸しあがったアガベを粉砕、搾汁し、水を加え、新鮮なアガベのジュースを造ります。
それをタンクに移し、酵母を加えて発酵。
4日間発酵させたのちに、蒸溜器で2回に分けて蒸溜され、いよいよテキーラとしての原酒が出来上がります。
その原酒を2ヶ月間落ち着かせ、ボトリングしたものが「ブランコ」としてリリースされ、それ以外の銘柄は樽熟成されます。
『アレッテ』では、アメリカンオークの古樽(バーボン樽)を使用し、6ヶ月以上熟成されたものが「レポサド」としてリリースされています。
残念ながら日本での流通はまだですが『アレッテ』には、より伝統的な製法で造られる少量生産のプレミアムライン「Artesanal」もあります。
日本で飲める2銘柄
現在日本で飲める『アレッテ』は下記の2銘柄です。
それぞれの特徴、味わいを簡単にご紹介します。
ブランコ
ハーブなどの爽やかなグリーンの香り、柑橘やホワイトペッパーのニュアンス。ナッツのニュアンスも感じバランスがよく口当たりは滑らか。味わいは優しく、スムースな中にしっかりとアガベを感じます。
レポサド
6か月樽で熟成。
キャラメルやバナナの香り、アガベの清涼感も感じられ、アーモンドの風味があり丸みのある味わい。ゆっくりとストレートで飲むのがおすすめです。
⇒ジェイドックス・オンラインストア
本場メキシコの人たちに愛される『アレッテ』
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