日本のジンの造り手21社が集結し創り上げた『YASO GIN DistiRally NEXT 2024』を発売!

日本のジンの造り手21社が集結し創り上げた『YASO GIN DistiRally NEXT 2024』を発売!

この度、洋酒専門の酒販店・株式会社千雅とLiquorPage(当メディア)は、国産ジンが造り手が一つの蒸溜所に集結し、交流しながら新たなジンを造る企画「DistiRally NEXT 2024(ディスティラリー・ネクスト)」を開催。
今年で4回目となる当企画のオリジナルジンとして、参加した21の造り手たちが持ち寄ったボタニカルを用いた『THE HERBALIST YASO GIN DistiRally NEXT 2024』を製造しました。
「千雅」および当企画のホスト蒸溜所である「越後薬草(新潟・上越市)」のオンラインストアにて、2024年12月15日より数量限定で販売を開始します。

当記事では、実際に造り手同士が集まった際の様子も交えながら、発売するジンについてご紹介します。

『ORI-GiN1848 DistiRally NEXT 2024』の販売サイトはこちら
洋酒専門店・千雅
越後薬草・オンラインストア



「DistiRally NEXT」とは?

近年、世界的なジン人気に後押しされるように、日本でも国産のジンが増え続けており、多様なバックグラウンドの造り手が台頭するようになりました。
しかし、日本ではジンの市場は発展途上であることに加え、異業種からの参入も多いため、他の酒類業界を比べ造り手同士が関わり合う機会がありません。
そうした状況を改善すべく、ジンの造り手たちが、ともに切磋琢磨できる環境を築けるような取り組みをしたいと思い、企画したのが『DistiRally NEXT』です。

「DistiRally」は“蒸溜家”を意味する“Distiller”と“結集”を意味する“Rally”を合わせたもので、企画名には「ジンの造り手たちが一つの蒸溜所に集い、お互いの知見をシェアし、手を取りながら日本のジンの未来に繋げていく」という意味があります。
当企画のオリジナルジンについては、これだけ多くの同じ酒類の造り手たちが、一つの蒸溜所に集まること自体が異例であることや、素材選びに自由が効くジンの特性上、参加者たちのボタニカルを活かしたジンを造れることから、交流の証であり、企画の集大成として、ホストのもとで製造しています。

「越後薬草」に集まったジンの造り手たち。それぞれ手荷物のは自ら持参したボタニカル

「越後薬草」に集まったジンの造り手たち。それぞれ手荷物のは自ら持参したボタニカル

2020年の初開催時には「辰巳蒸留所(岐阜)」を、2回目の2022年には「尾鈴山蒸留所(宮崎)」、3回目となる2023年には「瑞穂酒造(沖縄)」をホスト蒸溜所として開催。
4回目となる今回は「THE HERBALIST YASO GIN」を手がける「越後薬草」に、日本全国からジンの造り手21社が集結。(参加者は記事末に掲載)
交流を深めながら、それぞれが持ち寄ったボタニカルを用いて、今回限りの特別なジンを製造しました。

全国の造り手が発酵のまち・上越に集結

開催当日は、全国各地から、新進気鋭の造り手や、すでに7年以上ジンを造り続ける造り手など、多様なバックグラウンドを有するジンの造り手たちが、新潟県上越市にある越後薬草に集結。
同社は、発酵のまちともされる上越地域で、よもぎを主とした野草類の力と、独自の発酵技術を活用した健康食品を開発・製造販売してきた企業。
2020年より、元から有するボタニカルの知識や発酵の技術を活用し、酒造業界に参入し、ジンを造りはじめました。
その開発責任者である梅田智博さんが、今回のジンも開発を担当。
まずはその梅田さんが、おびただしい数のボタニカルが並んだ保管庫や、YASO GINのルーツでもあるボタニカルを発酵させる現場などを案内。
唯一無二の方法でジンを造る現場を見られるとあって、参加した造り手たちは興味津々でした。

越後薬草を象徴する、薬草たちを甕で発酵させている様子

越後薬草を象徴する、薬草たちを甕で発酵させている様子

開発責任者の梅田さんが蒸溜所内を案内

開発責任者の梅田さんが蒸溜所内を案内

その後、実際に参加者らが持ち寄った、個性豊かなボタニカルの香りを皆でチェック。
参加した造り手が手がけるジンを、お互いに飲み合いながらジン談義に花を咲かせました。

終盤には、集まったボタニカルを持ち寄った本人と記念撮影し、蒸溜は後日行われました。

お互いのジンを飲み合う交流会も実施

お互いのジンを飲み合う交流会も実施

交流会では、それぞれの造り手が自社のジンを持参

交流会では、それぞれの造り手が自社のジンを持参

イメージした香りは、“森の木々に茂る架空の葉”

メインイベントを経て、後日、ホストのもとでジンが完成しました。

今回のジンは、他のYASO GINと同様に、80種類のボタニカルを使ったYASO SPIRITSをベースに、参加した造り手21社がそれぞれ持ち寄ったボタニカルに、ジュニパーベリーを加え、22種類のボタニカルを蒸溜。
各ボタニカルは、すべて一つずつ蒸溜し、梅田さんが主導のもとブレンドし造られました。

蒸溜所の垣根を越え、21の造り手のエッセンスが詰まった、日本のジンの未来へ紡ぐような一本となりました。

ボタニカルの集合写真

ボタニカルの集合写真

ホストの越後薬草がチョイスしたのはもちろんヨモギ

ホストの越後薬草がチョイスしたのはもちろんヨモギ

【梅田さんによるコメント】

木々の葉にはそれぞれ個性があり、様々な顔を持っていて、グラスに置いておいたときに都度感じる香りの変化や、口に含んでから飲んだ後までの味わいの変化を感じる仕上がりで、前半は若々しさや凜々しさを感じ、中盤から後半にかけて甘味や丸味を帯びてきます。
トニックで割るとフルーティさとフローラルな感じが前に出てきます。味わいは適度な甘みを感じつつ苦味もしっかりあるので余韻はすっきりした仕上がりです。ソーダ割りではフローラルと和のハーバルがしっかりした味わいで余韻に柑橘の酸が優しく感じられます。お湯割りでは柑橘とフローラルな香りが広がり味わいはハーバルの効いたビターテイストなのでシロップを少し入れるのがおすすめです。
それぞれの蒸留所で、それぞれのジンがあるように。「THE HERBALIST YASO GIN DistiRally NEXT 2024」は22種類の素材が主張してきます。お好きな飲み方で、日本のジンについて思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

『THE HERBALIST YASO GIN DistiRally NEXT 2024』詳細

THE HERBALIST YASO GIN DistiRally NEXT 2024

容量:700ml
度数:45%
価格:7,480円(税込)
企画:株式会社千雅、LiquorPage
製造元:越後薬草
使用材料:YASO SPIRITS 使用材料80種類+ボタニカル22種類
発売:2024年12月15日より、千雅越後薬草オンラインストアにて販売開始

【参加者】
越後薬草(ホスト、新潟)、京都蒸溜所(京都)、尾鈴山蒸留所(宮崎)、養命酒製造(長野)、小正醸造(鹿児島)、大和蒸留所(奈良)、高田酒造場(熊本)、虎ノ門蒸留所(東京)、エシカル・スピリッツ(東京)、本坊酒造(鹿児島)、京丹後舞輪源蒸留所(京都)、NUMBER EIGHT DISTILLERY(神奈川)、中津川蒸留所(岐阜)、横浜ベイブルーイング(神奈川)、深川蒸留所(東京)、若潮酒造(鹿児島)、楠乃花蒸溜所(佐賀)、野沢温泉蒸留所(長野)、SiCX京都蒸留所(京都)、Distillery Water Dragon(静岡)、YAMATOUMI farm & distill(長野)
【使用ボタニカル】
ジュニパーベリー、かやの実、レモンバーベナ、橙、オーデコロンミント、ショウガ、レモンピール、ショウガの葉、赤紫蘇、桜島小みかん、へベす、シナ モン、イチジクの葉、檜葉、朴葉、カキドオシの葉、ヨモギ、金柑、オリスルート、熊笹、唐辛子、レモングラス



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著者:小針 真悟

[LiquorPage運営責任者] お酒の現場を7年経験したのちに独立。お酒の魅力を多くの人に知ってもらうべく、2016年11月に「LiquorPage」の運営を開始。 洋酒から和酒まで幅広い知見をベースに、様々な酒類専門メディアの執筆・編集のほか、酒類イベントの企画運営やWEB制作、プロモーション業にも携わる。写真撮影も行うなど、お酒を通じた様々な制作業を一人でこなす。(ただの酒好き)

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