「アルコール度数が高い=飲みにくいお酒」は誤解…本当は飲みやすいお酒?

コール度数が高い=飲みにくいお酒」は誤解…本当は飲みやすいお酒?

お酒によってアルコール度数は様々です。
ビールやチューハイのように5度前後のものや、ワインや日本酒のように15度前後のもの、それからウイスキーやテキーラのように40度前後のものと、その幅はとても広いと言えます。

なかでも40度前後のアルコール度数が高いお酒については、“キツいお酒”または“飲みにくい”とイメージする方が多く、飲むのを避けようとする方も少なくありません。

でもこのイメージ、実は誤解かもしれません。
度数が高いのは事実ですが、だからと言って決して飲みにくいお酒ではないのです。
当記事ではその理由について解説して行きます。

度数が高いお酒はある意味飲みやすい!そのワケとは

ウイスキーはもちろんのこと、ジンやウォッカ、テキーラなどいわゆる蒸留酒に分類される、アルコール度数が高いお酒は何かと“飲みにくいお酒”と思われがちです。
なかでもジンやウォッカ、テキーラに関しては、日本ではまだまだ一般的とは言えないお酒であることから、同様のイメージばかりが先行して飲むのを避ける人も少なくありません。
例えば、筆者はこれらのお酒を好んで飲むのですが、「よくそんな度数のお酒平気で飲めるね」などと言われたりもするワケです。

テキーラが並べられたブース

テキーラなど度数が高いお酒は避けられがちだが実は…

実はそのままの度数で飲むほうが稀?

しかしながら、これらのお酒はそのままの状態では度数は高いですが、どちらかというとカクテルやソーダ割り、水割りなど何かしらで割って飲むほうが一般的だったりします。
割り方にもよりますが、基本的には度数はかなり低くなり、例えばジントニックやテキーラやウイスキーのハイボールともなると10度前後まで度数は下がります。
あくまで例ですが、このように飲めば、決して“飲みにくいお酒”ではないことがお分かりいただけると思います。

もちろん、ロックやストレートなどそのままの度数で楽しむ飲み方も定番ですが、それはあくまで選択肢の一つにすぎません。
ちなみにロックの場合、氷が溶け出していくので度数が少しずつ下がっていきます。(この変化を楽しめるのもロックの醍醐味)

見方を変えれば、度数が高いことによって(何かで割って飲んでも味のバランスが崩れにくいことから)カクテルやソーダ割り、水割りなど様々な飲み方に対応できるため、ある意味では“飲みやすい”とも言えるワケです。

テキーラコーヒートニック

カクテルなど何かで割っても美味しいのは度数が高いお酒ならではのメリット。

度数が高いお酒ならではのメリットも!

アルコール度数が高いお酒には、低いお酒にはないメリットがいくつかあります。

一つは糖質がゼロであること。
度数が高いお酒は蒸留によって度数が高められているのですが、その際に余分な成分は取り除かれます。
これにより、ビールなどの度数が低いお酒とは異なり糖質は基本ゼロとなるため、気にしている方からすると大きなメリットとなるでしょう。

また、自宅で飲む場合、1杯あたりのコストが比較的安くなるのもメリットです。
例えば1本2,000円のウイスキーなりテキーラをハイボールで飲む場合、1杯あたり約110円(ウイスキー30ml:90円、ソーダ30円で計算)、3,000円の少し高い銘柄をハイボールで飲んでも、1杯あたりは約160円です。
1本200円前後のビールなどと比べると、安く飲めると言えます。

飲み方に正解はない!色々な飲み方を試してみよう

このように、実はアルコール度数が高いお酒は、そのままの度数で飲むのはそういった飲み方が好きな人だけで、そうでない人は何かしらで割って飲むのが一般的。
その飲み方の幅が広いから飲みやすいのです。
またメリットも多くあることから、色々な飲み方で試してみる価値はあると思います。
また、飲み方については正解はありませんので、なんでもソーダで割ってみても良いでしょうし、甘いカクテルがお好きならそういった飲み方で試してみても良いでしょう。

そういったある種の冒険ができるのも度数が高いお酒ならではのことです。
度数が高いお酒の“飲みやすさ”がわかると、きっとお酒ライフもより面白く、楽しくなってくるでしょう。

著者:小針 真悟

[LiquorPage運営責任者] お酒の現場を7年経験したのちに独立。お酒の魅力を多くの人に知ってもらうべく、2016年11月に「LiquorPage」の運営を開始。 洋酒から和酒まで幅広い知見をベースに、様々な酒類専門メディアの執筆・編集のほか、酒類イベントの企画運営やWEB制作、プロモーション業にも携わる。写真撮影も行うなど、お酒を通じた様々な制作業を一人でこなす。(ただの酒好き)

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