ジンの原料?ジュニパーベリーってどんなもの?

ジュニパーベリーとは

ジンと言えばカクテルにもよく使用され、バーでは欠かすことができないお酒。
ジンはウォッカやテキーラ同様にスピリッツに分類されるのですが、ちょっと変わった原料を使用することでも有名です。

その原料としてよく挙げられるのがジュニパーベリーです。
ジンは原料に複数のボタニカル(ハーブや果皮)を使用するのですが、ジュニパーベリーはその中で欠かすことができない原料です。

本記事ではこのジュニパーベリーについて、一体どんなものなのか?どんな味なのか?などの基本情報をお送りしていきます。

ジュニパーベリーとは?

ジュニパーベリー
By MPFOwn work, CC BY 2.5, Link

ジュニパーベリーとは、西洋ねずと呼ばれる針葉樹から採れる実のことを言います。
この西洋ねずは比較的寒い地域で育つ木で、主にイタリア、フランス、ハンガリーなどヨーロッパ、それにカナダなどが産地として知られています。
あまり大きくならない低木で、見た目も美しいことから園芸用としても人気があります。

ちなみに西洋ねずは、フランス語ではgenièvre(ジュニエーヴル)と呼び、これはジンの名前の由来になったと言われています。
ジュニエーヴルから採れる実を使用したお酒ということで、当初はそっくりそのままジュニエーヴルと呼ばれ、これがしだいに略されるようになり、「ジン」になったとか。

ジュニパーベリーは、ベリーという名がついていますが他のベリー系の果実とはちょっと違った風味を持っており、これがジンの個性的な風味の元になるとされています。

ハーブティーにも使用される

ジュニパーベリーの使用用途はジンだけではありません。
実はハーブティーによく使用され、リラックス効果やデトックス効果、利尿作用があるとされています。
それから料理のスパイスとしても使用され、クセの強い料理の臭い消しとして用いられるようです。

他にもアロマオイルにも使用されるなど、実は用途は多岐に渡ります。

ジュニパーベリーの味

ジュニパーベリーはとても独特の風味をもっています。
前述のように名前に「ベリー」とつきますが、ストロベリーやブルーベリーとは違った風味で、これらベリー系特有の甘酸っぱさはジュニパーベリーにはありません。

筆者はジュニパーベリーを食したことがあるのですが、香りや風味はまさにジンそのもの
ハーバルな強い香り、程よい苦味と若干のスパイシーさがあり、ジンのあの独特の味わいに納得がいきます。

ちなみにジュニパーベリー自体はハーブティーやスパイスとしても使用されることから、Amazonなどで普通に購入することができます。
ジンが好きな方は一度味わってみると良いですね。

ジュニパーベリーはジンの「原料」なのか?

ジュニパーベリーの味はジンそのもの

ジンの原料として真っ先に挙げられるジュニパーベリーですが、実はジンの多くの銘柄は、ラベルの原料表記に「原料:穀類」とあるのみでジュニパーベリーは表記されていません。
ではジュニパーベリーはジンの「原料」ではないのでしょうか?

これは筆者の推測ですが、これにはジンが、そもそも穀物類や廃糖蜜など由来のスピリッツがベースとなっていることが関係していると思われます。

ジンは、このベーススピリッツにジュニパーベリーや他ボタニカル数種(各社それぞれのレシピ)を加え、蒸留することで出来上がります。
この時のボタニカルの使用方法は大きく分けて二つあり、一つはベーススピリッツに直接ボタニカルを浸し(浸漬)、それを蒸留する方法。
もう一つは蒸留の際の蒸気の通り道にボタニカルを仕込み、風味付けする方法。

いずれにせよ何かペースト状や粉末状のボタニカルを加える訳ではないので、あくまで「風味付け」と言ったところなのでしょうか。
この場合の原料の定義も曖昧ですが、ベースとなるスピリッツに「原料」として穀物などを使用するのは間違いないので、「原料:穀類」と表記する銘柄が多いのでしょう。

なかには原料欄にジュニパーベリーやボタニカル、ハーブなどと表記する銘柄もありますが、いずれにせよ原料表記は統一されていません。
(ちなみにこの表記の有無とジンの質は無関係です)

とはいえジンの風味は、ほとんどがジュニパーベリーやボタニカルによるものには違いないので、これらを原料とみなしても決して間違いではありません

ジュニパーベリーの風味を最も感じることができるジン銘柄

前述のようにジンはジュニパーベリーだけでなく複数のボタニカルを使用するのですが、なかにはジュニパーベリーしか使用しないジン銘柄もあります。

それがショリゲルという名のジン銘柄です。
他のボタニカルは一切使用しないため、決して華やかなタイプのジンではありませんが、ジュニパーベリーの程よい苦味とスパイシーさをダイレクトに感じるジンです。
ジュニパーベリーがジンにもたらす味わいを感じるには最も適した銘柄で、ある意味では最もジンらしいジンと呼べるかもしれません。

ただショリゲルはいわゆるクラフトジンと呼ばれる銘柄で、置いているお店はそう多くありません。
もし見かけたら飲むor購入することをおすすめします。

クラフトジンについてはこちらの記事で解説しています。
日本でも流行必至!クラフトジンとはどんなジンなのか?

まとめ

ここまで簡単にですが、ジンの原料とされるジュニパーベリーについてお送りしてきました。
このジュニパーベリーの風味こそがジン最大の特徴であり、味わいを構成するものなのですね。

先にも触れたとおり、ジュニパーベリーは普通に売ってますので、一度味わってみることをおすすめします。
(他にも用途はありますしね)
ジュニパーベリーの味を知ると、その後のジンの味わい方や風味の捉え方も変わると思います。

それではこの辺で。
以上「ジンの原料?ジュニパーベリーってどんなもの?」でした。

こちらの記事もご参考ください。
ジンによく使用されるボタニカル20種まとめ
ジャパニーズ・クラフトジンが今アツい!話題の4銘柄をご紹介

Amazonのジン・クラフトジン特集はこちら
Amazonのジン特集

著者:小針 真悟

[LiquorPage運営責任者] お酒の現場を7年経験したのちに独立。お酒の魅力を多くの人に知ってもらうべく、2016年11月に「LiquorPage」の運営を開始。 洋酒から和酒まで幅広い知見をベースに、様々な酒類専門メディアの執筆・編集のほか、酒類イベントの企画運営やWEB制作、プロモーション業にも携わる。写真撮影も行うなど、お酒を通じた様々な制作業を一人でこなす。(ただの酒好き)

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