近年は日本酒がブームと言われるようになり、特に純米吟醸や大吟醸、純米大吟醸といった高級酒に人気が集まっています。
一言に高級酒といっても、値段の幅は広く、ほとんどが一升瓶でも5,000円前後ですが、実は1万円を超えるような超高級酒も少なくありません。
ここで気になるのが、「そもそも超高級酒はなぜそこまで高価なのか?」といった点ではないでしょうか?
本記事では超高級酒の特徴と傾向をご紹介し、後半では実際に有名な超高級銘柄をご紹介していきます。
超高級日本酒の特徴・傾向
基本的に高級なお酒には高級である理由があり、その理由はある程度傾向として固まってきます。
かなりざっくりと言えば「良いものを使用して手間をかけて造ったお酒は高級になる」のですが、それを日本酒に置き換えるとこのようになります。
「とりわけ良い酒米を使用し、搾りや熟成に手間をかければ高級になる」
基本的にはこれがベースとなっており、さらに細かく条件があり、その条件を多く満たしているものほど高価になる傾向があります。
- 最高級酒米と磨き込まれた精米歩合
- 高級酒ならではの搾り方
- 長期熟成
それぞれの条件を詳しく見ていきましょう。
最高級酒米と磨き込まれた精米歩合

山田錦を使用し、低い精米歩合のものは効果になる傾向がある。
日本酒の原料となるお米は酒米と呼び、「山田錦」などいくつか品種がありますが、当然高級なものと一般的なものがあります。
また、それら酒米は産地によって価値が異なり、例えば最高級の日本酒では、「兵庫県特A地区産・山田錦」がしばしば使われます。
また、酒米は雑味を取り除くために外側を磨き落とされ、どれだけ磨き落としたかを「精米歩合」で表しますが、この精米歩合の数値が低いほど高価になります。(例:精米歩合40%なら、60%も外側を磨き落としている)
精米歩合50〜40%前後で十分高級酒ですが、1万円を超えるような最高級酒では精米歩合30%なども珍しくありません。
⇒日本酒の精米歩合とはどんな意味?【初心者向け】
高級酒ならではの搾り方
日本酒は発酵させた後のモロミを搾ることで、初めてみなさんが口にするような液状になります。(搾ることを上槽と言う。上槽されないものが「どぶろく」)
超高級酒ではこの搾り方にも手間をかけます。
一般的な日本酒では外圧を加えることでモロミを搾りますが、超高級酒のなかには「袋吊り(袋取り)」と呼ばれる、無加圧の、大変手間のかかる搾り方を採用している銘柄も多くあります。(木綿の袋にモロミを詰め吊るすことで、モロミ自身の重さで自然と酒が滴り落ちる。「雫酒」と呼ばれることも)
ちなみに、袋吊りで搾り落ちた酒は「斗瓶」に集められ、一定期間保存し、おり引き、熟成されます。
こうしてできた日本酒を「斗瓶囲い」と言います。
ラベルへの表記が様々ですが、袋吊り、雫酒、斗瓶囲いなどの表記がある日本酒は、かなりの高級品であると言えます。
長期熟成
基本的に日本酒は、搾り終えた後に一定期間熟成・貯蔵されてから瓶詰めされ出荷されます。
しかし、1万円を超えるような超高級な日本酒となると、熟成の期間もケタ違いです。
通常なら長くても数カ月程度ですが、超高級酒の場合、1年以上熟成される銘柄も少なくありません。
当然ながら熟成は手間ですから、ウイスキーと同じように長く熟成されたものほど高価になります。
有名な超高級酒をご紹介
せっかくですので、1万円を超えるような高級酒のなかでも、特に有名な日本酒を簡単にご紹介していきましょう。
※価格は全て720mlを参照
梵・超吟
価格:10,800円(税込)
「梵・超吟」は高級酒特集でしばしば登場する銘柄。
兵庫県特A地区産の山田錦を使用し、精米歩合は21%。マイナス8℃でなんと5年間も熟成されています。
フルーツの甘い香りと、とろりとした感触、余韻の長い味わいが魅力です。
黒龍・石田屋
価格:10,800円(税込)
黒龍の「石田屋」と言えば、日本酒好きなら憧れる有名かつ希少な高級日本酒の王道。
兵庫県特A地区の「東条山田錦(山田錦)」を使用し、精米歩合は35%。熟成期間は3年以上に及びます。
一切の雑味がないながらも、味わいに旨味と深みがあるとても洗練された日本酒です。
ネットでは定価の3倍以上の価格で売られることも珍しくありません。
龍力 純米大吟醸 米のささやき 「秋津」
価格:16,200円(税込)
龍力の米のささやき「秋津」は、今回ご紹介する銘柄の中で最も高価。720mlでなんと約1万6千円。
秋津米と呼ばれる、兵庫県特A地区の山田錦のなかでも最高峰と呼ばれるお米を使用し、精米歩合は約35%。3年以上熟成され出荷されます。
まとめ
最後に、超高級日本酒の特徴についてざっくりまとめると…
- 特A地区産山田錦などの最高級酒米と磨き込まれた精米歩合。
- 「袋吊り」など高級酒ならではの搾り方。
- 複数年に及ぶ長期熟成。
このように超高級な日本酒は、とりわけ良いものを使用し、手間をかけて造られており、値段にはしっかりと根拠があるのです。
もちろんそれは味わいにも反映されています。
ぜひ一度体験してみてください。
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