3Mと呼ばれる森伊蔵、魔王、村尾は本当においしいのか?

森伊蔵、魔王、村尾

森伊蔵、魔王、そして村尾は、焼酎好きでなくとも一度は聞いたことがある銘柄ではないでしょうか?
これら3銘柄の頭文字をとって3Mとも呼ばれていますね。

プレミア価格になるほどの人気ぶりですが、果たしてこれら3銘柄は本当においしいのか?
そしてなぜあんなに値段が高いのか?

本記事では、これらの疑問について、焼酎初心者の方でも分かりやすいように解説していきます。

森伊蔵や魔王はおいしくないと言われることもあるが…

3Mと呼ばれる森伊蔵、魔王、村尾は「おいしくない」と言われることも少なからずあります。

しかし、実際に飲んでみると3つの銘柄はどれもおいしいと言える味わいです。(筆者の主観ですが)
3銘柄それぞれ味のタイプは異なりますが、いずれも一般的な焼酎と比べると完成度が高いです。
森伊蔵はバランス、魔王は飲みやすさ、村尾は芋らしさという点で特に優れています。
少なくとも筆者は、3M銘柄の味や質について疑問に思ったことはありません。

ただ、プレミアがついた値段が相応か問われるとちょっと微妙かもしれません。
おいしいのはおいしいのですが、さすがに高すぎます。
森伊蔵に至っては、2万円以上で売られていますからね。

そもそもなぜあんなに高いのか?

実は3Mの本来の販売価格は、いずれも一升瓶で3,000円程度と一般的な焼酎と変わりません。
それがなぜ1〜2万円ものプレミア価格になってしまうかというと、結局のところその値段でも買われていくからです。

森伊蔵、魔王、村尾、いずれも造りに対するこだわりが強く生産量は多くありません。
それにも関わらず、人気がありすぎるのですね。
需要と供給のバランスが崩れ、圧倒的に需要がまさってしまっているわけです。

焼酎に限らずですが、需要の方が圧倒的にまさっているものは値段が高くなります。
絵画やコンサートチケットなんかが良い例ですね。

ただ、3Mの場合、本来の販売価格はいずれも3,000円程度です。
蔵元はその価格の想定で酒屋に卸してますから、どこかの業者が転売によって多大な利益を上げていることになります。
このような現状は決して良いことではありません。
しかし、販売者が「売れる価格」で売るのは経済活動においては当然のことですし仕方のないことだと思います。

ちなみに…
3Mの銘柄を定価で手にいれる方法はもちろんあります。
それぞれのホームページや正規取扱店舗にて、抽選販売をやっているのでそれに当選すれば定価で購入できます。

おいしいから人気がでる、人気がでると批判されやすい

上記のようにプレミア価格になるほど人気の3Mの銘柄ですが、そこまで人気が高まったのは、そもそも「おいしいから」です。
多数の人がおいしいと感じるような味でなければ人気はでませんし、それは長続きしません。

ただ、なんでもそうですが、人気があるものほど賛否が分かれやすい傾向がありますよね?
そのため「森伊蔵はおいしくない」「魔王は芋焼酎らしくない」と批判的な意見も聞かれるようになっているのだと思います。
万人がおいしいと思うのは無理でしょうから、それは仕方のないことだと思います。
(日本人は目立つものを批判したがる傾向がありますしね…)

まとめ

いかがだったでしょうか?
何かと批判的な意見も聞かれる、森伊蔵、魔王、村尾の3銘柄ですが、味は普通においしいです。(決して”まずい”と思えるような味ではありません)
ぜひ一度試してみてください。

特に魔王は芋焼酎が苦手な方でも親しめる味です。
より芋らしさを求めるなら森伊蔵、村尾もおすすめです。

自分で買うとなると、プレミア価格か抽選になるので中々難しいですが、飲食店で一杯程度なら気軽に楽しめますよ。

それではこの辺で。
以上、「3Mと呼ばれる森伊蔵、魔王、村尾は本当においしいのか?」でした。

著者:小針 真悟

[LiquorPage運営責任者] お酒の現場を7年経験したのちに独立。お酒の魅力を多くの人に知ってもらうべく、2016年11月に「LiquorPage」の運営を開始。 洋酒から和酒まで幅広い知見をベースに、様々な酒類専門メディアの執筆・編集のほか、酒類イベントの企画運営やWEB制作、プロモーション業にも携わる。写真撮影も行うなど、お酒を通じた様々な制作業を一人でこなす。(ただの酒好き)

関連記事

  1. 白麹の芋焼酎・30銘柄まとめ 白麹の芋焼酎【30銘柄】を基本情報や特徴とともにご紹介
  2. 黒麹・白麹・黄麹、特徴と違い 芋焼酎の黒麹・黄麹・白麹…それぞれの特徴や違いを簡単解説
  3. 初心者にまずはオススメしたい「芋焼酎」5銘柄まとめ 初心者にまずはオススメしたい「芋焼酎」5銘柄まとめ
  4. 甲類焼酎・多様な飲み方 甲類焼酎の飲み方講座〜ウォッカの代わりにカクテルを作る?
  5. 世界トップバーテンダー監修のバーで楽しめる焼酎!「The SG Shochu」が新発売 世界トップバーテンダー監修のバーで楽しめる焼酎!「The SG …
  6. 米焼酎と日本酒って何が違うの?その違いを簡単解説! 米焼酎と日本酒って何が違うの?その違いを簡単かつ丁寧に解説!
  7. 黒霧島?白霧島? 黒霧島に白霧島、なぜ焼酎は名前に色がつくのか?
  8. 世界で一番売れている日本のお酒、何かご存じ?実は“あの焼酎”だった 世界で一番売れている日本のお酒、何かご存じ?実は“あの焼酎”だっ…

おすすめ記事

国産ジンの造り手21社が新潟に集い、唯一無二のジンを創る「DistiRally NEXT 2024」始動! 国産ジンの造り手21社が新潟に集い、唯一無二のジンを創る「DistiRally NEXT 2024」始動!

この度、当メディア(LiquorPage)、および洋酒専門の酒販店・株式会社千雅は、国産ジンが造り手…

「ボンベイ・サファイア」が仕掛けるお酒の枠を超えたクリエイティブな表現とは?〜上海イベント取材 「ボンベイ・サファイア」が仕掛けるお酒の枠を超えたクリエイティブな表現とは?〜上海イベント取材

美しく輝くブルーのボトルが印象的なジン「ボンベイ・サファイア」日本でも広く親しまれている人気のジ…

広島市・ベネチア市 友好協力記念!「SAKURAO GIN」と「MARTINI」を使ったカクテルプロモーションを開催! 広島市・ベネチア市 友好協力記念!「SAKURAO GIN」と「MARTINI」を使ったカクテルプロモーションを開催!

水の都として世界的に知られるイタリアのベネチア市、そして中国地方最大の都市・広島市が友好協力関係にあ…

人気の記事

  1. あのパーカーポイントが日本酒に!90点以上78銘柄を発表 日本酒版パーカーポイント
  2. ジャパニーズ・クラフトジンが今アツい!話題の4銘柄をご紹介 ジャパニーズ・クラフトジン
  3. 日本でも流行必至!「クラフトジン」の特徴と銘柄まとめ クラフトジンとは?
  4. ウイスキー世界売り上げランキングTOP20 世界ウイスキー売上ランキング
  5. 世界一売れているビールは?2015年世界シェアTOP10を発表! 世界一のビールは?

新着記事

関連記事

PAGE TOP