日本を含め、世界中でクラフトジンが造られていますが、オーストラリアも例外ではありません。数多くのユニークなジンが造られており、今やジンの代表的な産地の一つに成長しつつあります。そのオーストラリアにおいて、人気NO.1の座に位置するクラフトジンが「フォーピラーズ」です。
そのフォーピラーズが、昨年末より日本で正式に販売を開始!それを記念して、1/9に同ブランドの創業者の1人であるスチュアート・グレゴールさんによるセミナーが行われました。
当記事では、その内容をもとに、フォーピラーズの特徴と魅力をご紹介!
「フォーピラーズ」=「4つの柱」
フォーピラーズが誕生したのは2013年。ある3人の男たちによって設立されました。
オーストラリアには世界的なバーがたくさんありますが、キャメロン、マット、スチュアートの3人は、そうしたトップバーを見て、「オーストラリアには有名なワインや食材がたくさんあるのに、なぜスピリッツは有名ではないのか?」と、疑問に感じていました。地元のトップバーに地元のスピリッツがなかったのです。彼らはそれぞれ酒類業界で経験を積んでいたこともあり、「知恵を持ち寄って、トップバーに置かれるような最高のスピリッツを造ろうじゃないか」と思い立ち、オーストラリアが誇る世界的なワイン産地でもあるヤラ・バレーでジンの製造を開始しました。
そうして誕生したフォーピラーズ(Four Pillars)には、「4つの柱」という意味が込められています。水、ボタニカル、蒸留器、そしてパッションの4つを柱になぞらえており、それぞれがこのジンの重要な要素であると言います。(スチュアートさん曰く「パッション」が一番重要だという)
フォーピラーズの特徴
4つの重要な柱からなるフォーピラーズには、このジンならではの特徴があります。
オーストラリア産のボタニカルを中心に使用
フォーピラーズでは、いくつかの銘柄が展開されていますが、そのどれもがオーストラリア産のボタニカルを軸としているようです。
特にユニークなのはオーガニックのフレッシュオレンジ。オレンジはジンのボタニカルとして珍しくありませんが、使用されるのは基本的には皮のみ。それがフォーピラーズでは、実も丸ごと、それもドライではなくフレッシュなものが使用されています。
異なる2つの方法で香味を抽出
フォーピラーズでは、小麦由来のスピリッツをベースに、ボタニカルは浸漬法とヴェイパーインフュージョン法(ボタニカルを直接浸さず、蒸留の蒸気のみで香味を抽出)の、2つの方法で香味が抽出されています。(繊細で甘く華やかな香りを放つオレンジはヴェイパー法で、その他のボタニカルは浸漬法)
また、蒸留の際に使用される蒸留器にもこだわりが詰まっており、それぞれに創業者らの母親の名が付けられたドイツのカール社製の3つの蒸留器を、銘柄によって使い分けていると言います。
一番多くの賞を受賞したオーストラリアのクラフトスピリッツ
このような強いこだわりによって造られるフォーピラーズは、そのバランスに優れたから味わいから市場で高評価を獲得。これまでに数多くの世界的な賞を受賞し、オーストラリアのクラフト・セクションのお酒の中では、一番多くの賞を受賞していると言います。
また、販売量においても、オーストラリアNO.1のクラフトジンへと成長しています。
フォーピラーズ・4アイテム
フォーピラーズは現在日本で、4アイテムがリリースされています。
レアドライジン
【ボタニカル】
ジュニパー、コリアンダー、カルダモン、ラベンダー、シナモン、スターアニス、レモンマートル、ペッパーベリー・リーフ、アンジェリカ、オレンジ
ネイビーストレングス
アルコール度数を58.8%に高め、パンチを効かせたネイビーストレングス。
【ボタニカル】
レアドライジンの全ボタニカル&フレッシュフィンガーライム、フレッシュジンジャー
スパイスド ネグローニジン
オーストラリア出身の世界最高のバーテンダーの一人、ジェイソン・ウィリアムスと共同開発した「最高のネグローニ」のためのジン。
【ボタニカル】
レアドライジンの全ボタニカル&グレインズ・オブ・パラダイス、クベバ、ブラッドオレンジ
ブラッディ シラーズジン
レアドライジンをベースに、オーストラリアワインの有名ぶどう品種シラーズ(ヤラ・バレー産)を漬け込んだ、色、フレーバーともに赤ワインのようなジン。
【ボタニカル】レアドライジンの全ボタニカル、黒ぶどう(シラーズ)
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